日本は、世界でも目立って遺伝性疾患の犬が多い | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

先日メリーを散歩中に、足腰の弱そうな年配の女性が、同じく犬を散歩しているのを見かけました。

 

その犬はコーギーで、犬用車椅子をつけ、この動画のように歩いていました。

 

明らかに、変性性脊髄症ですね。

 

変性性脊髄症は、痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気で、
後肢の麻痺から始まり、数年かけて徐々に前肢、呼吸筋の麻痺へと進行していきます。

 

症状は10歳頃になってから現れ、後ろ足のふらつきなどの症状がみられ始め、
3年程かけてゆっくりと進行し、最終的には呼吸ができなくなります。

 

1990年代にテレビCMがきっかけでコーギーが人気となってしまい、

何も考えていない人間たちがコーギーをこぞって欲しがり、

ブリーダーがこぞってコーギーを繁殖させ、この遺伝病が広がってしまいました。

 

この遺伝病の発症率が書かれた記事がありました。

 

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犬や猫にも、遺伝子が原因の病気がある。

実は日本は、世界でも目立って遺伝性疾患の犬が多いという。

 

検査技術の向上で病気の発生を減らせるようになったのに、特定の犬種に人気が集中する風潮と繁殖業者(ブリーダー)の意識の低さが、望ましくない状況を生みだしている。

 

原因遺伝子が一つに特定された犬の病気は2015年5月現在、193ある。

原因遺伝子を持っていても見かけは健康で発症しない「保因犬」同士の繁殖を行うと、4分の1の確率で病気を発症する犬が産まれる。

一方で、犬の全遺伝子の配列はすでに解読されており、保因犬を見つけるための遺伝子検査も約50の病気で可能になった。

 

ブリーダーが注意をすれば原因遺伝子を受け継ぐ犬を減らせる環境は整ったはずだが、

筒井敏彦・日本獣医生命科学大名誉教授は

「大学付属病院で犬の遺伝性疾患を長く見てきた。『日本は世界でも突出して犬の遺伝子疾患が多い』と言われる」

と話す。

 

その背景として、新庄動物病院(奈良県)の今本成樹院長はブリーダーが抱える問題を指摘する。

 

ミニチュアダックスフントのなかでも白い毛が交じった「ダップル」という種類がはやり、高値で取引されていたことがあるが、

今本氏は

「この毛色になる遺伝子を持つ犬同士の交配では死産や小眼球症、難聴になる個体が確認されている。

(ブリーダーは)はやりの毛色ではなく、まず犬の健康を求めてほしい」

と話す。

 

鹿児島大の大和(やまと)修教授は、プードル、チワワ、ダックスフント、柴犬(しばいぬ)など特定の犬種に人気が集中する日本独特のペット事情にも原因があるとみる。

 

「特定の犬種がメディア報道で爆発的に流行し、短期間で可能な限り多くの個体を生産する努力が払われる。

そんな土壌が遺伝性疾患を顕在化させ、新たに作りだす要因になっていると推測される」

 

大和教授によると、日本で注意が必要な主要な犬の遺伝性疾患は表の六つ。

 

たとえばウェルシュ・コーギーでは、10歳前後になると

変性性脊髄(せきずい)症(DM)と呼ばれる病気を発症する可能性がある個体が約48%もいる。

 

 

■犬の主な遺伝性疾患(大和修・鹿児島大教授による)
 

【変性性脊髄症(DM)】

可能性がある犬種:ウェルシュ・コーギー


10歳前後で発症。四肢が動かなくなり、呼吸ができなくなって死亡。

原因遺伝子を持たない個体は約9%だけ

《保因犬の割合(発症しない)》約43%
 

【GM1-ガングリオシドーシス】

可能性がある犬種:柴犬

歩行不能、四肢の筋緊張などの症状を示す。生後5~6カ月で発症し、1歳くらいで死亡

《保因犬の割合(発症しない)》約1~3%

 

【神経セロイドリポフスチン症(NCL)】

可能性がある犬種:ボーダーコリー

運動障害や知的障害などを起こして死亡。有効な治療法なし

《保因犬の割合(発症しない)》約8%

 

