今週もまた、YouTubeで見つけた素敵なお話を題材にしたいと思います。
前回と同様、「Green Renaissance」というチャンネルの動画を紹介させていただこうと思います。
南アフリカの方が作られているようです。
日本語訳はないので、今回も私なりの訳を付けてみました。
インタビュー形式なんですけど、私が見た限りでは、お話されている方は60~70代以上の方と思われます。
第一線で活躍しているバリバリのビジネスマンとか起業化さんでもなく、お金持ちで裕福に暮らしている同年代の方々でもなく
皆さん、色んな思いや経験をして、苦い思い出や、苦しかった過去がありながら、それを糧にして、「真」と向き合うことを決めて残りの人生を生きているような方々が多く・・・
年齢が上だから、ではなく、深い意味で「人生の先輩」と思えるような素敵なフィルムやお話が沢山あります。
僧侶や達人たちの話とはまた違い、自分に近いものを感じられ、だからこそぐっとくるものがあります。
今日の動画でお話してくださっているお2人の女性も、何がしたいのかがわからないまま人生をただ歩み、60歳以上になってから、自分の人生を見つける旅にでた方々です。
私も学生時代には「○○になりたい」みたいな、将来の職業がまるで人生の目標みたいに思っていましたが、
歯科医になってしまえば、次には、どんな歯科医になりたいのか、が、テーマになり
知らない世界に一人飛び込んでみれば、「医療」とはかけ離れたような「ビジネス」の世界がそこには広がっていて・・・
診療室では治せないものを治せるような歯科医になりたくてヨガも教え始めました。
そこまでにも、しょっちゅう 「いったい、いつになったら、回り道ばかりせずに、ゴールに向かっていけるのだろう」 と思ったものです。
が、「ゴール」って・・・なに?
それは今でもはっきりはしないです。
きっと皆さんも同じだと思います。
ヨガをただ練習する、のではなく、「教える」ということをしたことにより、少しずつ、「ゴール」が見えてきたようには思います。
「教える」ということをするのは、大きな意味を持つことなんだな、と、それは分かりました。
しかも、ヨガはふか~いものなので、大きな力を持っていました。
どんなポジションに就きたいとか、どんな暮らしをしたいとか、いくらお金を貯めたいとか、そんな物質的なことではなく
「ゴール」はもっと「愛」に満ちた、実態のないものだな、と、気づいてきました。
今はまだ、そこまでですけれど・・・。
ストレートにそのゴールが見つかれば楽かもしれませんが
回り道をしたことにより、自分自身が徐々に変化を遂げ、人間として、精神面で、成長してきたのは明らかです。
絶望感や喪失感も何度も感じました。それはこれからもあるかもしれません。
でも、それを乗り越えることでしか、「真」「ゴール」は見えてこないんだな、そこには到達できないんだな、というのもまた分かりました。
失敗も、恥も、涙も、みんな必要なんですね。
回り道と思っていましたが、それが少しずつ、すこ~しずつのの進歩になっていたんだな、と、今だから、これまでを振り返り、言うことができます。
私はもう52? まだ52?
ゴールが見えてきつつありますが、今は最後から2つ目の人生の局面に入ろうとしているところにいるように思います。
まだゴールにはたどり着けなくて、でもそのゴールに近づくための、次の人生段階に進んでいくステップに足を掛けたところのように感じています。
その階段を、昇ることもできるし、引き返すこともできる、まだそんなところにいるのではないかと。
ここで失敗を恐れれば、昇らず引き返すであろうし、ゴールを見るならば、進むでしょう。
答えは常に自分の中にしかないです。
私だけではなく、みなさんも・・・
では動画です。
何か感じるものがあると、素敵ですね。
日本語訳は動画の下から始まります。
(訳)
恐れがどのように私たちの人生に影響しているか、ですか?
それは難しい質問ですね。
誰もが様々な恐れを抱いていると思うんですね、そしてどのようにそれに対応するか、なんですよね。
恐れは、親友になりえます。私たちが間違った方向に進んでいることや、それを正さなくてはいけないということを教えてくれるんです。
人生は旅です。
もちろん、うまくいかない部分もあります。
失敗は経験する必要があります。
失敗することを恐れ、何もしなかったら、人生を生き抜く勇気を持つことも出来ないですよ。
若かった頃の暗い記憶として何度も何度も思い出すことは、どこに向かっているのか分からなかったということです。
目を開こうとせず、下を向き、自分の足元しか見ていなかったので、迷ってばかりでした。
私は恐れという感情に気付かなかったのです。
今振り返ると、恐れを脇に追いやっていたことに気付きました。自分自身に何が起こっているのかを見ることもしませんでした。
60代半ばになって始めて多くのことに気付きました。
私の中に大きなブラックホールがあることに気付きました。
自分の嫌いな人間になっていました。
全く冴えない人間になっていて、孤独で誰からも愛されないと思っていたのも当然だったなと思いました。
自分の人生、自分自身、そして周囲との関係の舵を取り間違っていました。
変わらなきゃいけなかったんです、本当に。
人生におけるもがき。それも人生という旅の一部です。
人との関係はとても複雑で、2つの面があります。
結婚に失敗し、良い家庭を作ることができず、それを恥だと思うかもしれないし
失敗には意味があり、その素晴らしい人生という旅の経験を通して、より良い人間になれたと思うこともできます。
失敗を人生に生かすことです。
絵画は人生と似ています。
もし何かを恐れるならば、何も起こらないからです。
あなたがどこから来ようと、何を経験してきていようと、その妨げになっているものを解き放つまでは、正しい道を選べないです。
あなたは誰なのか、なぜあなたはあなたなのかを知らないといけないです。
何を恐れていたのかを知らなくてはならなかったです。
自分が何をしたのか、誰に何をしてしまったのかを認めなくてはなりませんでした。
自分の人生を変えていくことが出来なかったなら、つまらない人生だったと思います。
暗闇の中にいるように感じているときに、自分が持っている力と可能性には気付けないと思います。
その経験があったことの意味は後からしかわかりません。
失敗は、粘土作業と同じようなものです。
あなたが経験し、その経験と共に成長するのです。
失敗を経験し、乗り越えることで、次の何かが見えてきます。
変わるためのチャンスです。
なぜもっと早く変わることができなかったのだろうか。
なぜ65歳になるまで、気づけなかったのだろうかと、よく思います。
その答えは、自分の人生を自分で作らなくてはいけないからだと思います。
正しい道を見つけるまでに、沢山の誤った選択をしてきました。
誤った選択をした場合、正しい道が見つかるまで、待たなければなりません。
それに65年かかったんです。
もっと早くよい選択ができる人もいると思いますが、年齢には関係なく何かには直面します。
アルベルト ジャコメッティの言葉です。
「失敗すればするほど、成功します。全てを失い、諦めるのではなく、ほんのちょっとの前進をしながら前に進むのです。突然、新しい道が開かれたような感覚を覚えるでしょう」
何かが壊れてバラバラになった時は、全く違う、新しいものが見えてくるチャンスです。
失敗しても、何か新しいものを見つけるために進み続けるのです。
戻れるものならそうしたいです。
間違いを正し、目を開いて行動するだけです。
自分自身を満たすのです。
人生で初めて、今私は満たされています。
もうブラックホールはありませんし、以前よりずっと穏やかでいられています。
これ以上に美しい世界なんてありません。
HIRO のmy Pick
(英語の字幕全文)
Fear Is Our Friend
Gosh, that’s a difficult question…
How does fear affect life?
I think we all carry different fears inside us and it’s how we react to those fears.
Fear can be our best friend because it’s the things we fear, I learnt, that teach us where we’ve gone wrong or where we need to adjust our lives.
Life is a journey.
And of course there are going to be broken areas of that journey.
Failure is something that we need to get to grips with.
Because if we were too scared to fail, we wouldn’t even attempt anything.
