感謝して食べたらいいんじゃない? | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

肉食問題について発信している人なら、一度は「感謝して頂いています」というコメントがきた方もがいらっしゃることと思います。

私のブログでも何人もきていますが、

動物問題発信のブロ友さんのところにも何人もきているのを見かけます。

 

日本人は食べ物の話になると、まるで脊髄反射かのようにこの言葉を発します。

この言葉を発して手を合わせることで、自分は食べ物となった生き物の事を思いやる謙虚な人間と思い込むようです。

感謝して頂くという言葉は、とても深い意味がある、などと言う人もいます。

 

しかし実際は、無知、傲慢、身勝手で、とても浅く、そもそも使い方として間違っている言葉であることを解説します。

 

まずは、以下の動画をご覧ください。

 

****************引用****************

 

感謝して食べたらいいんじゃない?

ってヴィーガンの人に言ってくる人いますけど、

まず感謝ってどういう意味か考えてみましょうか。

 

定義を調べたら、ありがたいと思う気持ちを表すことらしいです。

素晴らしい考えですよね。

 

自分に家族がいることに感謝をする。

毎日 縁の下で寝れることに感謝する。

毎日シャワーを浴びれることに感謝する。

毎日ごはんを食べることに感謝する。

 

最後のこのご飯を食べれることに関することなんですけど、

私たちって本来、ご飯を食べれることに感謝するべきで、
殺された動物や植物に対して感謝するべきではないと思うんですよ。

 

例えば、あなたの前に殺された豚の肉があるとします。

それに対してあなた感謝します。

 

でも豚からしたら、あなたが感謝しようが感謝しまいが関係ないですよ。

豚からしたら、ただただ生きたかったっていう気持ちのまま殺されたと思います。

 

僕がヴィーガンだからって動物をひいきするつもりはありません。

植物も生きてたのは事実で、僕が例えば大豆ミートの唐揚げを食べる時に感謝の気持ちを伝えようが伝えまいが、大豆からしたら殺されたというのは事実ですから。

 

でも、植物には中枢神経系とか脳とか感情や痛みを司る部分がないんですよ。

 

だけど、豚とか牛とか動物は、僕らと同じで感情も感じるし、痛みも感じます。

これ生物学が詳しい人わかると思います。

 

僕らって他の人を傷つけたり、殺したりっていうのはしないじゃないですか。

法律で禁じられているから以前に、道徳的にヤバいからですよね。

 

僕があなたの大切な人の命を奪ったら嫌でしょ?

僕があなたを殺したら嫌でしょ?

 

他の人に悲しみや痛みを与えるから、僕らは他の人を傷つけないようにしようとするんですよ。

 

殺されたり、レイプされたり、子供と引き離されたり、親族が殺されたりするっていうのは、
それで悲しくなるのって動物だって一緒だと思いません?

 

レイプされる? 子供と引き離される? 何言うてんの?

って人は、youtube で「ドミニオン」っていう動画を見てください。

これ畜産のドキュメンタリーで、僕らがどうやって動物を扱っているのかっていうのがわかります。

 

つまり、動物に感謝の気持ちを伝えようが伝えまいが、彼らからしたら関係がないわけですよ。

 

彼らからしたら、ようわからんサルに閉じ込められて、レイプされて、家族と引き離されて、殺されるっていう経験をしているわけですよ。

 

ヴィーガンじゃない人は、それを間接的ですけど支援していることになります。

ヴィーガンじゃないってことは、こういう罪のない動物たちに苦しみを与え続けてるって事になります。

それは紛れもない事実。

 

僕はそうやって今も苦しんでいる動物たちを救いたいから、こういう発信をしているんですよ。

 

感謝しようがしまいが、動物からしたら経験は一緒なんで関係ない。

いただきますとか感謝の気持ちを示すみたいなのは、ただ僕らの行為を正当化してるだけです。

僕らが動物にすることを正当化してるだけです。

罪悪感を少なからず感じていると思うんで。

 

だから結局、僕植物にも感謝の気持ちは言わないです。

この後に及んで、まだ植物にも命があるとか言って、植物が可哀想とか言ってる人はもうヴィーガンになってるはずなんですよ。

ヴィーガンの方が植物殺す数少ないんで。

 

そういう人たちは植物のこと考えてないのは丸わかりなんで。

 

****************引用終***************

 

 

感謝して頂くという言葉は、日本人独特の考え方だと思われます。

この言葉を言うことで、自分は謙虚で、食べ物となった生き物の事を思いやっているかのような雰囲気を味わっているのでしょうけど、実態は真逆です。

 

傲慢さ、無知、思考停止を体現した言葉と言えます。

 

まずこの言葉を使う大半の人は、畜産の実態がまるで分かっていないでしょう。

つまり、知識がない。

知識がない人は考えることなど出来ませんので、思考が停止します。

思考が停止するから、反射的にこのような実態にそぐわない言葉を発するのです。

 

