◆心のリズム◆

 

私たちの体は、自律神経と「内分泌系」・「免疫系」の機能調整を通して、ホメオスタシス(体の恒常性)を保ち、外部の環境から体内の環境を守っています。

しかし、寒暖の変化や経済情勢等の外的ストレッサーや、疲労・緊張・不安などの内的ストレッサーが、ホメオスタシスを崩し、生体リズムの乱れを生じさせてしまいます。

 

 

 

自律神経とホメオスタシス

http://chiro-kowutendes.com/ziritu-sinkei.html

 

 

ストレスとは

http://chiro-kowutendes.com/stress.html

 


●体がストレスを対処するシステム

  • 不安や焦りなどがあり、ストレスを覚えると↓↓
                
  • 「視床下部⇒下垂体⇒副腎という経路(HPA系)が働く」↓↓
                  
  • 「視床下部から下垂体へ副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)という物質が出る」↓↓
                 
  • 「副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)を受け取った下垂体は、副腎へ副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)というホルモンを出す」↓↓
                   
  • 「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を受け取った副腎は、
  • アドレナリンコルチゾールというホルモンを出す」↓↓
                 
  • 「アドレナリンは、体を緊張・興奮させ、ストレスに対処できるようにしている」↓↓
                  
  • 「コルチゾールは、いざという時のためにエネルギーを生み出せるよう、体内のブドウ糖や脂肪を増やし、ストレスに対処できるようにしている」

 

このアドレナリンの働きで、橋(きょう)のノルアドレナリンに火が付き、交感神経が働きます。

 

また、コルチゾールの働きで、活動するエネルギーを確保し、「闘争・逃走反応」が起こって、ストレスに対処できるようになっていくのです。

 


●短期的ストレスと長期的ストレス

 

短期的なストレスによって交感神経が緊張しているのであれば、

 

血圧の変化 / 呼吸数の増加 / 免疫機能が高まる

 

など、ストレス状況に対処できる体にしてくれるので、問題はありません。

 

しかし、長期的なストレスによって慢性的に交感神経が緊張してしまうと、不安状態になりやすく、免疫機能も疲労して病気にかかりやすくなります。

 

さらには、脳の忙しさによって、ノルアドレナリンセロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質が不足し、脳機能のバランスが保てなくなってうつ状態になる可能性もあります。

 

また、コルチゾールにはもう一つ役割があります。

コルチゾールが血液に乗って視床下部に到達すると、視床下部―下垂体―副腎の経路(HPA系)を鎮めてストレス反応を軽減させるという自制機能が働きます。

この機能は優秀ですが、繰り返しストレスが降りかかってくると、副腎の機能が過剰になってしまうのです。

すると、コルチゾールの増えすぎで、海馬などの脳の神経細胞が壊されてしまいます。

 


●ストレスとパニック発作

 

強いストレスを受ける状況でなくても、過剰なストレス反応を起こすことがあります。
これは、視床下部―下垂体―副腎の経路(HPA系)の機能が過敏になっていると起こります。

特に、幼少期に受けた強いストレス(トラウマなど)の影響があると、過敏な経路が作られてしまうのです。
そういう方は、一般的に弱いストレスでも非常に重大なことと受け止めて、強い交感神経の緊張が起こります。

この状態が癖になると、次第に不規則な脳の緊張が起こるようになり、何の被害がなくても交感神経が緊張することになるのです。
これが突然起こるパニック発作なのです。

一度パニック発作を経験すると、その壮絶な恐怖が「また...」という予期不安に駆られて、発作に関連する行動を避けてしまい、いよいよパニック障害へと症状が進んでいくことになるのです。

 

 

●ストレスと症状

 

ストレスを受けて交感神経が緊張するということは、体がエネルギーを生み出し、活動的になるということです。

ストレスを受けても、生み出されたエネルギーの適切な発散が行われれば体に害はありませんが、ストレスを我慢・抑圧することが習慣化して、エネルギーの発散が行われないと体に害が出てきます。