【捕捉好中球症候群(TNS)】

可能性がある犬種:ボーダーコリー

様々な感染症にかかりやすくなり、ほとんどが生後間もない時期に死亡していると推定される

《保因犬の割合(発症しない)》約11%

 

【進行性網膜萎縮症(PRA)】

可能性がある犬種:トイプードル、チワワなど

失明に至る可能性がある病気。「PRCD」と呼ばれるタイプは29犬種で確認されている

《保因犬の割合(発症しない)》約17%(トイプードル)

 

【コリー眼異常(CEA)】

可能性がある犬種:コリー関連犬種、北海道犬など

失明の可能性。コリーの9割、北海道犬の3割程度が発症する

《保因犬の割合(発症しない)》約7割(北海道犬)

 

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約48%。恐ろしい数字ですね。

ど田舎で身近に見かけるのも無理はないでしょう。

 

 

保因犬とは、キャリア犬とも言い、病気の原因である遺伝子を持ちながら、発症せずに健康な状態でいる犬のことです。

病気の遺伝子は、すべて劣性遺伝子なので、優勢遺伝子と組み合わさっていれば発症することはありません。

 

しかし、まずいのは この保因犬どうしで子を産むことです。

保因犬のオスとメスで繁殖を行うと、25%の確率で劣性遺伝子どうしの組み合わせができてしまい、病気を発症する子が産まれていまいます。

 

なので遺伝子検査をして、保因犬と発覚すれば、繁殖には使わない、相手は保因犬でない犬を選ぶ、などしなければならないのですが、

金儲けの職業であるブリーダーが、全員そんな事をするかと言ったら、そんなわけがないですよね。

 

 

アニコムが変性性脊髄症を16%まで減少させた、などと書いています。

 

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遺伝子検査と適切なブリーディングの提案を継続してきた結果、着実な成果が出ています。

 

2017年には発症リスクのある個体(=アフェクテッド)の割合が42%であったのに対し、

2020年には16%にまで減少しました。


近い将来、DMで苦しむコーギーが日本からいなくなる日が来るかもしれません。

 

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アニコムと言えば、以前も紹介した通り、アニコム損害保険株式会社が保護犬猫ビジネスを始めようとしていますね。

 

こんな事をやっている企業が果たして信用に値するのか? という話です。

 

 

ちなみにですが、冒頭の記事で登場した、筒井敏彦という人物は

犬は帝王切開を何度も行って問題ないと言い放った人物です。

 

ペット業界側の言う事は鵜呑みにしない。基本中の基本です。

 

 

 

冒頭の記事に載っていた、他の遺伝病もいくつか見ていきましょう。

 

柴犬に多い「GM1ガングリオシドーシス」。

 

以下が発症した、柴犬の動画です。

 

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柴犬で多く見られる遺伝性疾患「GM1ガングリオシドーシス」を発症した、「さくら」と「もみじ」。

 

生後半年ごろに発症する病気で、最初は歩き方に違和感が出る。

次第に歩くのが困難になり、四肢がつっぱったようになって寝たきりになる。

 

動画は、歩き方が不安定な「さくら」とうまく歩けない「もみじ」。横たわった「さくら」と「もみじ」。

 

3本目の2匹が写っている動画は、丸いクッションの上にいるのが「さくら」、黒いケージにいるのが「もみじ」。

 

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以下が、GM1ガングリオシドーシスの詳細。

 

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GM1ガングリオシドーシスとは、進行性の神経症状を示す致死性の遺伝性疾患です。

GM1ガングリオシドという物質(糖脂質)が分解されず細胞内に蓄積していき、細胞死が起こる病気です。

GM1ガングリオシドーシスは、柴犬でよくみられます。

 

GM1ガングリオシドーシスでは、生後5カ月から6カ月頃に症状が現れ始めます。

 

生後5カ月から6カ月で、

・体のバランスがとりづらい
・ときどき足をかばうように歩く
・歩き方がぎこちなくなる
・歩き方が大げさになる(測定過大)
・何かしようとすると頭が震える(企図振戦)
などの症状が現れるようになります。

 

