命の授業の根本的な問題 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

先日、またもや「命の授業」とやらが、SBC信越で放送されていたそうですね。

 

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今日わたしはこのニュースを読みました。

 

 

 


今までも命の授業と言われるものは 度々取り沙汰されてきました。

この記事を読んで私が思ったことを書きたいなと思います。

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私は小学校1年生のとき 音楽の授業で【ドナドナ】を習いました。

私はその曲を聞いたとき なんで子牛が荷台に乗せられて運ばれてしまうのか分からず
ただただ子牛が可哀想でたまりませんでした。

でもそんな私とは裏腹にクラスのみんなは元気に歌っていて
先生も淡々とピアノを弾いていました。

そして私は聞きました。

なんで牛は運ばれてしまうの?
どこへ行くの? 子牛のお母さんは?

すると「市場に売られるんだよ お肉になるからね」と言われました。

私はその言葉が衝撃すぎて 何も言えなくなりトイレに駆け込んで泣きました。

普通に今までお肉は食べていたけれど
私の中では 動物=肉だなんて分かっていませんでした。

初めてそこの線が繋がった瞬間でした。

それでも みんな普通に笑っていて 先生も笑顔でした。

私はその日から3日3晩眠れず
教科書に描かれていた子牛の絵を思い出しては 胸が押し潰されそうでした。

その子牛がどんな思いだったか
その子牛のお母さんがどんな気持ちでいたのか 毎日考えていました。

そしてその後 私はどうしたと思いますか。

私はその感情を押し殺すしかなかったです。

私が変なんだ
周りはみんな あの歌を歌っても笑ってる
私がおかしいんだ 私が間違ってるんだ
そう思い込みました。

そして牛のことはもう考えるのをやめて 目をそらして生きてきました。

今回、この豚の授業を経験した子どもたちの中で
涙を浮かべた子たちがいて 食べれなかった子たちがいる

その少数派の子たちの心の感情の行き場はどこにいくのでしょうか。

昔の私のようにその想いを無かったことにするのでしょうか。

私はそれだけはやめてあげてほしい。

私のような気持ちになった子たちを放置しないであげてほしい。

同調圧力のような授業にだけはしないでほしいし
疑問に思う気持ちや食べない選択肢も
素晴らしいことだと教えてあげてほしいです。

子供は大人が思うよりもとても純粋で傷付きます。

私は今でもあの音楽室の光景を鮮明に思い出します。

初めて知った事実と苦しすぎて押し殺した感情。

そして何十年も経った今 ヴィーガンという生き方を知って初めて
私はあの時の自分を救ってあげられたんです。

あなたのその締め付けられる気持ちは何も間違ってないよと。

とてもとても大切なものだよと。

 

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こちらに少し動画があります。

 

 

昔は、これが教育であるかのような風潮が圧倒的でしたが、

今は徐々に、トラウマ授業だ、という意見が増えているとのことです。

動物がどれだけひどい目に合っているか、そして動物を食べなくても生きられることが広まってきたからでしょう。

 

トラウマという言い方が適切かどうかは微妙なところですが、

子供たちに何を食べているかを認識させ、ショックを与えること自体は、別に悪いことではありません。

 

むしろ、日本人はその意識が足りなさすぎであり、

分かっていないにも関わらず、感謝します、いただきますと言えば、何でも許されると思い込む悪癖を持っています。

 

 

が、学校が行うこの手の「命の授業」は、教師や学校側の無知ゆえに、

誤っている点が複数あること、そして最終的な結論に問題があります。

 

こちらは、かつてNHKで放送された「命の授業」。

 

この投稿をされた方が、概要欄に書いていたことが非常に本質を突いています。

 

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この授業には見過ごすことのできない根本的な問題が3点あります。 

 

①実際の畜産の現場は、この授 業のように畜産動物が一匹一匹丁寧に扱われ、人と動物が触れ合うというような素朴なものではない。

 

この授業の飼育方法と、現実に商品として工場式に大量生産され市場に出回る畜産動物の飼育方法が大きく違うため、

生徒は畜産業について誤った認識をしてしまう可能性がある。 

 

この授業では、生徒たちは3ヶ月かけて、1羽1羽を丁寧に育てましたが、

現実には何万という鶏が建物の中に一時に投入され、2ヶ月足らずで生きたままカゴに詰められ出荷されており、一羽一羽がかけがえのない命として扱われてはいません。

 

