石塚式とは、食医の元祖石塚左玄氏の推奨した食養生。
【はじまり】
明治時代の日本、石塚左玄氏を祖とする「食養生」という考え方が
生まれます。
石塚左玄氏は卓越した手腕で知られた陸軍の薬剤官でした。
東洋医学の古典『素問』の中の一節にヒントを得て、
土地と気功と食物との関係が人間の体や心に影響を与えるという事を
知ったそうです。
また、消化器の構造と食物との間に密接な関係がある事に注目して、
ヨーロッパの新しい化学知識を利用して、独特の食養生を創り出しました。
彼の唱えた「食養生」とは、精白しない穀類を主に、旬の野菜、豆、小魚、
海藻を中心とする日本の伝統食を見直し、「食」を通じて健康になると
いうものです。
【どんなもの?】
1896年に出版された「化学的食養長寿論」には石塚左玄氏が食養生の
基本とした六つの考え方が書かれています。
1.食本主義
食物が人間を作っています。したがって食物で病気は治すことができ
ます。(医食同源)
2.穀食主義
人間は穀食動物です。食事の50%を主食(穀物/当時は分づき米)で
摂ることを基本とします。
3.身土不二論
人間もまた自然の中で生かされています。住んでいる土地でとれた旬
の食物を摂ることで、自然環境に調和して生きることができます。
(左玄は「身土不二」という言葉を使ってはいませんでした。「身土不二」
という言葉を始めて使ったのは、左玄の弟子の西端学氏で、左玄が
亡くなった後に食養会の会長だった人物です。)
4.一物全体食論
食物は葉も根も皮もすべてでひとつのもの。
残さず全体を摂ることで栄養のバランスがとれます。
例えば、米ならば玄米を食べるということです。
5. 陰陽調和論
陰陽のバランスを摂ることで、自然環境に適応し、病気を未然に防ぎます。
6.三白追放
白砂糖・白米・白パン(小麦粉)など、精製された食物を摂らない。
精製された純度の高い食物には、体が適応できず様々な副作用の原因
になると考えられています。
この食養生の考え方の中には、現代のマクロビオティックに通じるものが
たくさん見られます。
食養生の考え方は、左玄氏の食養法を学んだ
「桜沢如一(マクロビの父)氏」に受け継がれ、
マクロビオティックとして世界的な自然食の発端になりました。