肉食は農家の心を殺し、猫も殺す | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

昨日、aliceさんのインスタで、養豚農家の方とライブされていました(現在は休職中だそうです)。

 

↑こちらはあくまで告知の動画で、本編の動画ではないのですが、

養豚農家さんの希望で、アーカイブは残せないとのことでした(つまり、ライブ動画は保存されず消去)。

 

私はこれを知らず、アーカイブを残すものと思っていたので、1時間程度しか見ずに寝てしまいました。

しかし、そのわずか1時間の間にもかなり重要な事をおっしゃられていたので、忘れないうちに皆さんにシェアしておきます。

 

 

まず、以下は、上記の告知の動画の引用文です。

 

****************引用****************

 

『ブタが好きで…可愛い姿が見たくて養豚の世界に入ったのに
死んでいくのを黙って見てるしかできなくて…
母親ブタに潰されて赤ちゃんは毎日死んでいくし…

…仕事について3日目、
とても小さな赤ちゃんを見て…

他の子と比べて小さかったから
上司に『あの子生きられますか』と質問したんです…

私は…特に小さいから
助けなきゃと思ってミルクをたくさんあげなきゃと思って

質問したのに

『ああ、これはダメだな』と上司は言い
その場でその子を打ち付けて殺したんです…

目の前で赤ちゃんブタが
頭を打ち付けられ
頭をぺちゃんこにされて
殺されたんです

手が震えました…
助けようと思って
ミルクをあげようと思ったのに…

この子を可愛がって大きくしようって 
そう思ったのに…

生きようと歩いてたのに…

そのときまで『淘汰』をわかってなくて
まさか入って3日で見せられるとは思ってなくて…

自分が上司に聞いてしまったせいで
あの赤ちゃんブタは殺されたんだと思って…

自分のせいだと…

私はブタが大好きで…

でも弱いからこそ可愛がってた子達も
みな殺されて…

今もそのブタの顔が忘れられなくて…』


****************引用終***************

 

 

 

「上司が、小さな赤ちゃんを打ち付けて殺した」とありますね。

 

これは私が豚肉問題の啓発の度に書いている「淘汰」の話です。

 

ライブでは、狂った養豚業界の事が多く語られていましたが、この淘汰の話がかなりの時間語られていました。

 

 

養豚業界では、

衰弱してしまった豚や、成長不良、病気、奇形などといった、業者の利益にならない豚は、養豚場自ら殺処分を行います。

 

その方法は主に2つ。

 

床への叩きつけ。

 

そして、心臓への消毒剤注射です。

 

勘違いしないでください。

これを行っているのは一部ではありません。

全ての養豚業者が行っています

 

 

 

淘汰の機会は、出荷されるまでに4回もあり、その度に利益にならない豚が殺されていきます。

とある養豚場の農家は、毎月120頭を淘汰しているとツイートしていました。

クズ豚レスキューお願いしまーす

 

淘汰される豚のことを、「クズ豚」と呼んでいるそうです。

勝手に産ませておいて、利益にならない命を「クズ」と呼ぶのです。

 

あなたの目の前にある豚肉は、1頭の犠牲ではなく、

床に叩きつけられたり、消毒剤注射をされて、痛み苦しんだ、すさまじい数の豚の犠牲の上に並んでいるのです。

 

 

 

「上司が、小さな赤ちゃんを打ち付けて殺した」

 

ライブ出演の養豚農家さんの養豚場では、床への叩きつけを行い殺していたということです。

 

子豚が、頭から血を流し、鼻から血を流し、それでも生きようと必死にもがいている姿は、

脳裏に焼き付き、帰ってからもフラッシュバックし、今でもトラウマになっていて忘れないと語っておられました。

 

肉食者は、豚を残虐に殺しているのはもちろんですが、養豚農家の心も殺しているということです。

 

 

「20頭産んだら、残るのは12頭くらい」と言っていたと思います。

つまり、母豚が赤ちゃんを20頭産めば、そのうち約8頭は、出荷前に床に叩きつけられて殺されるということです。

 

 

「奇形の豚は100%殺される」と言っていました。

 

奇形の例としては、目がない豚、足や爪が曲がっている豚、開脚している豚など。

 

以下は、aliceさんがアップしている目が1つの奇形豚です。

 

こういう豚は生まれた時点で、床に叩きつけられ殺されるということです。

 

 

「足をケガした豚も殺される」と言っていました。

 

 

 

また、私は初めて知ったのですが、

母豚から産まれる「黒子」について語っておられました。

 

普通の豚はピンク色ですが、一定の割合で、黒い豚が産まれるのです。

 

この赤ちゃんを業界では、「黒子」と呼んでいるようです。

 

 

ネットで調べてみると、黒子とは

 

豚のミイラ変性胎子をいい、

妊娠豚が日本脳炎、オーエスキー病、パルボウイルス病などに感染したときに、胎子にみられる異常のひとつ。

胎子の状態は多様で、黒子のほか、白子(子宮内で死んで数日以内のもの)、神経症状を呈するものや、虚弱で生後間もなく死亡するものなどが多い。

<獣医学大辞典より抜粋>

 

とありました。

 

 

ライブでは、未熟児や死産だと、黒子が産まれるとおっしゃられていました。

 

母豚がストレスを感じていたりすると、黒子が産まれる確率は高くなるそうです。

 

そして、全頭、黒子が産まれたこともあるそうです。

 

 

母豚は妊娠ストールや、分娩ストールという、振り返る事すらできない檻に閉じ込められています。

88%以上の養豚場で、この妊娠ストールが使用されています。

つまり、ほぼ全ての養豚場が採用しています。

 

 

このような狭いところに閉じ込められていれば、本能を満たせず、退屈でストレスを感じるのは当然のことです。

 