身体的症状では、

  • 首こり肩こり・頭痛腰痛・めまい・耳鳴り不眠

心理的症状では、

  • イライラ 不安 焦燥感

などです。

 

これらは、交感神経の緊張による自律神経失調症の症状です。
つまり、適切な発散が行われず、体に残ったエネルギーがくすぶっているのです。

くすぶったエネルギーが交感神経や筋肉を緊張させれば「コリ」が出来上がり、痛みがでます。

こうして、血流がスムーズで無くなればめまいや耳鳴りが起こり、脳の興奮が治まらなければ不眠となるのです。

これらの症状は、体がなんとかエネルギーを発散させようと頑張った結果なのです

 

 

 

 

(B)長期間ストレスを受けている人が、朝起きられない理由

 

副腎で分泌されるコルチゾールは、、ストレスがかかった際に分泌されて、身体を守る働きがあるが、過剰なストレスが長期間続くと大量のコルチゾールを分泌する必要があるため、副腎が疲れてしまうからです。

朝起きられないというのは、コルチゾールの分泌の乱によるもので、健常であれば、朝に最も多く分泌し、夜にかけて減少するところが、副腎の機能の低下により、これが逆転するからです。

 

 

 

 

(C)ストレスと免疫系

 

⓵笑ったり、笑顔を作ることでNK細胞が活性化し、免疫力が高まる

⓶ストレスを感じると、体温が低下し免疫力も低下する

⓷ストレスを感じると、白血球の比率は顆粒球が増え、リンパ球が減り、免疫力が低下する

⓸白血球のうち、リンパ球は体温が高い方が活発に活動し、免疫力が高まる

交感神経が働きすぎても、副交感神経が働きすぎても免疫力は低下する

 

 

高駅13

 

 

自律神経失調症とうつ病

http://chiro-kowutendes.com/ziritu-sittyou.html

 

 

 

(D)鬱病の目安となる症状と期間

※症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたすようになった場合、うつ病と診断される。

 

 <症状>

・眠れない・起きられない・食欲がわかない・肩こり・手足のしびれ・背中や腰の痛み・息苦しい日が続く・頭痛・だるさ・吐き気など

 

<回復までの期間>(薬物療法の場合)

うつ病は診断を受けてから回復するまでに時間がかかるのが一般的で、その過程は、急性期・回復期・再発予防期の大きく3つの段階に分けられます。それぞれの期間は人によって異なります。

急性期:  (診断から3ヶ月程度)・・・

うつ病の診断を受けてから、十分な休養をとりながら適切な薬物治療を開始することで、1~3カ月ほどで症状が軽快(症状が軽くなること)するのが一般的ですが、人によっては半年以上かかるケースもあります。抗うつ薬による治療は少量から様子をみながら開始し、徐々に増量して治療に必要な量を処方することになります

回復期:  (4から6ヶ月以上)・・・

回復期には、調子がよい日の翌日にまた悪化するといったように症状が波のように上下しながら一進一退を繰り返し、徐々に改善していきます。調子のよい日が続いたからといって、「もう治った!」と勝手に判断して無理をしたり、薬を止めてしまったりすると、症状が悪化して回復までに余計に時間がかかってしまうこともあります。焦ることなく薬物治療を続けましょう。

再発予防期:  (薬物治療、1~2年以上)・・・

回復期を過ぎ、症状が安定して社会復帰を果たすことができても、まだまだ油断はできません。うつ病は再発しやすいという特徴があるため、回復期を過ぎても1~2年間は薬物治療を継続してうつ病の再発を予防しながら調子のいい状態を維持する必要があります。勝手に薬を飲むのを止めてしまうのは禁物ですが、飲み忘れにも注意が必要です。
薬を止める際には、かならず主治医の指示に従ってください。自分の判断で急に薬を飲むのを止めてしまったり薬の量を減らしてしまったりすると、めまいやふらつき、吐き気、嘔吐、倦怠感などが生じるおそれがあるからです。

