「笑いヨガ」を初めて知ったのは、2007年の年末にNHKで放送された「菅野美穂 インドヨガ聖地への旅」という番組だった事をはっきり覚えています。菅野さんがインドの公園で、ただ笑っているグループに出逢い、「なにこれ~

それから数年が経ち、最近TVで「笑いヨガ」という言葉を聞くようになったので、ネットで検索してみたところ、知らないうちに「日本笑いヨガ協会」まで出来ていて、なんと研修まで行なわれているではないですか!!これは行かなくては、と思い、行ってまいりました

笑いヨガは、いわゆる「ヨガ」とは違います。笑いを使った「健康体操」です。ですのでヨガのポーズは一つもやりません。でも「ヨガ」という名前がついているのは、ヨガの「呼吸法」は行なうからです。笑うといても面白いから笑うのではなく、「ハハハ、ホホホ」と、声を出した作り笑いをするのです。それでも身体(脳)は、作り笑いと、本当に面白くて笑った笑いとの区別がつかないため、身体に与える効果としてはどちらも同じであるという科学的根拠がちゃんとあります。
声を出しながら笑う事で自然と呼吸が深くなり、酸素を体内に沢山取り入れ、健康と活力を感じられるようになります。
1995年にインドの医師が最初はたった5人で始めた笑いヨガでしたが、今では全世界70ヶ国以上で行なわれています。
やることは本当に、正直言って「馬鹿らしい」。
ただただ飛行機で飛ぶまねや、飲み物を飲むふりをしたりしながら 「ハハハハハ」 と大きな声を出して作り笑いをするわけです。
プライドがある方や、バカにしてしまう方には出来ないと思います。
でも、その「プライド」や「強い自尊心」があるからこそ、「ストレス」を感じたり、「執着や摩擦」が生じたりして苦しいのではないでしょうか?
その様なものは、大人になってから自分にくっついいたものであって、子供のころには無かったものではないでしょうか?
大人になってからは、子供の頃のように笑えなくなったのではないでしょうか?
ただ大声で笑ってみるなんていう事は、バカバカしいのは分かっているんです。分かっているけど、笑いがもたらすよい事が沢山あるという事も分かっているから、とりあえず「子供心に返って」笑ってみるんです。頭でつべこべ考えることをやめて、ただ子供のように笑ってみるんです。面白くて笑っている人なんていないんです。
先生もおっしゃっていました。 「笑いヨガをやりたくて来ている人なんていないんです。みんなそうなんです。ただ健康になりたいんです。だから来ているんです、だから笑っているんです」と。
子供は1日に200回も300回も笑うのだそうです。ほんの少しの事でも笑う事が出来るんです。笑う時にいちいち笑っていいのか悪いのかなんて考えません。それが大人になると体裁やらプライドやら環境やらに縛られて、1日に1度も笑わないなんていう事も起こってきます。なので、笑いヨガでは「子供に返るおまじない」という、これもまたしょうもないものなんですが、左脳を使って「考える」という事をせずに右脳のみを使わせ、「考えずに笑う」ためにこの「おまじない」をします。それを何度もやりながら「笑い体操」を繰り返していきます。
笑う時には、ただ笑うのではなく、必ず何かしらのジェスチャーを組み合わせて笑います。先ほども出たように、飛行機のように飛ぶまねをしながら笑ったり、バナナをむくふりをしながら笑ったりします。実はそれが無理なく肩や胸部など、普段動かしていない所を動かす体操になっているのです。笑いヨガでは腕を大きく上にあげて万歳することが多いです。これは肩を動かし胸を広げ、笑い声を出しながらゆっくり吐くという事を繰り返し行う事で、現代人が陥っている姿勢の悪さ、猫背から来る呼吸の浅さ、それによる内臓の動きの低下を改善するためなのです。
また、笑わなければ、表情も暗くなります。顔の筋肉も使わなくなります。私は歯科医ですので、「最近ほっぺの内側をよく咬むようになってしまいました」なんて言う訴えはよく聞きますが、顔だって筋肉を使わなければ、どんどん下にたるんできてしまいます。たるんだものは咬みやすくなってしまうことはお分かりかと思います。
笑いヨガで笑ってみると、いかに自分が顔の表情筋を使っていなかったかを実感して頂けると思います。
簡単に、笑いヨガを続けることによって、期待される効果をまとめてみますと、笑いヨガで酸素を沢山取り入れることで、血流が活発になり、新陳代謝が良くなります。傷は治りやすく(実際私は出来かけていた口内炎がす~っとひいていきました)、細胞もイキイキし、お肌のつやも良くなります。
お顔に表情が出来、これもまたイキイキと感じられます。
笑う事で気分転換も出来、新しいアイデアが出てきたり、ネガティブだった思考がポジティブに転換される事も多いと思います。
骨格的にも胸を開く為、姿勢がよくなり肩凝りが改善され、内臓の筋肉も鍛えられ、臓器の調子も良くなります。
必ずしも全てが起こるとは限りませんが、十分可能性はあると思います。
それに「笑いがもたらす健康」という事については、かなり多くの研究がなされていて、確かに笑う事は健康に役立つのだ、という結果が沢山あり、正直びっくりしました。
その様な健康体操に加えて、「ヨガの呼吸法」をいくつか、時間をたっぷりかけて行なっていきます。これは交感神経と副交感神経のバランスをとるためです。
そして最後にたっぷりとリラクゼーションの時間もとります。
笑いヨガはかなりテンションが上がる事もあると思います。普段笑う事のない長い時間を笑う事に費やすので、交換神経が高ぶってしまい、慣れないうちは眠れなくなる方もいらっしゃるそうです。そういう事を防ぐために長めのリラクゼーションが最後に入ります。
日本笑いヨガ協会の笑いヨガリーダーの研修を受け、ちゃんと「笑いヨガ」が教えられるように勉強してきました。認定書、頂いてきました。
「ホリスティックヘルスケアルームHIRO」でも、1週間に1クラスの割合で、「笑いヨガ」のクラスを開こうと思っています。
バカらしいですよ

でも、笑ってみましょうよ。 きっとあなたの人生が 「喜び」 で満たされるはずです。
あなたの心の持ちようで、「喜び」 に変えられるものなんですから