知識があり、倫理観がある人ならば、到底「感謝」などといった言葉など使えないからです。

 

 

上記の動画でも触れられていましたが、

以下は、オーストラリアの動物たちの現実を撮影したドキュメンタリー映画「Dominion」です。

日本も全く同じですので、動物を食べたり、動物を着たり、動物利用娯楽施設に行く方などは必ず見てください。

 

 

動画は、豚の話から始まります。

 

まずは、分娩ストールの話から始まります。

 

母豚は、分娩ストールや妊娠ストールなどの拘束檻の中で、一生のほとんどを過ごします。

 

人間で言えば、体のサイズほどしかない牢屋で、一生のほとんどを監禁されて過ごすようなものです。

あなたは感謝されれば、監禁されてもいいですか?

 

 

子豚達は生後1週間以内に、歯、尻尾などを麻酔なしで切り取られます。

 

 

また日本では、去勢も麻酔なしで行われます。

以下は、皆さんご存じの「日本ハム」の農場の映像です。

 

麻酔なしで、鋭利なカミソリでふぐり(陰嚢)を切開、睾丸を取り出し、一気に引き抜き、切り取ります。

 

これを母豚の目の前で行っています。

 

感謝されたら、麻酔なしで体の一部分を切りとられていい、

あるいは、麻酔なしで子供の体の一部分が切りとられる様子を見てもいいという方がいらっしゃったらぜひ名乗り出てください。

 

 

 

また、多くの方は、豚が死ぬのは屠殺の時だけだと思っているのでしょう。

そして、死ぬときは優しく殺されていると思っているのでしょう。

どちらも大きく間違っています。

 

例えば、養豚業界では、

衰弱してしまった豚や、成長不良、病気、奇形などといった、業者の利益にならない豚は、養豚場自ら殺処分を行います。

 

殺処分の方法として、まず床に叩きつけて殺す方法があります。

豚肉を食べている人、感謝して頂くと言っている人は、逃げずに必ず映像を見てください。

 

これはもちろん日本でも行われており、以下は日本ハムの農場で子豚が床に叩きつけられている映像があります。

 

母豚の真後ろでこの叩きつけを行っています。

 

 

 

他にも、心臓に消毒剤を注射するなどして殺されます。

 

注射された子豚は、数分苦しみ もがいた後に、絶命します。

 

日本ハムの映像を紹介したのは、あくまで日本で行われていることを示すものであり、日本ハムだけを問題視したいわけでもなんでもありません。

勘違いしている人が非常に多いですが、日本ハムだけを不買すれば解決する問題ではないですよ。

これは養豚場において必要とされている工程であり、伊藤ハムだろうと、丸大食品だろうと、プリマハムだろうと、自社の養豚場、あるいは仕入れ先の養豚場で必ず行われていることです。

 

あなたが知らない間に、どれだけ裏側で残虐に殺されているかが分かりましたか?

 

あなたが子豚の立場だったとして、感謝して頂くからと言われれば、このように残虐に殺されることを受け入れるんですかね?

 

これが豚肉となる豚たちが行われている虐待・虐殺のごくごく一部です。

 

 

豚肉であろうと、鶏肉であろうと、牛肉であろうと、

卵であろうと、牛乳であろうと、同様に虐待に満ちています。

 

感謝して頂くと言っている大半の人は、これらの実態を知りません。

ろくに屠殺映像すら見たことがない人がほとんどです。

つまり、無知ということです。

 

無知なので、感謝などという言葉を平気で言えてしまうのです。

実態を知れば、倫理観のある方は、感謝という言葉がいかにバカバカしい言葉かが分かるはずです。

 

 

実態を知りながら感謝などと言う人は、共感性や倫理観がない人ですので、放っておけばいいでしょう。

例えば、レイプ魔にレイプはダメですよ、と説いているようなものであり、

快楽殺人鬼に 殺人は悪い事ですよ、と説いているようなものです。

 

人間には一定数、共感性や倫理観がない人は存在しますので、

そういう人たちに動物虐待の話をするなど時間の無駄です。

 

 

 

冒頭の動画の方もおっしゃっているように、

動物からすれば、感謝されようがされまいが全く同じことです。

 

彼らは養豚場で起きていることが全てであり、と殺場で起きていることが全てです。

なぜ自分達がこのようなひどい目に合っているのかは分からず、ただストレスと恐怖の日々を過ごしています。

 

殺され、この世から去った後に、感謝しようがそんな事は伝わることはありません。

そして、仮に生前に伝わったところで、だからと言って暴力や殺戮を受け入れるなどと思いますか?