 

 

 

※薬を使わない弊院(手技療法)の場合は?

http://chiro-kowutendes.com/

 

 

 

 

 

 

◆食事のリズム◆

 気温・気圧。日の出や日の入りなど、私たちを取り巻く環境は24時間の周期で変動しています。

生体機能の日内リズム(サーカディアンリズム)は24~25時間といわれています。

つまり、地球のリズムに合わせて生活するためには体内リズムの調整が必要です。

「食事のリズム」は、その調整役の一つです。

 

関連;総合指導法

http://chiro-kowutendes.com/soushi.html

 


(A)食事は、1日3回、それぞれの時間帯での目的に応じた栄養素を中心に、偏ることなく適量を摂ることが理想とされます。

 

しかし、現状はライフスタイルやワークスタイルの多様化により、欠食率が増加しているため、「食事のリズム」が乱れやすくなっています。

 

 

 

朝食には、体の機能を目覚めさせ、1日の活動をスムーズにスタートさせる役割があります。

特に朝、目覚めた時の脳は、エネルギー不足に陥っています。

 

脳は、体重全体に占める割合でいうと、わずか2%ほどの量ですが、基礎代謝の約20%のエネルギーを消費しています。

しかし、脳の主なエネルギー源であるブドウ糖は脳内の貯蔵量が少ないため、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンを利用して補われているのです、

 

また、脳に多く存在する脂質は、n-6系とn-3系の脂肪酸です。特に、マグロやさば・いわしなどに多く含まれる「EPA]

や「PHA」などのn-3系は、思考や判断のもとになる脳内の情報伝達をスムーズにします。

さらに、睡眠中に下がった体温を高め、脳や体を活性化させるのは、肉類や魚類、卵・豆類などに多く含まれるタンパク質であります。

 

これらの栄養素とともに無機質や、ビタミンを摂ることで、体内に取り込んだ栄養素をエネルギーに変えることができるのです。

 

 

 

 

 

 

昼食は、午後の活動エネルギーを補給するため、栄養素をバランスよく摂ることが必要ですが、腹八分目に抑えることが大切です。

そして、昼食時にゆっくり休憩をとると、高まった交感神経の働きを穏やかにさせ、副交感神経が優位になり、リラックスすることができます。

 

 

 

夕食は、一日中使った脳や筋肉の疲労を回復させ、身体のメンテナンスをするための食事として考えてください。

そして、夕食を就寝する3時間前までに済ませることで、質の良い「睡眠のリズム」が作られます。

その結果、寝ている間に最も多く作られる「成長ホルモン」の分泌を促進することができ、骨格や筋肉の維持に役立っています。

 

 

※このように、「食事のリズム」は「体温のリズム」や「心のリズム」、「ホルモンのリズム」、「睡眠のリズム」などと密接に関わり、私たちの健康を支えています。

 

 

 

 

(B)欠食による食後血糖値が体に及ぼす影響

 

欠食後(長時間空腹状態)の糖質負荷は、高血糖を招きます。

朝に昼にと食事を抜く程に、血糖値の上昇率が急であり、欠食は体脂肪の蓄積が増加し、「肥満や高脂血栓」など生活習慣病の発症を助長します。

脳、神経系へのエネルギー補給の観点からも問題が起こります。

 

 

 

 

(C)ベジタブルファーストの推奨

消化管のリズムに関しても、食事の際には、いつも野菜から食べ始める習慣をつけると良いでしょう。

 

⓵「満腹感を感じられるため、食事の量が少なくなる。」

⓶「野菜に多く含まれる食物繊維が、コレステロールの排泄を促す。」

といった利点があります。

 

 

 

 

 

我々人類は、体の中に「体内時計」持っており、そのリズムに沿った暮らしをすることが、人間本来のあり方でした、

しかし、現代のライフスタイルは、深夜のコンビニ・スマートフォンの光・栄養の偏った不規則な食事や睡眠時間などが当たり前になっているのが現状です。

実は、そのことが体内時計を狂わせ、様々な体の不調や病気を招く原因になっていることが判明しています、

(にもかかわらず、各人の認識と行動は非常に低く、予防という概念の定着はまだまだ先の事なのでしょうか?)