歩けなくなったり病気になった鶏は淘汰(処分)され、鶏がその一生を過ごさなければならない鶏舎内の収容密度は16羽/㎡です。

 

生徒の口に入る鶏肉の多くがそういった工場方式で育て られた鶏の肉であることを考えると、命の真実を伝えることから大きく隔たった授業になってしまっています。

 

 

②最終的に、生徒は「工場に出荷する」か「自らと殺する」のどちらかを選択せねばならない。

 

鶏は必ずと殺され食べられるもの、という内容の授業のため「肉を食べなくてはならない」という誤った栄養学上の知識を生徒たちに与えるおそれがある。

現実には牛や豚や鶏の肉を食べずとも、必要な栄養素を摂取することは十分可能であり、

健康面からベジタリアンになったスポーツ選手や著名人は少なくありません。

 

命あるものを殺すことが、かわいそうだと実感したなら、

「肉を食べない」という栄養学上なんら問題なく、動物にも優しい選択肢もあることを、教師は生徒に示す必要があ ります。

 

 

③殺すことで命の大切さを教えることはできない。 

 

私たちは上記問題をふまえ、福岡県立久留米筑水高校へ、16年続いている「命の授業」について再考していただけるよう要望しています。

 

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現実には、動画の豚や鶏のように、複数人が1匹を大切に育てて食べることなどありえません。

つまり、このような飼育をして出荷するという時点で、この授業は嘘を教えているのです。

 

畜産の問題は、殺す瞬間だけでなく、その生産過程から問題だらけなわけですが、

この授業を体験した子達は、動物たちは日頃からとても大切に育てられていると勘違いするでしょう。

 

というか、先生たち自体が分かってないのでしょうね。

 

 

そして最も悪質なのが、食べるしかない、という押し付け。

 

これをやっている側の結論は最初から決まっており、

「我々は尊い命を犠牲にして生きている。だから感謝して、残さずいただきましょう。」

という方向に持っていきたいわけです。

 

教師や学校が無知ゆえに、動物を食べることは仕方ないこと、という最大の嘘を教えています。

 

動物を食べなくても生きていけることは、世の中の人たちや、なんなら子供たちまでもが証明しています。

 

 

大人の無知と不勉強ゆえに、感動ポルノに持っていきたいという嗜好のために、

こうした心の痛みを持ってくれた子達に、無理やり食べさせる。

これが、この手の授業の根本的問題です。

 

 

嘘偽りなく、家畜と呼ばれる動物達がどのような目に合っているのか、

最後はどのような殺され方をするのか、

そして、食べない選択がある。

このような事を教える、本当の命の授業なら、やってもいいと思います。

 

しかし、今の学校がやる、命の授業という名の

嘘授業、殺しの授業、押し付け授業なら、やっても子供たちにはマイナスしかありません。

 

 

 

以下が、本当の豚肉の生産です。

 

生まれた子豚は、生後1週間以内に、3つの虐待が行われます。

 

1つ目は、歯の切断。

麻酔なしでニッパーで歯が切断されます。

 

言うまでもなく、激痛です。

皆さんが麻酔なしで歯を抜かれたことを想像してもらえばよいでしょう。

60%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。

 

 

 

2つ目は、尻尾の切断。

 

麻酔なしで尻尾が切られます。

 

言うまでもなく、激痛です。

自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで尻尾を切られた時を想像してみるとよいでしょう。

80%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。

 

 

 

そして3つ目は、オスの子ブタの去勢。

麻酔なしで、切り開いて睾丸を取り出す作業を行っているのです。

 

血がふきでて、言うまでもなく激痛であり、子ブタは鳴き叫びます(血がふきでた画像)。

あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。

 

自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで去勢された時を想像してみるとよいでしょう。

これが「日本ハム」の実態

 

 

90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。

 

 

 

また、赤ちゃんや子豚は、床に叩きつけて殺されることがあります。

一瞬の食事の為に、何度も体を叩きつけられる

 

 

成長不良、病気、奇形などといった理由で、業者の利益にならないためです。

これを業界では、淘汰といいます。

あたかも自然淘汰のように言ってぼやかしていますが、やっていることはただの虐殺です

 

