障害のある子どもの災害対策 | Barrier free~子供たちの未来へ chiropiroのブログ

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妊娠8か月で生まれてきた3人の子供のうち、2人がPVL(脳室周囲白質軟化症)を発症。足が不自由な息子が幼稚園受験を経て私立小学校へ入学した事や、闘病、さらに我が家のもうひとつの暮らし、ハワイでの生活の記録です。

2024.1.9

AERAのコラム連載の日。



本当は新年最初のコラムは

お正月に関する話題にするつもりで

原稿もほぼ書き終えていたのだが、

元旦から悲しいニュースが続き

急遽「障害のある子どもの災害対策と避難」

について書くことにした。




文中に入れるために

友人めめちゃんが急いで送ってくれた

身体が不自由な子どもの抱っこをサポートする

「ユニキャリ」の写真がこちら↓

普通の抱っこベルトよりかなり大きく、

オプションのパーツがあればおんぶもできる優れもの。





たとえば、

我が家は私と子どもたちだけで

飛行機に乗ることが多いので

もしも私と子ども3人で搭乗中に

飛行機が緊急着陸した場合、 


ゆうが脱出スライドを滑ったあとに

誰が下でキャッチするのか問題や、


地震が起きて避難する時に

ゆうと呼吸器と酸素を同時に運べるのか問題や、


避難生活をすることになった時に

ゆうが使っている赤ちゃん用でも大人用でもない

特殊サイズのおむつが手に入るのか問題や、

電源をどうするのか問題…

ゆうちゃんの場合は、医療機器の電源よりDVDだけどね笑





ちょっと考えただけでも問題が多すぎて

どうすれば良いんだろう?と

絶望的な気持ちになってしまう。


とりあえず地震の場合は、

現時点では車から充電できることもあり

倒壊しない限りは

うちが一番安全かも?という

とても頼りない結論になっているよ(°_°)





内閣府によると、

東日本大震災での障害者の死亡率は

被災住民全体の死亡率の2倍とのこと。

障害当事者や家族だけでは

どうにもならないこともあるよね。


災害や事故などの緊急時には

周囲の方々の善意で成り立つ場面が

多くあるのだと思う。

特に障害者支援に関しては、

赤ちゃんや高齢者とは少しニーズが異なり

緊急時に必要な助けや物資が届きにくい

可能性もあります。

そんな時には周囲の協力が不可欠なのです。


新しい年が「誰ひとり取り残さない」という

SDG'sの理念の元、

持続可能な社会につながっていきますように…





♢♢♢

2024.1.1

まさか地震が起きるとは思わず、

pipiの彼も一緒にお正月のお祝いをしていた頃

この後、テレビで彼が得意なサッカーを観ていた時に

緊急地震速報が流れた…




朝日新聞出版【AERA dot.】コラム連載

江利川ちひろ

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