ジンベエザメを捨てた水族館 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

石川県七尾市にある、のとじま臨海公園水族館。

 

のとじま水族館は、ジンベエザメを展示しています。

 

 

9月末、飼育していたジンベエザメを海に戻したそうです。

 

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七尾市ののとじま水族館では、ジンベエザメを入れ替える大規模な作業が行われました。

これまで展示されていた2匹を海に帰し、新たな2匹が水槽に仲間入りです。

 

ジンベエザメを水槽から運び出す作業は、早朝から始まりました。

今回、海に帰すのは、2019年から のとじま水族館で飼育されていたいずれもオスの「スズベエ」と「ナナベエ」です。

水槽で飼育できる限界の大きさに成長したため、2匹を入れ替えることになりました。

 

スズベエはすでに28日に運び出されていて、29日は早朝からナナベエの入れ替えが行われました。

 

体長4.6メートルに成長したナナベエをダイバーが移動用の容器に導きますが…。

この水槽が、名残惜しいかのように、泳ぎ続けます。

何周かしたあと、ゆっくりと容器に入っていったナナベエ。

 

大型のクレーンで釣り上げられ、慣れ親しんだのとじま水族館をあとにしました。

 

 

 

新たに展示されるのは七尾沖で捕獲された体長3.9メートルのオスと志賀沖で捕獲された体長4.1メートルのメスです。

新たなすみかとなった水槽で、2匹はゆっくりと泳ぎ回っていました。

 

なお、新しくのとじま水族館の仲間になった2匹のジンベエザメについては、後日、愛称を募集するということです。

 

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このニュースだけを見ると、ジンベエザメが自由になって良かったとか、水族館が種の保存の役割を果たしたなど思う人もいるのでしょう。

 

 

しかし、事はそう単純ではありません。

 

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🔥ジンベエザメを海に捨てたのとじま水族館🔥

信じられません!
またもや水族館が問題を起こしました。🤬

3年間飼育・展示していたジンベエザメのナナベエが成長して水槽で飼えなくなったからと言って、リハビリもさせずに海に放したそうです。

人間の飼育下にあったナナベエがいきなり海に放され、餌を獲ることができるのか、ちゃんと生きてゆけるのか、考えているのでしょうか?

水族館愛好者達は、イルカについての議論の際に、『お前達は、飼育下にあるイルカをいきなり海に放して、餌を獲れなかったり、外敵に襲われたりして生きていけなくてもいいのか⁉️』と反論してきますが、この件に関して、水族館側はどう弁解するのでしょう…

ナナベエの代わりに子どものジンベエザメを入れたようですが、

これってまさに、飼っていた犬が大きくなって邪魔になったからと言って捨てて、新しい子犬を飼い始めるのと全く同じことですよね。
こんなことが許されるのでしょうか?

早速、のとじま水族館に問い合わせメール送りました。

水族館という所がいかに人間都合で運営しているか、そしていかに利益至上主義で生き物を大切に思っていないか、ということがまた明らかになりました。

動物園も水族館も、絶対に新たに作らせてはなりません!

 

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長年人間に飼育された動物を、野生に戻すときは、必ずリハビリを行う必要があります。

 

これまでは何もしなくとも、時間になれば飼育員から餌をもらえていたわけです。

ところが、ある日突然それがなくなり、時間になっても餌をもらえなくなり、自分で餌を取らなければなりません。

ですので、通常はしばらくリハビリをしてから、野生に戻す方法がとられます。

 

しかし、のとじま水族館は一切リハビリすることなく、ジンベエザメを海に返してしまったのです。

しかも、理由は種の保存などではなく、大きくなって飼えないから、という人間都合によるもの。

そして、新しく子供のジンベエザメを飼い始めたのです。

 

これは、海に返したというよりも、遺棄した、という方が正しいでしょう。

 

>>飼っていた犬が大きくなって邪魔になったからと言って捨てて、新しい子犬を飼い始めるのと全く同じことですよね。

 

まさに、この通りです。

大きくなったら、可愛くなくなったら捨てて、新しい子を飼い始める、身勝手な犬や猫の飼い主と何ら変わりありません。

 

 

見えないところで手を振ったり、お別れが寂しいと建前では言いますが、

実際はその後どうなろうが知ったことではないということです。

 

 

スズベエ、ナナベエが無事生還してくれるといいですが、彼らがどうなったのかはもう誰にも分かりません。

 

 

ちなみにですが、このジンベエザメを捨てる行為は、海遊館も行っていました。

 

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大阪市港区の水族館「海遊館」で約3年10カ月間飼育され、

7月に引退したジンベエザメの「海くん」(雄、推定年齢9~10歳)が太平洋に放流されることになり、

高知県土佐清水市にある同館の海洋生物研究所以布利センターの港から29日、

専用の水中担架ごと漁船にえい航されて沖に向け出発した。

 

大勢の職員や地元漁師らに見送られて港を離れ、飼育スタッフの小畑洋さん(44)は

「約4年間一緒だったので寂しいです。ふるさとの海でも元気に泳いでほしい」

と名残を惜しんだ。

 

