頭蓋骨が露出し、目に重傷を負った雛が、まだ生きていて立っている | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

タイソン・フーズは、アメリカのアーカンソー州に本部を置く、世界最大レベルの食肉加工業者です。

 

鶏肉、牛肉、豚肉、加工食品、関連食品の製造、流通、販売を行っています。

 

 

 

以下は、タイソン・フーズと契約している、バージニア州の養鶏場「ジャナット・ファーム」の映像です。

鶏肉を食べる方はぜひご覧ください。

 

詳細記事です。

 

****************引用****************

 

2022年8月から11月にかけて、アニマル・アウトルックの調査員はタイソン・フーズ社と契約して食肉用の鶏を飼育するバージニア州のジャナット・ファームで潜入捜査し、15万羽の鳥の群れを小さなヒヨコの頃から屠殺場に送られるまで記録しました。

約25,000羽の鳥がいる農場の鶏舎

 

 

施設では、多くの鳥が水を飲むことができませんでした。

 

足の怪我により水や餌を摂取できない小さな鶏

 

 

ある施設では、施設管理者がある区画の水道管を全く下げなかったため、その区画の鳥は誰も水を飲むことができませんでした。

 

また、小さな鳥や弱った鳥、怪我をした鳥が給水管に届くよう、調査員が手助けしている映像もありました。

 


鶏舎では何度も食料が底をつきました。

 

タイソン社が飼料を補充しなかったため、鳥たちは推定52時間にわたって餌がない状態になったことがあります。

空の鶏小屋に取り残された鶏は、24時間餌も水も与えられなかった

 

 

 

鶏の餌の中を虫が這い回っていました。

生まれたばかりのひよこに与えられる餌の中を無数の虫が這っていた

 

タイソンの代理人は、「虫が餌の栄養を奪い、虫が鳥を噛んで傷つけるだろう」とコメントしました。

 


映像には、ヒナが引き渡される前に家々にネズミの死骸があったことが映っており、タイソンの代表者は、「すべての家屋で新鮮なネズミの活動があった」と述べています。

鶏舎から取り出されたゴミ、ネズミの死骸、ヘビの死骸、雛の死骸

 

 

死んだ鶏は飼料トレーの中や周辺に放置されていました。

残酷な環境下で暮らした後、餌皿の中で死んだ2羽の小さなひよこ

 

 

調査員が取り除いたとき、多くの死骸が腐敗していました。

地面に落ちた小さなひよこの腐乱死体

 


水道管からの漏水により、地面がぬかるみ、鳥の足裏が傷ついていました。

濡れて傷ついた鶏が震えている映像があります。

 

水道管に漏れがあった鶏舎から運び出された死んだ鶏72羽の山


 

ある鶏舎では、アンモニアの数値が何日も有毒なレベルに達していました。

 

 

 

鶏が成長すると、タイソン社のために鶏を集める「鶏捕り」がやってきます。

 

ある捕獲者は、鶏の頭をもぎ取りました。

 

 

その経営者は、業界で認められている淘汰の方法にも明らかに違反する方法で、鶏を直立させたまま頭を強く引っ張り、最大8回にわたって殺した。

 


鶏の捕獲者は鶏を投げたり蹴ったりし、一人の作業員が鶏肉をボールのように二人目の作業員に投げ、その作業員が鶏肉を木箱の中に投げ捨てました。

 

 


奇形や傷、病気を抱えた数多くの鶏が放置され、苦しんでいました。

 

ヒヨコや若鶏の中には、怪我をして血まみれになり、醜い姿になったものもおり、歩くことも立つこともできないものも多くいました。

ぐちゃぐちゃにされて血まみれのひよこが苦しみながら放置される

 

 

遺伝子操作による急成長と、その結果、自分の体重を支えることができなくなり、脚を負傷したものも多くいました。

足の指が麻痺してしまった鶏が鶏舎の地面で息を切らしている

 

脚が重度に変形し、不自由な鶏は歩くことも立つこともできません

 

足の怪我と急速な成長のため、歩くのも立つのも困難な3羽の鶏

 

足で体を支えることができなくなったニワトリが地面で力なく悶える

 

 

映像では、頭蓋骨が露出し、目に重傷を負った1羽の雛が、まだ生きていて立っている様子が映っています。

 

 

タイソン社は、米国最大の鶏肉会社です。

同社は、「適切な動物の取り扱い」という「道徳的・倫理的義務」を守ることを売りにしており、

「動物への配慮は、タイソンという会社そのものである」と主張しています。

タイソン社は、「動物虐待を許さない」と主張しています。

 

また、動物福祉諮問委員会を設置し、動物の人道的な扱いを徹底するための監査を含むプログラムを実施していると称しています。

 

しかし、Animal Outlookの調査によると、タイソン社は、ジャナット農場の状況や慣行を知っていたにもかかわらず、何年にもわたって鶏をジャナット農場へ送っていました。

 

さらに、タイソンの契約施設が動物虐待で摘発されたのは今回が初めてではなく、Animal Outlookが2016年と2017年に過去2回、摘発したこともあります。

 

また、他の動物保護団体も、タイソン契約施設の動物虐待の摘発を実施しています。

つまり、Animal Outlookの調査は、実際には、"タイソンが企業としてどのような存在であるか "に内在する残酷行為であることを示しています。

泥だらけの地面に死んだ鶏の隣に生きた鶏が残っている

 

鶏小屋の中から取り出された大量の死んだ雛の山

 

翼を切断された小さなひよこ

 

生まれたばかりの弱いひよこが農場でひどい怪我を負った

 

多くの鶏が農場でゆっくりとした苦しみの死に耐えた

 