その後、症状が進行していきます。

だんだんうまく動けなくなり、起き上がれなくなっていき、視覚障害もみられます。

 

筋緊張やけいれんが現れ、音などの刺激に過敏になりますが、その後反応が鈍くなっていきます。
最終的に昏睡し、1歳から1歳半ほどで死に至ります。

 

GM1ガングリオシドーシスの予防方法はありません。

犬が生まれる前の段階で、GM1ガングリオシドーシスを発症する個体が生まれることを防ぐような繁殖計画を立てる必要があります。

 

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続いて、様々な犬種で確認される、進行性網膜萎縮症。

 

以下が発症した、ダックスの動画です。

 

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PRA(進行性網膜萎縮症)で失明してしまったナナの、嗅覚を使ったボール探しの様子です♪

時間はかかりますが、嗅覚を使って上手く探してきますよ~。

失明しても、楽しい毎日でありますように。。と、

 

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以下が、進行性網膜萎縮症の詳細。

 

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進行性網膜萎縮(しんこうせいもうまくいしゅく)は、PRA(Progressive Retinal Atrophy)とも呼ばれ、

網膜が徐々に薄くなり、最終的に失明する眼疾患です。

 

進行性網膜萎縮(PRA)は、両側の目で起こります。

徐々に進行していきますが、初期は症状が分かりにくく、突然犬の目が見えなくなったように感じることも多いです。

 

早期発症型と遅発型(ちはつがた)があり、早期発症型ではかなり早期に暗い環境での視力が著しく落ちます。

遅発型では、1歳以降に発症し、進行も遅く、失明も生涯の後期に起こる例もみられます。

 

進行性網膜萎縮では、初期は夜盲(やもう)といって、暗い環境下での視力が著しく低下することが多いです。

初期は夜盲のみで、昼は目が見えているので、飼い主様が、視力の低下に気付きにくいです。

 

ただ、アラスカン・マラミュートの進行性網膜萎縮(PRA)は、昼に視力が落ちる症状(昼盲:ちゅうもう)が先に現われ、最後まで夜間の視力があります。

 

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冒頭の記事には、ペット業界側が遺伝子疾患の情報提供を行ったりして減らす努力をしているかのような文言がありましたが、すべてカットしています。

ペット業界側が努力するのは、常に金儲けのためであり、

一見そのように見えても全て見せかけであったり、1つの問題が解決しても、また1つの問題が発生し、イタチごっこになっているからです。

 

 

実際、冒頭の記事が書かれたのは2015年で、太田匡彦さんが書いたものですが、

彼が2021年に書いた記事がこちら。

 

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親犬、親猫の遺伝子検査を進めれば「予防」が可能なほかの遺伝性疾患についても、

柴犬で発症するケースが多い「GM1ガングリオシドーシス」など一部を除いて、効果的に減らせていない

人気の犬種・猫種ではむしろ、原因遺伝子を持つ割合が増えている疾患もある。

 

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「GM1ガングリオシドーシス」など一部を除いて、減らせていない、

むしろ増えているものもある、と書いています。

 

 

 

その代表格が、スコティッシュフォールドでしょう。

 

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なかでも人気なのがスコティッシュフォールドだ。

アニコム損害保険の調査では、2021年まで13年連続で人気1位の猫種となっている。

 

人気の理由にもなっている「折れ(fold)耳」を、

骨軟骨異形成症という、優性遺伝する遺伝性疾患の症状だと知る消費者は、どれだけいるだろうか。

 

原因となる遺伝子を両親から受け継げば重症化して四肢に骨瘤(こつりゅう)ができ、歩く際に脚を引きずるようになったりする。

 

多くの人が飼う、片親からだけ原因遺伝子を受け継ぐことで耳が折れている猫でも、年齢を重ねると四肢の関節が変形する。

これらは獣医学的に、痛みが生じると考えられる状態だ。

折れ耳スコティッシュの多くが、あまり動きたがらなかったり、動きが遅かったりするのは、痛みのためだと推定されている。

 