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ジンベエザメは、かなり長寿であることが知られています。

 

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オスのジンベイザメは25歳で十分に発達した大人となり、130歳まで生きるということがわかりました。

 

もちろんジンベイザメが長寿だということは、これまでにも知られていたことですが推測範囲としては79歳から174歳と曖昧なものでした。

 

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以前からすでに長寿であることは知られており、最近の研究で130歳まで生きることが分かったのです。

 

 

 

ところが日本の水族館では、ジンベエザメが相次いで死亡しています。

 

 

横浜・八景島シーパラダイスでは、これまでに3頭死亡。

 

 

海遊館では、これまでに2頭死亡。

 

 

美ら海水族館でも死亡。

国内最長飼育だったそうですが、それでもたったの13年です。

 

 

すべて寿命間近だったのでしょうか? そんなわけがありませんね。

水族館の環境が、ジンベエザメにとっていかに合っていないかを示しているといえます。

 

こうして、殺すか捨てるかして、新しい個体を仕入れることを繰り返すのが水族館ということです。

所詮はビジネスなのです。

 

 

水族館を種の保存施設などという人がいますが、

こんなに野生のジンベエザメを捕らえて殺したり、リハビリも行わず海に返す水族館の

どのあたりが種の保存施設なのかぜひ教えてほしいものです。

 

そもそもとして、水族館は種の保存の役割など果たせないんですよ。

水族館で繁殖が成功したところで、生まれながら水族館で過ごしてきた個体を野生に戻すことは不可能なので、種の保存にはなりません。

種の保存をするには、動物を一切捕らえることなく、その環境ごと保存しなければ意味がないのです。

 

全てはビジネスなのです。

リハビリを行わないのも金がかかるからです。

種を保存する気などさらさらないので、そこに金をかける気がないのです。

 

 

のとじま水族館といえば、ただ浮いているという異常行動を行っていたイルカがいた水族館です。

 

水族館という狭く不自然な場所で飼育された動物達は、精神を病み、異常行動や自傷行為を行います。

 

ぐるぐると同じところを泳ぐ、常同行動。

 

東京都品川区 「しながわ水族館」

 

 

無気力状態で浮かびプールの底に頭をぶつける、自傷。

大分マリーンパレス水族館 「うみたまご」

 

 

こちらは、香川県高松市の「新屋島水族館」のイルカ。

 

何か叫んでいるかのように口を大きく開き、

 

壁に何度も激突していました。

 

 

2010年に沖縄美ら海水族館のイルカショーで、イルカの「クル」が水槽から飛び出す事故がありました。

プールから飛び出す現象は世界の水族館で見られ、イルカの自殺行為と考える人もいます。

クルは、この翌年に死亡しました。

 

他にも、鉄柵を噛んで、歯を割ったりすることもあるそうです。

 

水族館という場所が、イルカにとってどれだけ苦しい場所なのかを、イルカ達は全身で表現しています。

しかし、ほとんどの人はそういった行動をカワイイと言い、気づく気配は全くありません。

 

イルカには表情筋がない、あるいは表情筋が弱いため、表情の変化がありません。

なのでイルカの顔は、人間目線では常に笑っているように見えてしまいます。

 

水族館に行く人たちをなおさら鈍感にしてしまう要素なのでしょう。

 

 

また、のとじま水族館は、このようにLEDで次々と色が変わっていく狭い水槽で魚を展示しているようです。

こういった魚に何の配慮もない展示を見れば、ビジネスが目的の施設である事は明らかです。

 

 

水族館を教育施設などと言う人たちは、一体水族館が何の教育をしていると言うのですか?

 

狭い場所で拘束されている動物をみても何とも思わない、

客の餌やり体験のために空腹にさせられていることも知らない、

常同行動を見ても理解できない人たちが、

不自然な環境で過ごす野生動物たちを見て、一体何を学ぶのですか?

 

水族館にきた人たちは、動物はこのように狭く不自然な環境で閉じ込めていいもの、動物たちは我々人間に見てもらうのが幸せ、と洗脳されていきます。

教育施設どころか、共感力や倫理観を失う施設という方が正しいでしょう。

 

水族館にくることで倫理教育や情操教育がなされるのであれば、苦しみに満ちた水族館には今頃人はいないはずです。

しかし、現実はそうはなっていません。

 

水族館にくることで動物の生態を学べるといったところで、

本来の生息地にいない動物を、不自然な環境で、勝手に餌が出てくる環境で観察したところで、生態など学べるはずがありません。

図鑑や動画を見たり、動物たちが暮らす現地に行き観察した方がよほど学べるでしょう。

 

結局は、手軽に生で動物を見て、

その迫力に興奮したいだけ、珍しい物を見て一時の刺激を得たいだけ、カワイイものを見て癒やされたいだけ、非日常を味わいたい。

その本質から目を反らしている、あるいは正当化しているだけでしょう。

 

 

水族館は、教育施設でも、研究施設でも、種の保存施設でもありません。

娯楽好きの客をターゲットにした、100%金儲けのための施設です。

 

 

水族館に行くのをやめてください。

 

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