 

 

どんなに時代や生活様式が変わっても、生体リズムは「体内時計」によって刻まれています。

この体内時計(自律神経)の乱れにより、未病から生活習慣病発症へと繋がっていきます。

 

 

 

◆心臓のリズム◆

心臓のリズムは、体の状態に合わせて心臓自身が自動的に調整しています。

この心臓の調整機能は自律神経によって支配されています。

 

例えば、日中に仕事やスポーツなどで活動して、交感神経が働くと、「カテコールアミン」というホルモンが分泌地され心拍出量が増加し、血管が収縮して血圧が上昇します。

一方、休息時や睡眠時に副交感神経が働くと、「アセチルコリン」というホルモンが分泌されて、心拍出量は減少し、血管は拡張して血圧は低下するのです。

 

●心臓のリズムが乱れて起こる「不整脈」

心臓は一日に約10万回、休むことなく心拍のリズムを刻み続けています。

この心拍リズムに乱れが生じた状態を不整脈と言います。

 

 

※生命に関わる危険な不整脈 として、

「心室細動」・「心房細動」・「徐脈(洞不全症候群)」 が挙げられます。

 

 

【心室細動】

心臓の心室が小刻みに震えて、全身に血液を送ることができない状態。

 

原因:

⓵心筋梗塞や心不全などの心臓病の進行に伴って起こるもの

⓶血液中のミネラルバランスが崩れて起きるもの

⓷先天的な病気に起因するもの

 

症状:

脈拍喪失、意識消失、全身けいれん無呼吸ないし喘ぎ呼吸

 

リスク:

突然死

 

 

【心房細動】

心房が洞房結節の刺激によらずに速く部分的に興奮収縮し、規則的な洞房結節の活動が伝わらず、心室の収縮が不規則な間隔で起こる状態

 

原因:

⓵心房内に流れる電気信号の乱れによって起きる

⓶心房が規則正しく収縮できなくなるため

 

症状:

動悸・胸の苦しさ(胸が痛い・胸が躍る・胸がモヤモヤする)

息切れ・めまい・疲れやすい

 

リスク:

脳梗塞(特に脳塞栓症)・心筋梗塞

 

 

【徐脈】

徐脈は、脈が遅くなる不整脈で、通常1分間の脈拍が60回未満になることを言います

脈拍が少ないため、心臓は日常生活や運動に必要な酸素を体中に行き渡らせることができません

このため、めまいや息切れを起こすのです

 

原因:

⓵遺伝性心異常

⓶薬物治療の影響または、副作用

⓷自然な老化現象

⓸心臓発作による組織変化

 

症状:

めまい・失神・過度の疲労感・激しい息切れ

 

リスク:

症状が治まらないと

・心不全を起こす

・ペースメーカーが必要になる

 

 

 

 

●不整脈の診断には、心臓が拍動する時に発生する電気刺激の伝わり方を調べる「心電図検査」が重要です。

 

 

 

 

 

●命に関わる危険な不整脈が午前中に多く起こりやすい理由=

 

自律神経は、夜間の睡眠中に副交感神経が優位で、朝の起床時間が近づくと交感神経が優位になる。

その切り替わり時間帯にある早朝には血圧が上昇し、心拍も早くなっているため、午前中は心臓に負担がかかり、不整脈が発生しやすくなる。

 

 

 

 

●不整脈の発症予防のための生活リズム=

 

不整脈を起こす要因は、心臓病に限らず高血圧や高血糖など動脈硬化を促し、結果的に心臓に負担をかけることで発症する。

その根底には「肥満・糖尿病・運動不足」などが影響しているため、食事や生活習慣を改善し、血圧や血糖値を良好な状態にコントロールすることが、予防にも治療にもつながる。