そもそも「病気の猫」をあえて繁殖、販売しようとすることに問題があるのだが、

今年6月に施行された環境省令でも、

「遺伝性疾患等の問題を生じさせるおそれのある組合せによって繁殖をさせないこと」

と定められている。


スコティッシュの骨軟骨異形成症は優性遺伝するから、

折れ耳同士で繁殖すれば75%以上の確率で折れ耳の子猫が生まれ、

折れ耳と立ち耳とで繁殖した場合でも50%以上の確率で折れ耳が生まれる。

販売されている「折れ耳の子猫」の側から見ると、両親または片親は必ず折れ耳だということになる。

 

つまりペット店の店頭に折れ耳のスコティッシュがいる時点で、

省令が禁じる「遺伝性疾患を生じさせるおそれのある組み合わせ」による繁殖が行われたことは明らかなのだ。

ところが全国のペット店では今日も平然と、折れ耳のスコティッシュが売られている。

 

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スコティッシュフォールドの折れ耳は骨軟骨異形成症という病気からきているものであり、

その病気によって、軟骨にコブ(骨瘤)ができ、

これが神経を圧迫し、激しい痛みを伴います。

 

スコ座りも、痛いから ああいった座り方をしているわけです。

 

 

こちらは、保護されたスコティッシュフォールド。

骨の奇形で、痛くてご飯も食べられないそうです。

 

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人間が幸福求めるために繁殖される純血種



❛スコティッシュ❜ ここまでして犠牲とかホントに必要なんでしょうか❓



人間の強欲のために泣くどうぶつたち・・

 

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アニコム損害保険の人気の猫種ランキングによると、

1位は「スコティッシュフォールド」であり、2位は「マンチカン」です。

 

つまりは、病気で痛みを抱える猫が1番人気ということであり、

つまりは、病気の猫をブリーダーは大量生産し、ペットショップは大量に売りさばき、消費者たちは大量に購入しているというわけです。

 

さらに この2種については、交配の組み合わせによって、死産や奇形のリスクが高まります。

 

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マンチカンの短足は劣性(潜性)遺伝。

 

この短足を生まれさせようとすると安直に、短足 × 短足の交配が考えられます。

 

しかし、短足 × 短足 は、

親の致死性遺伝子を色濃く引き継ぐため、高確率で死産や奇形などの障害を持って生まれる確率がとても高くなります。

 

死産や生まれて間もなく死んでしまう子もいれば、内臓などの奇形で成猫になってから突然死するなどのケースもあります。

なので、短足 × 短足の交配は、短足が出る確率は高くても避けるべき。

 

短足 × 長足での交配では、死産や奇形などの障害を持つ子が生まれる確率は減ります。

 

なのですが…

短足 × 長足の交配で生まれる子猫は、短足25%  長足75% ぐらいだそうです。

ちなみに販売価格は、長足の子は短足の子の半値以下。

 

高額で販売出来る短足マンチカンをたくさん産ませるために、タブーとされる短足 × 短足の交配にはなんの規制もない為、秘密裏にまかり通っているのが現状です。

 

短足の子が生まれるまでには、たくさんの犠牲があり、たくさんの長足の子が生まれる。

それが現実のようです。

 

 

スコティッシュは特に買う(飼う)前に知っておいて欲しい事があります。

 

可愛い折れ耳は、「骨軟骨異形成症」という病気です。

折れ耳の子はほぼ100%罹患しています。

 

骨軟骨異形成症…

主に四肢の主に関節に骨瘤(こつりゅう)ができます。

進行性の病気で発症を防ぐことも進行を遅らすことも出来ません。

 

何より骨瘤が出来ると、神経を圧迫して激しい痛みを伴います。

痛みに鳴き叫ぶ子もいる程の激しい痛みを抱え、生きていかなければならないのが耳折れスコです。

 

スコティッシュフォールドの折れ耳は、優勢(顕性)遺伝。

 

折れ耳 × 折れ耳だと、ほぼ100%の折れ耳の子猫が生まれます。

 

ですが、マンチカンの危険な掛け合わせ、短足×短足  同様に

折れ耳 × 折れ耳もまた、致死性遺伝子の働きで、死産や奇形などで生まれてすぐ亡くなる子がとても多く

生き残っても骨軟骨異形成症、内臓を含むなんらかの奇形の可能性もほぼ100%です。

 