****************引用終***************

 

 

これがタイソンフーズが契約している養鶏場の実態でした。

 

「アメリカの養鶏場は日本と違ってひどいのね」

そんな声が聞こえてきそうです。

 

しかし、それは勘違いです。

 

日本の養鶏場も、このアメリカの養鶏場と何ら変わりません。

 

なんなら日本は畜産動物の扱いが、アメリカよりもひどいと、評価されている国なんですよ。

2020日本の畜産動物福祉の評価-動物保護指数(API)

 

WAP(世界動物保護協会)が発表した、2020年のレポートによると

日本の畜産動物福祉の評価は、最低ランクのG。

中国と同じレベルです。

 

アメリカはEですから、2ランクも下です。

つまり、アメリカよりも格段に畜産動物の扱いがひどい国ということです。

 

さらにいえば、畜産動物の扱いだけでなく、日本は他の分野の福祉の評価も、軒並み低ランクです。

日本は、世界的に見ても、かなりの動物虐待国家なのです。

 

 

 

以下は、日本の鶏肉の生産の現実であり、すべて日本の映像です。

最後には、皆さんご存じのケンタッキーの仕入れ先の養鶏場の映像もあります。

 

 

鶏の寿命は約10年と言われていますが、ブロイラー(鶏肉になる鶏)はどのくらいで殺されるか知っていますか?

 

品種改良によって、短期間で太る体にされたブロイラーたちは、わずか50日の子供のうちに殺されるのです。

 

50日経つと見た目は大きいですが、まだ子供のため、鳴き声は、コケコッコーではなく、ピヨピヨと鳴きます。

 

そして、そのわずか50日の間にも、

品種改良や、飼育環境が原因で、あるのは苦しみばかりです。

 

体が小さいうちは、従業員により踏みつぶされることがあります。

 

内臓が飛び出し、痛みにもがき苦しみながら死んでいきます。

 

生理機能の限界まで体重を増やす品種改良が行われてきたため、奇形や病気になりやすく、

ブロイラー種ではない鶏と比べて、死亡率は7倍にのぼります。

 

足が曲がった子。

 

 

 

 

首がねじれた子。

 

 

 

クチバシが変形した子。

 

脊髄骨に異常がある子。

 

呼吸器に障害がある子。

 

 

 

ケガをする子たちもいます。

 

 

体に異常のある子達は、歩行困難になったり、起き上がれなかったりします。

 

 

鶏舎には数万羽の鶏がいるため、従業員に気づかれないことも珍しくありません。

 

動けなかったり、起き上がれなければ、餌を取ることができず、衰弱し、餓死します。

 

 

 

 

衰弱している子を、従業員が見つけて、首をひねって殺すこともあります。

殺される際は苦痛を感じますが、いっそ殺された方が楽になれるのかもしれません。

 

死んだ鶏は、ゴミのように捨てられ、処分されます。

 

 

 

ブロイラーは平飼いですが、中は過密で、大きくなれば足の踏み場もなくなっていきます。

 

 

 

糞尿だらけで不衛生、水が混ざってドロドロで、座ることを嫌がる鶏もいます。

 

 

 

多くの鶏が、足の裏に炎症(FPD)や、関節部分の炎症(ホックバーン)を起こします。

 

 

床状態、飼育密度、品種改良が原因です。

 

炎症で痛む足のまま、重い体を支えているのです。

 

治療はしてもらえませんので、辛くても苦しくても痛みに耐え続けるほかありません。

 

炎症が深刻な場合は、歩行困難になります。

 

目に見える外傷がなくとも、およそ25%の肥満系ブロイラーと七面鳥は、生涯の3分の1の期間、慢性的疼痛にさらされています。

 

 

 

 

衰弱していても、ハアハアと苦しそうに息をしていても、治療をされることは一切ありません。

ただ、耐えるほかないのです。

 

そして、50日が経てば、カゴに詰め込まれます。

 

 

トラックで長距離、長時間、ぎゅうぎゅう詰めにされて運ばれます。

 

 

ようやく食肉処理場に到着しても、待っているのは死のみであり

 

 

片足を吊り上げられ

 

首を切られて、出血多量で死亡します。

 

鶏は、日本だけで、1日あたり約175万羽が屠殺されています。

 

犬猫の殺処分は、年間で約2万3000ですから、これだけでも凄まじい数の鶏が殺されていることが分かるでしょう。

しかも、上記はあくまで屠殺数ですので、

鶏舎の中で死んでいった鶏、孵化場で殺処分された鶏、種鶏場で死んでいった鶏、殺された鶏などを含めば、この何倍もの命が失われていることになります。

 

 

また、ケンタッキーの仕入れ先の養鶏場でも発覚したように、

生産過程以外においても、職員からの暴力を受けるなどして虐待されています。

 

 

 

 

 

 

これらの苦しみを経て、売られているのが鶏肉というものです。

元々安いですが、売れなければさらに安売りされ、それでも売れなければ廃棄されます。

上の鶏肉は、間接部分が赤くなっており、生前炎症を起こして苦しんでいたことが分かります。

 

 

日本人はすぐに、感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、

殺された後に感謝されれば、鶏たちのような悲惨な一生を送ってもいいという、変わった方がいらっしゃればぜひ教えてください。

感謝も、いただきますも、ごちそうさまも、誰でも言えるような、ただの建前の言葉です。

 

生産者側に感謝や敬意が足りないとか言ったところで、

その暴力的な生産は、あなたが肉を欲しがることが原因なのですから何の意味もありません。

 

人間は鶏肉を食べなくても生きていけます。

 

鶏肉を食べる理由は、美味しいという欲のみです。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

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