馬に壁を登らせ、転倒させ虐待し殺処分する神事 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

明日から、2日間行われます。

 

以下の動画をご覧ください。

 

馬が狭い通路を猛烈な勢いで走らされています。

 

馬が走った先には、かなり急な坂がありました。

 

駆け上がるざるをえない馬は、頂上まで走ります。

 

何とか頂上にたどり着いた馬でしたが、その際、足を引っかけ、1回転して転倒してしまいます。

 

 

その後、起き上がっている様子が映っていましたが、負傷していないかどうかは不明です。

 

 

三重県桑名市多度町にある多度大社で、多度祭という祭りがあるのですが、

これはその際に行われる「上げ馬神事」と呼ばれるイベントです。

 

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当社御例祭は一般的には多度祭と称され、

上げ馬神事、流鏑馬神事はその中の神賑行事で、毎年十数万人の参詣者が訪れ賑々しく執り行われております。


この神事は、南北朝時代の暦応年間(1338~1341)に、このあたりを分領する武家の中より始まったとされておりますが、

元亀2年(1571)織田信長の兵火に罹り、社記散逸された悲しい歴史があり、どのように始まりをみせたのかは今尚詳らかではありません。


一時中断していた祭事は、徳川四天王の一人、本多忠勝公が慶長6年(1601)に桑名城主として着任され、その再興に尽力されました。


先ず、お旅所行列に巡行される三基の御神輿が献納され、

神事料米10石5斗、馬具等が貸与されると共に、御厨(神饌をお供えする地区)が定められ、

御厨の者に『神慮を窺相勤可(うかがいつとむべし)』との命をくだされ、武家社会から御厨を中心とした民の神事へと移り変わりました。


その後も、歴代の桑名藩主により、手厚い保護のもと今日まで連綿と継承されてまいりました。


御厨は七地区からなり、神児一名(肱江地区)騎手六名(小山・戸津・北猪飼・猪飼・力尾・多度地区から一名宛)が選出されます。


騎手が選出される地区は上げ馬を行い、その順番は、毎年輪番で交代しておこなわれます。

特に最初にそれを行う地区を花馬といい、その地区の指示により神事が進行されます。


この神事では、古くより農作の時期や豊凶を占われております。

 

数多く上がれば豊作、少なければ凶作、又最初の方の馬が上がれば「早稲(わせ)」、中頃であがれば「中手(なかて)」最後の方であれば「晩稲(おくて)」の苗を選ぶと良いとされ、稲の品種も占われてきました。

 

近年ではその上がり具合によって景気のよしあしも占われているようです。


現在の神事は、寛政6年(1794)にその内容を記した『大祭御神事規式簿』とほぼ変わらない姿で受継がれており、昭和53年には、三重県無形民俗文化財に指定されています。

 

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600年以上もの歴史があり、三重県無形民俗文化財に指定されているという、非常に厄介な神事となります。

 

コロナの関係で3年間中止されていましたが、とうとう今年の5月4日~5日に開催されることになりました。

 

伝統という大義名分のもと、馬への虐待が今年から再開されます。

 

 

坂を登り切れず、後ろへ滑り落ちる馬。

 

 

騎手を見ると、ムチではなく、棒のようなものでバチバチと叩いています。

 

 

 

こちらの映像では、通路の人間までもが、馬を叩く様子が映っています。

 

 

勢いをつけさせるためでしょうが、馬が直前で避けており邪魔になっています。

 

 

こちらの映像では、馬が坂で激しく転倒しています。

 

 

 

 

 

 

 

このような無茶なことをしていれば、転倒などが原因で負傷する馬もいるのは当然ですが、

それが原因で事故死したり、殺処分される馬もいます。

 

以下のリンク先には、殺処分や事故、町民による馬への虐待行為の詳細が書かれていました。

 

上げ馬神事は、多度大社以外にも、

三重県員弁郡東員町の猪名部神社でも行われており、そちらの記録も書かれています。

一部を抜粋します。

 

***************引用***************

 

2008年
 

■猪名部

 

馬が頭から壁に激突して鼻骨を骨折したためか、大量の出血が両鼻孔から滴り落ち、足元の地面が血の海になった。
 

観衆が注目しているにもかかわらず、そのまま馬繋ぎ場に繋留し続けた。
(獣医師は、治療困難で、すぐに移動させるよう指示していた)

 

 

2009年
 

■猪名部

 

右前肢の中手骨を骨折し跛行している馬を、田圃の中の道路に停車している馬運車まで、数百メーターも歩かせた(虐待)。


■多度

 

祭り当日ではないが、騎手が決まって乗馬の稽古中に放馬し、その馬が走行中の自動車に衝突して死んだ、
と地元の人から聞いた。

 

 

2010年
 

■猪名部

 

一頭が、上げ坂にさしかかった時、馬が前のめりに頭から転倒し、騎手は前方に投げ飛ばされた。
馬は、全く微動もせずにそのまま息絶えた。

この即死は、頚椎損傷によるものであった。
死馬を搬出するために、クレーン付きのトラックが走路に入り、ブルーシートで覆われた死体をロープで吊り上げトラックに乗せて搬出した。


■多度

 

一頭の馬が、壁に激突した時に大腿骨を骨折して起立困難に陥った。

苦痛に喘ぎ横たわったままの馬の尻尾を持って起たせようとした。
あろうことか、関係者の一人が馬の耳に水を注ぎ込んだ。
転倒馬を無理矢理立たせて参道から神社脇の道路まで、大観衆の見守る中無理矢理歩かせた(虐待)。


その後、ブルーシートで囲い直接見られないようにしてから、クレーンで生きたままロープで吊り上げ(究極の虐待)トラックに乗せた。


そして、神社から少し離れた小道に移動してから獣医師が呼ばれ、予後不良でその場で安楽殺された。

 