折れ耳 × 立ち耳だと、30%〜50%折れ耳の子猫が生まれます。

 

マンチカン同様に、販売価格は、立ち耳の子は折れ耳の子の半値以下。

 

そうなるとこちらも同様に、やっちゃダメな交配!とされていても、それを縛る法律や規制がないために折れ耳同士の交配はしれっと多くされているのが悲しい現実。

 

ブリーダーさんの善意に任せてる現状ですが…

善意のブリーダーさんはごくごくごくごく一部…

きっと皆様の想像よりごく一部。

 

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つまり問題は、その猫を病気にしていることだけでなく、多くの犠牲のもとに、その猫が存在しているということです。

 

 

他の犬種・猫種も、様々な遺伝病がブリーダーにより広められ、極端な体型への改良により、苦しめられ続けています。

 

帝王切開でしか子供を産むことができないブルドッグ。

 

巻いた尻尾を作るために、脊椎が歪んだパグ。

 

潰された頭蓋骨により呼吸器に問題を生じやすい、パグ、ペキニーズ、ブルドッグ。

 

聴力を失いやすいダルメシアン。

 

 

ダックスフントのダップルカラーは、マール遺伝子の作用で斑模様が作られることによるものです。

遺伝病の闇

 

マール遺伝子の、部分的に毛色を脱色させるような働きが内臓などの大切な部分に働いてしまうと、

目や耳、内臓などに障害や疾患を持った仔犬が誕生します。

また、死産のリスクも上がります。

 

 

極めつけは、一目見て異常だと分かるティーカップドッグ。

 

未熟児を産ませるために、妊娠している繁殖犬がスプーン1杯の食事しか与えられませんでした。

 

 

これがペット業界というところであり、

犬猫を売って金にする事に関してはすぐに結果を出しますが、

こうして犬猫を救う事にはいつまで経っても結果を出しません。

 

なぜなら、本気で救う気はないからです。

それが売り上げに響くなら本気にもなるでしょうが、無知な日本人は外見のかわいいだけでこぞって買うわけですから本気になる必要がないのです。

 

そもそも救いたければ、ブリーディングをやめればいいだけの事です。

 

遺伝病は圧倒的に犬に多く、その原因は商業的に大量繁殖していることが原因です。

 

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遺伝病は、犬にもヒトにも猫にも馬にも、どの動物にもあります。

その中でも、ニンゲンが美しさや能力などを重視し、商業的に大量に繁殖をさせることが多い犬は、とりわけほかの動物に比べて遺伝病が多いそうです

 

ネコは、都会を除いて、幸か不幸か自由恋愛で交配しているので、遺伝子の多様性があります。

中には遺伝性の病気の遺伝子を持つ親猫もいるでしょう。

しかし致死性の病気や、自らの力で生き抜いていくことのできない虚弱な病気を持って生まれてきた猫は、おそらく自然の摂理で淘汰されていくと思われます。

強い、元気な遺伝子が残っていきやすいのです。

 

では、犬の繁殖はどうでしょうか。

そもそも犬種(純血種)を固定する段階で、似たような姿や気質の親戚(血縁)同士を選んで交配させていくインブリーディングを経てきています。

犬種改良の歴史が長く、ニンゲンが繁殖管理してきた犬種ほど、遺伝子の多様性は失われがちです。

 

つまり血が濃いわけですが、そのパーセンテージは競走馬の比でなく、近親交配が行われているとのこと。

そのため遺伝子の欠陥を持った犬が生まれやすくなっています(純血種の猫も、犬と同じような問題がすでに起きています)。

 

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ブリーダーが存在する限り、生体販売が存在する限り、遺伝病は絶対になくなりません。

今後も、安易な交配、安易な購入によって増え続けるでしょう。

 

 

犬猫の悲惨な実態を救うには、消費をなくす。

すなわち、「生体販売の廃止」。これ以外はありえません。

 

外見とか、血統とか、年齢とか、安さといった、自身の欲を優先させるのではなく、

恵まれない保護犬や保護猫を引き取る、あるいは飼わないという選択をしてください。

 

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