完全菜食の猫? | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

イギリスの研究で、猫の食事に関して、皆さんの常識を覆すとんでもない結果が出ました。

 

*************引用(翻訳)*************

 

ビーガン食を与えられた猫は「健康状態がより良い」と研究結果が主張

猫は肉食動物かもしれませんが、新しい研究では、私たちの友人である猫が

ビーガン食を食べることで恩恵を受ける可能性があることが示唆されています。

 

猫の飼い主を対象とした調査によると、猫にビーガンの食事を与えている飼い主は、

獣医の診察が減り、薬の使用も減る傾向にあることがわかりました。

 

多くのペットフードには主なタンパク質源として調理済みの肉が含まれていますが、

植物やキノコなどの菌類などの代替タンパク質源を使用する製品が増えています。

 

 

一部の獣医師は、肉、卵、乳製品を含まないビーガン食は肉ベースの食に比べて猫にとって健康に良くないと懸念を表明している。

しかし、これを調査した研究は限られています。

 

ビーガンの猫の食事がどの程度健康的であるかを分析するために、

研究者らは、少なくとも1年間ビーガンまたは肉ベースの食事を与えられた家庭内の1匹の猫について報告するよう求められた1,369人の猫の飼い主からの調査回答を調べた。

 

この調査では、猫の健康についていくつかの質問があり、その後に猫の食事についての質問が続きました。

調査結果によると、回答者の約9%は猫にビーガン食を与えており、残りは肉ベースの食事を与えていると報告した。

 

研究リーダーであり、動物福祉の獣医学教授であり、ウィンチェスター大学の客員講師でもあるアンドリュー・ナイト氏は、次のように述べています。

これは強力かつ一貫した傾向を表しています。

 

「これは、ペットフードメーカーが現在、

必要な栄養素をすべて含むビーガンペットフードを設計および製造していることを示していますが、

肉ベースのペットフードに蔓延する食事上の危険性はほとんどありません。

 

研究されたすべての一般的な健康指標において、これらの猫はビーガン食を与えられた場合に健康状態が良好でした

アンドリュー・ナイト教授、ウィンチェスター大学

 

「その結果、ビーガン食を摂取する猫の健康状態はより良くなります。」

 

研究者らは、猫の年齢や去勢手術の有無など、健康に影響を与える可能性のある他の要因を考慮した結果、

ビーガン食はいくつかの健康指標のリスク低下と関連していると人々が報告していることを発見した。

 

分析の結果、

報告されているビーガン食の猫の健康指標と肉ベースの食の猫の健康指標の間には統計的に有意な差はなかったが、

研究者らはこの研究結果が、ビーガン食が猫の健康に悪影響を与えるという懸念に対処するのに役立つ可能性があると示唆している。

 

この調査では22の特定の健康障害についても質問し、

肉中心の食事をとっている猫の飼い主の42パーセントが少なくとも1つの病気を報告しているのに対し、

ビーガンの食事をしている猫の飼い主では37パーセントであることが判明した。

 

この研究によると、植物性の食事を摂っている猫は、

異常な頻度で獣医を訪れ、病気の治療を受けている可能性が7.3%低く、

投薬を受けている可能性が14.9%低く、

特別な治療食を摂っている可能性が54.7%低かった。

 

ナイト教授は、ペットのビーガン食への切り替えは地球に多大な利益をもたらす可能性があると述べた。

 

同氏はさらに、「温室効果ガス、土地と淡水の利用、食料エネルギーが大幅に節約される可能性がある」と付け加えた。

 

ナイト教授は、ビーガンの食事が猫にとって不自然である可能性があるという懸念に対し、

「猫が栄養的に健全なビーガンの食事によって何らかの苦しみを被ることを示唆する証拠はない」

と述べた。

 

この研究結果は、Plos One ジャーナルに掲載されています。

 

****************引用終***************

 

 

イギリスのウィンチェスター大学が、

自宅で1匹だけ猫を飼っている1369人を対象に、

「完全菜食の猫」と「肉食の猫」の健康状態の調査を、少なくとも1年間行いました。

 