2011年


■猪名部

 

一頭が、壁に激突して転倒し、数分後やっと起立したが、歩行困難な様子であった。

苦痛に喘いでいる馬を、走路から馬場入り口付近まで数百メーターも無理矢理歩かせた(虐待)。

ついに力尽きその場に倒れ込み起立不能になった。


その場に獣医師が呼ばれ、肩甲骨の骨折との診断で、予後不良で安楽殺された。
 

一部関係者による馬への威嚇的な行為が認められた。


■多度

 

残念ながら、一部関係者による馬への威嚇的行為が認められた。

 


2012年


■猪名部    


馬を威嚇する行為が目立ち、そのため馬が過剰に興奮して暴れた(暴れさせた)。


2013年

■猪名部


おびえ、興奮して落ち着かない馬に対し、馬の額をこぶしで殴る、という行為があった。(1日目)

馬をコントロールするために、馬の左耳を力いっぱい握り、不必要な痛みを与える行為が見られた。 


2014年

■猪名部    


おびえ、興奮している馬に対し、バケツ一杯の水をぶっかける行為がみられる。

馬の胴体・急所近くを蹴り上げる行為が少なくても2回見られた。
 
■多度    

 

上げ馬神事でのケガが原因で2頭の馬が安楽死させられた。
 

 2015年
 
■ 猪名部神社 (4/4-5 現地視察調査 実施 終了)
   
 

4月4日(土)

 

1頭の馬が人馬転倒を起こした際に、起立不可能となり、

瞳孔が開いている状態を獣医師が確認後、安楽死となった

 

上げ坂で転倒して意識喪失し起立不能に陥った馬に対する安楽殺はすんなり行われなかった感があります。

 

 

■ 多度大社  (5/4-5 現地視察調査 実施 終了)

 

2日間で18頭中たった2頭しか成功しなかったことは、
馬に対して過度な要求(酷使)をしていることになるであろう。

 

 

諸悪の根源と言えるものは、坂上に築かれた壁であり、その高さと角度が問題であることは言うまでもない。

 

壁の高さが、国際馬術界が定めている固定障害物の高さ(1.2mが国際標準)を大きく逸脱して1.7~2.0mになっている。

 

この国際標準は、上り坂の上に築かれる固定障害物を考慮したものではなく、ほぼ平らな地面での障害物の高さを規定したものである。

 

さらにこれに加えて、途中から反り返った逆傾斜(オーバーハング)や垂直な壁は、極めて危険なものと言え、

仰向けの転倒、転倒した馬が坂を転げ落ちるときなどで巻き込まれる可能性がある危険な構造となっている。
 

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多くの馬を負傷させ、殺してきた、上げ馬神事。

安楽死は決して安楽ではありません。薬殺は苦しんで死にます。

 

それだけでなく、蹴ったり、砂をかけたり、水をかけたり、威嚇したりといった虐待行為を繰り返してきた町民。

 

上記のリンク先の団体は、何度か刑事告発しているようですが、ほとんどが受理すらしてもらえなかったようです。

 

 

私の元生徒に三重県出身の子がいるので、この神事を知っているか、どう思うかについて聞いてみました。

 

返答は以下。

 

上げ馬神事の存在は知っているが、行ったことはない。

見に行ったという人を聞いた事が一度も無いので、関心があるのは周辺住民と、県外の人ではないか。

伝統行事を無くしてはいけないという事と、馬のケアであったりの事で賛否両論ある神事ではあるので、そこのバランスを取れる様にはしていくべき。

 

この子は保護猫を飼っていて生体販売反対派の子ですが、

それでもやはり、伝統という言葉には弱いのだなと感じました。

もちろん、知識の問題もあるでしょうが。

 

 

上げ馬神事は

多度大社では、5月4日の13時、5日の14時に行われます。

 

 

 

以下、eugene_voiceforanimalsさんが紹介している、各種反対アクションです。

 

署名

 

多度大社に意見を送る

 

ハガキ、電話、ファックスで意見を送る

 

📮宛先
〒511-0106
三重県桑名市多度町多度1681番地
多度大社

TEL:0120-37-5381 /
繋がらない場合 0594-48-2037 /

FAX:0594-48-5381

 

 

 

有料席は4000円のようですが、他は無料のようなので、近場の方は虐待の証拠映像を撮りにいってもよいと思います。

 

 

 

 

1つグッドニュースがありました。

 

先日、熊本県産山村の「うさぎ追い」について記事にしました。

 

 

このうさぎ追いについて、来年度は中止にすると産山村が公式に発表しました。

 

***************引用***************

 

令和5年2月11日に開催いたしました「大草原のうさぎ追い」について寄せられました様々な御意見等を踏まえ、来年度の開催を中止することをお知らせします。


今後の開催につきましては、皆様からの御意見を参考にしながら、産山村の草原や山林といった自然、里山文化を知る新たな体験型活動等を企画して参ります。


これまで、多くの方々に「大草原のうさぎ追い」にご参加いただき、ありがとうございました。

併せて、今回、貴重なご意見をくださった方々にお礼を申し上げます。


 今後とも、豊かな自然を活かした村づくりに邁進していく所存ですので、ご支援とご協力をいただけますと幸いです。

 

令和5年2月21日

産山村

 

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批判の声が大きかったとはいえ、無視する主催者が多い中、産山村が中止の決断を下した事は素晴らしいことです。

 

 

 

日本は動物虐待イベントが他にもあります。

 

・蛙狩り神事

 

・厄払い鯉の放流

 

・駆け馬

 

 

これら主催者側も、産山村を見習い、素直に虐待である事を受け入れ、中止にしていってほしいものです。

 

日本の動物虐待イベントに反対の声を上げ続けましょう。

 

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