 

何の感謝もなく必要以上に貪っている人も、手を合わせて感謝をして食べている人も、

後者の人が自分は違うと思い込んでいるだけで、前者も後者も動物からすれば全く同じです。

 

そんな言葉を呟いただけで、自分が正当で真っ当であるかと思ったら大間違いであり、そんなものはただの自己満足です、

 

どんな事でも、まずは相手の立場、被害者の立場になって考える事です。

感謝をして頂くと言えばいいと思っているのは、自分の事しか考えておらず、それで謙虚だと思っていること自体が傲慢なのです。

 

 

 

感謝して頂くと言っている人達の中には、動物虐待に反対と言いながら、畜産の実態の映像を見るように促しても拒否する人がいます。

つまり、薄々はひどい事が行われていると分かっており、映像を見ると、罪悪感が生まれてしまうから見ないのでしょう。

自分の欲望を満たしたいという身勝手さから、映像から目を反らすのです。

 

その目を反らすこと自体が、イジメを見て見ぬフリする人と どう違うのでしょうね。

 

 

 

感謝して頂くという言葉は、罪悪感から逃れ自分を正当化したいがために生まれた、何の深みもない浅い言葉です。

 

 

そもそもですが、「頂く」という言葉は使い方が間違っています。

 

 

いただくというのは、相手自ら差し出すことが大前提です。

動物は自分の体をあなた方に差し出したいなどと思っていませんし、自分の卵や母乳をあなた方に差し出したいなどと思っていません。

 

以下、屠殺場で仲間が殺されるところを見た豚の姿です。

残酷なシーンはありませんので、しっかり彼を見てください。

あまりの恐怖に怯え、震え、足から崩れ、鳴き叫んでいます。

自分の体をあなた方に差し出したいなどと思っていないのがよく分かるでしょう?

 

つまり正しくは、頂いているのではなく、「奪っている」のです。

感情も意識もある動物を、強制的に生み出し、虐待し、殺して奪っているのです。

 

 

 

ちなみに、人間が肉食をするのは、栄養のためでも健康のためではありませんよ。

本気でそう思っている方が多いようですが、それはただの思い込みです。

親や社会から刷り込まれているのです。

 

菜食で栄養が十分まかなえることは、英国栄養士会や


 

世界最大の栄養士会であるアメリカの「栄養と食のアカデミー」などが発表しています。

ヴィーガニズムは、完全菜食主義でも、完璧主義でもありません

 

 

菜食ですべての栄養素がまかなえることはすでに証明されています。

 

菜食で不健康になった人は、調べもせずに偏った食事を行っている人や、食事量が極端に少ない人です。

 

正しい菜食を行えば、不健康どころかむしろ健康になります。

 

アメブロで動物問題を発信されている同志である、おかめさん。

↑こちらの記事に書かれていますが、おかめさんは、15年前に余命一年と医師に宣告され、手術をされたそうです。

 

完全に菜食主義にしてからは、血液検査は全て正常、医師から褒められているとのこと。

肌年齢は、実年齢よりも20歳も若い肌なのだそうです。

 

 

 

いつも紹介ているヴィーガンの教師の杉山先生。

先生は、自らを含めた3名の方が肉食をやめたことで、健康診断の結果が改善した証拠を載せておられます。

 

 

 

こちらは、肉をやめたら花粉症が改善したという方のお話が載っています。

 

完全菜食で健康になった、病気が治ったという方は非常に多いです。

 

 

つまり、人間が肉食をするのは、栄養のためでも健康のためではありません。

人間が肉食をするのは、美味しいという欲のためです。

 

現代の人間は、欲のためだけに、動物を産み、虐待し、虐殺して奪っているのです。

 

正しい言葉は「感謝して頂きます」ではなく、「欲に勝てないので奪います」となるでしょう。

 

 

 

「感謝して頂く」は日本独特の思想のようで、海外ではこのような言葉はないと思われます。

当然です。意味不明すぎて普通はこんな言葉は生まれないでしょう。

 

「植物も命」に匹敵するほど、くだらない言い訳です。

 

というか、言い訳にすらなっていません。

 

感謝して頂くから、麻酔なしで切り刻んで、監禁して、レイプして、殺してもいい。

一体、どういう理屈なのでしょう?

 

 

 

動物愛護と言いながら、犬猫の事しか問題にせず、肉卵乳魚を貪る人たち。

スピリチュアルで、良い波動がある悪い波動があると言いながら、動物は人間に命を捧げるために産まれてくるとか言っている、もはやメルヘンなのか、猟奇的なのかもよく分からない人たち。

目覚めたとか、我々は支配者に搾取されていると言いながら、肉を貪って自分達も搾取側にい続ける人たち。

 

全員が共通して、感謝して頂くと言います。

どれだけ表面を取り繕おうと、皆同じ。

 

人間は言葉ではなく、行動で、その人の本質が分かります

 

 

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