こちらが論文になります。

 

調査対象の9%(つまり約123人)が完全菜食、それ以外は肉食でした。

 

調査の結果、

「7つの健康度指標について、すべての項目で完全菜食の猫のほうが一貫してよい状態だった」

と報告しています。

 

病気の治療のために動物病院に通う猫は、完全菜食の猫のほうが肉食の猫より7.3%低く、

また、投薬治療も14.9%低く、

療養食治療も 54.7%少ないと報告しています。

 

これだけを聞くと、完全菜食の猫の方が健康であるように見えます。

 

しかし、

「完全菜食と肉食の猫の健康指標には、統計的に有意な差はなかった」

とも報告しています。

 

「統計的に有意な差はなかった」とは、「偶然起こった可能性は否定できない」ということです。

つまり、今回の研究だけでは、必ずしも完全菜食の猫の方が健康であるとは言い切れません。

 

 

以下は、同じようにこの研究のことを取り上げている別の記事のコメント欄にあったコメントです。

 

ヴィーガンの猫がより健康なのは、食事のせいではなく、

飼い主がより世話をし、定期的に運動し、餌を与え過ぎないからではないか、と私は思うし、容易に仮説が立てられる。

 

これに関しては、納得できるところはあります。

ヴィーガンの方が一般的な人よりは、動物のことを大切にし、健康面に気を使っている傾向にあるのは間違いないでしょう。

健康にとって重要なのは、栄養だけではありませんからね。

むしろ摂りすぎると、病気にかかりやすくなることもあります。

 

まだまだ研究が必要でしょうが、最後にあるように

「完全菜食が猫の健康に悪いとは必ずしもいえない」

ことは示唆されました。

 

 

別の記事のコメント欄にあったもう1つのコメントを紹介します。

 

私の猫5匹は5年以上植物食を続けているが、獣医によれば、健康状態は良好だそうだ。

 

イギリスはヴィーガンキャットフードの開発も進んでいて、完全菜食の猫を飼育しているヴィーガンも多いみたいですね。

 

 

また、以下はLIAの投稿です。

 

****************引用****************

 

猫が完全に肉食だなんて勘違いだからね。

猫草だって食べるしさ。
※完全菜食の猫にも会った事がある。

 

****************引用終***************

 

 

完全菜食をしている猫も見たことがある、とのことです。

 

 

 

また、インスタで「eco.japan」というアカウント名で発信されているヴィーガンの方は、

植物性のキャットフードを与えており、植物性フードでうんちの出が改善したと書かれています。

 

 

 

猫はすべて絶対に肉食の食事でなければならない、というのは我々の思い込みである可能性がありますね。

ぜひ研究を進めていってほしいものです。

 

菜食生活の健康な猫を飼育されている方がいらっしゃればぜひ教えてください。

 

 

 

うちにも保護猫のチロくんとツグミちゃんがいます。

 

 

 

 

 

 

チロくんは野良猫だったところをウチで保護。

 

ボロボロになり、前脚に深い傷を負っていたので、保護していなかったら死んでいたでしょう。

 

 

ツグちゃんは、子猫の頃に保護団体の方から譲渡して頂きました。

 

 

野良猫の母親から生まれたそうですが、ツグちゃん以外の子猫は皆死んでしまったと、団体の方がおっしゃられていました。

 

 

2匹とも、肉食の食事を続けています。

↑ダラダラして食べるチロくん

 

↑真似してダラダラ食べるツグちゃん

 

↑2匹でダラダラ食べる図

 

 

植物性のフードを買ってみたことはあるのですが食べませんでしたね。

 

肉食のフードに混ぜて食べさせてました。

 

 

まだまだ美味しさも研究段階なのかもしれませんね。

 

今後も肉食の食事を続けていくでしょうが、研究が進めば食事を変えていくかもしれません。

 

ヴィーガンとして猫の飼育による肉の使用の矛盾はどうしようもないので辛いところだと思っていましたが、

若干希望が持てる記事でした。

 

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