糞尿はその場でするしかありませんので、豚は本来キレイ好きにも関わらず、糞尿まみれの中過ごすのです。

 

豚は本来、地中に穴を掘り、草や小枝を敷き、巣を作ってから出産します。

 

しかし、ストールの中では巣作りはできません。

 

ですが母豚たちは巣を作ろうと、必死で鼻を床にこすりつけたり、足で擦り付けたりします。

 

ライブの養豚農家の方も、檻を足でガリガリとやっている母豚がいた、と語っていました。

 

 

 

子豚たちは、生後1週間以内に、歯切り、尻尾切り、去勢が麻酔なしで行われます。

 

これは、ライブの養豚農家の方もやっていた、とのことです。


 

麻酔なしの去勢、尻尾切り、歯切りは、農業高校の段階で学習するそうです。


 

そもそも養豚場に麻酔なんかない、と言っていました。

 

下手な農家が去勢を行うと、子豚は感染症に苦しむそうです。

面倒くさがりの農家は、切除した後、消毒もしないと言っていました。

 

 

耳の切除についても、麻酔なしです。

知ってる? ブタの耳のこと | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

 

豚たちは、個体識別のために、麻酔なしで耳を刻まれます。

これを耳刻(じこく)といいます。

耳の場所によって、百の位、十の位、一の位の番号が決まっていて、該当の個所を切り刻んでいきます。

 

 

ライブの養豚農家さんは、耳刻ではなく、入れ墨のようにして番号を入れていたそうです。

どちらにしろ、激痛です。

 

 

 

日本人が大好きな「感謝して頂きます」という言葉。

なぜか日本人はこの言葉を呟くと、罪悪感がなくなり、食肉の残酷さが全て正当化できると思い込んでいます。

完全に洗脳されています。

 

よくヴィーガンは宗教だとか言う人がいますけど、感謝して頂きますと呟けば、暴力や殺戮が許されると思い込んでいる方がよほど宗教的です。

 

aliceさんは、ヴィーガンが最も嫌う言葉として感謝という言葉を紹介。

「豚さんは、感謝が伝わって喜んでいると思いますか?」と農家さんに問いました。

 

すると、「喜んでるわけがない。(暴力行為が行われるときは)嫌がっているし逃げます。」と言っていました。

正直な農家さんですね。

 

 

この農家さんは、妊娠ストールや、麻酔なしの去勢、淘汰などのひどい現状についてどう思うか問われると、

 

消費者がいるからそうなっている。」

 

と語っていました。

 

 

 

これは、元養豚場の職員で、現在サンクチュアリを運営する香織さんもおっしゃられていたことです。

 

 

これが真理です。

 

養豚の暴力行為が行われる原因は、消費者。

 

つまり、肉を食べているあなたです。

 

 

あなた方が、安くて大量の肉を欲しがるがために、養豚農家たちは1頭あたり8000円程度の利益しか出ません。

これではやっていけませんので、効率的に、大量に豚を飼育する必要があります。

 

大切に飼育している暇などありません。

効率、利益が全てなので、飼育は暴力的に行われます。

 

丁寧に非効率的に飼育すれば値段が上がるので、あなた方は買わないわけです。

そうなれば廃業です。

 

放牧で飼育している農家などごくごくごくごく一部です。

しかも、放牧農家であっても、麻酔なしの去勢が行われた子豚を仕入れています。

 

そして、仮に丁寧に飼育されたとて、わずか生後6か月で殺されます。

皆さんが食べているのは、見た目が大きいだけで、わずか生後6か月の子豚です。

子供を殺して食べているのです。

 

 

 

さて、最後になりますが、猫愛護家にとってはなかなか衝撃的な内容です。

 

養豚農家たちの中には、豚だけでなく、野生動物も殺している人もかなり多くいます。

 

以下は、和牛農家ですが、アライグマを捕獲して殺すという動画を上げています。

↑この人もかなり正直な農家の1人で、自ら除角などの虐待動画を上げています。

 

やはり、元々農家の多くは倫理観が壊れているので、

アライグマなどの場合は、特定外来生物という言い訳が出来ますから平気で殺します。

 

実際は、自分達にとって不都合なので、寄り付いた野生動物は片っ端から殺していくわけです。

 

 

ライブの養豚農家の方の養豚場も例外ではなかったようです。

 

しかし、ライブの養豚農家の話で驚いたのは、猫も殺しているそうなのです。

しかも、豚と同様に、床に叩きつけて。

 

猫を殺すのは、動物愛護法違反にあたる可能性があります。

ノネコの場合は、狩猟における殺害が法律で認められてしまっていますが、

ノネコかどうかなんて判定は不可能ですし、そもそも狩猟ではありませんしね。

 

もちろん、猫と豚に違いなどないわけですから、豚はよくて猫はダメというのがそもそもおかしいわけですが、

日本人はそこから目を反らした、猫だけ愛護の人が大多数を占めているのが現実です。

 

しかし、その猫すら平気で殺すわけですから、やはり普段から殺している農家は、相当倫理観がぶっ壊れているのだなと再認識できた次第です。

肉を食べているなら、この原因を作っているのはあなたです。

猫を殺しやがって! と頭に血をのぼらせ、ライブの養豚農家の方にどこの養豚場か聞くのはおやめください。

 

 

ライブの養豚農家の方は、終始正直な方でした。

ヴィーガンと農家との対談はいくつか見てきましたが、大抵農家側は都合が悪い話になると、話を反らします。

しかし、この方はずっと そんなことはありませんでしたね。

 

 

以下は、ヴィーガンと酪農家の対談。

 

 

以下は、ヴィーガンと放牧養豚農家の対談。

 

 

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