We wouldn’t even be brave or have the courage to live out this life.
One of my recurring nightmares as a young adult that I couldn’t see where I was going.
I was always lost because my eyelids were stuck down and all I could see was the pavement and my feet.
My reaction to my fears was actually not to acknowledge them.
When I look back I realize I pushed them aside and I just got on with things and did what I could with my life given my blindness as to what was really going on in me.
It wasn’t until my mid 60’s that I realized I had an awful lot to deal with.
I was aware of a big black hole in the middle of me.
I realized I’d become a person I didn’t like at all…
I wasn’t nice and no wonder I felt alone and unloved.
I felt that I had mishandled my life and myself and my relationships.
And I needed to change, I needed to change.
Struggles in life… they are part of our journey.
Relationships are full of complexity and there is two sides to it…
You could say she failed at bringing up her family, she had a broken marriage.
You can heap it up and heap it up, and there can be shame and all those things.
And on the other side of it you’ve got this amazing journey that you’re living it out and you’re a survivor.
You’re carrying through it all and which is the more valuable, which is more purposeful.
And so I think that you become a better person through your failures.
The idea is to take that failure and to use it to work with in your life.
Painting is a simile for life.
Because if you go to it and you are afraid, it doesn’t happen… it won’t work, it won’t work for you.
You are blocked from taking the right path.
Until you unblock that… whatever it is, wherever you come from, whatever your background…
you need to find out who you are and why you are the way you are.
All this fear I had, had to come out.
And I had to acknowledge what I’d done and who I’d done it to, and that unless I could change my life wouldn’t be worth living.
It was a very, very emotional and difficult thing for me to realise.
At the time of darkness and being in that dark place you wouldn’t know the potential.
You wouldn’t know the power that you have.
And it is only in retrospect that the value of that experience becomes so real.
Failure is like the equivalent of working with clay…
Failure is like the equivalent of working with clay…it’s stuff that you work with, it’s stuff that you grow with.
We work through our failures, we survive, but something new comes out of it.
Letting it happen… it’s an opportunity for change.
I often look back and think why didn’t this happen sooner?
Why did I have to wait till I was 65 to discover it?
I think the answer has to be that we make our own lives.
And I took so many wrong turnings.
And when we take a wrong turning we have to wait till we find the right road.
And it took me to 65.
Hopefully it’ll take other people much less.
But it’s definitely something to confront no matter what age you are.
Here’s a quote by Alberto Giacometti:
“The more you fail, the more you succeed. It is only when everything is lost and instead of giving up, you go on, that you experience the momentary prospect of some slight progress. Suddenly you have the feeling be it an illusion or not, that something new has opened up.”
From something that is broken and in pieces is the great opportunity for something completely different, something new to come.
Keep moving from a place of failure or brokenness to be able to find that something new.
And embrace it.
If I could go back, I would.
But only to right a few wrongs and hopefully act with my eyes open instead of closed.
I suppose it’s about fulfilling oneself.
It sounds a little bit mushy…but for the first time in my life, I’m fulfilled.
I don’t have a black hole in me anymore and compared to what I was I think I am at peace.
And the world around me couldn’t be more beautiful.