 

日本では、他にも、心臓に消毒剤を注射するなどして殺されます。

 

注射された子豚は、数分苦しみ もがいた後に、絶命します。

 

殺された豚たちは、ゴミのように捨てられます。

これが「日本ハム」の実態

 

 

 

豚の生産では、幼い頃にこれだけのありえない虐待が行われているんですね。

そしてこれらの虐待行為は、母豚の前で行われることがあります。

これが「日本ハム」の実態

 

 

 

また、個体識別のために、耳が切り取られることもあります。

 

もちろん麻酔なしです。

 

 

 

母豚は種付けされると、この妊娠ストールという狭い檻で拘束されながら、飼育されます。

 

 

一生のほとんどを、転回もできない、身動きができない、何もやることがない、この狭い檻で閉じ込められて生きるのです。

 

食事も、トイレも、この檻の中で行います。

 

必然的に、檻の中は、糞尿だらけの不衛生な場所になります。

 

豚は本来、綺麗好きにも関わらず、自分達の体は、自分達の糞で汚れていきます。

 

あまりの辛さに、豚たちは精神的に追い詰められていきます。

 

 

 

 

 

 

 

88%以上の養豚場で、この妊娠ストールが使用されています。

 

 

閉じ込めておいた方が、職員が、母豚たちの受胎・流産の確認や、給餌管理をしやすくなるからです。

 

母豚は、妊娠ストールで約4か月を過ごし、出産間近となります。

 

 

 

 

出産前になると、分娩ストールという檻にうつされます。

ここで、生まれた子供たちは、母豚の母乳を吸って大きくなります。

 

 

この檻も、妊娠ストールと同様、非常に狭い檻なので、母豚の苦しみは続きます。

 

 

母豚は身動きができないため、子育てはできませんし、

子供の具合が悪くても、助けることは不可能です。

 

 

 

 

 

母豚は、3週間程度、分娩ストールで過ごした後、子供と引き離され、また種付けされ、妊娠ストールへ。

このようなサイクルを何度も繰り返し、4~5年で生産効率が落ち使い物にならなくなれば、屠殺場へ送られます。

 

種付けは、人工授精によって妊娠させられることがあります。

膣に器具を挿入される、非常におぞましい行為です。

 

 

この人工授精のための精子を、種豚から採取するのです。

 

このように、自然からかけ離れたおぞましい行為を、当たり前のように行っている業界なのです。

 

 

 

 

繁殖用の豚以外が大多数であり、その豚たちはわずか6か月の子供のうちに殺され、肉にされます。

 

 

 

豚たちは、短期間で大きくなるように品種改良されているためです。

写真は、生後4か月の姿。異常な大きさです。

 

 

品種改良には

・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」

・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」

・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」

などがあり、

 

人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。

 

まずは、脚弱。

 

足が弱り、立ち上がることが困難になります。

 

脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。

 

生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。

動画

 

 

次に、母豚の空腹による異常行動。

 

太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。

しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。

 

餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、

目の前の柵をかじり続けたり、

 

口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。

 

 

 

 

そして、子豚の死亡率の増加。

 

 

日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。

豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。

 

 

母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。

 

ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。


 

 

 

さらに、母豚の脱肛。

 

脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。

これが「日本ハム」の実態

 

 

脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。

脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。

 

 

脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。

 

 

 

このような苦しい生活を過ごし、時がくれば、トラックでぎゅうぎゅう詰めにされ、と殺場へ運ばれます。

 

 

ストレスで豚たちの間で闘争が起こることもあります。

当たり前ですが、水を与えるとか、暑さ寒さ対策をするといった配慮は一切ありません。

 

 

着くまでに、弱って死んでしまう豚もいます。

 

 

 

 

到着すると、係留所や、と殺場に運ばれます。

 

運ぶ際は、職員が仕事を早く終わらせるために、豚たちに暴力を奮うことがあります。

Dominion 「豚」 ②

 

 

 

豚は寒さに弱いですが、

吹きさらしの係留所では、雪の降る極寒の中であっても、一晩過ごさなければなりません。

時間が経つに連れ、皮膚が赤くなっていく

 

 

 

そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

 

豚肉を食べる方は、しっかりと直視し、豚の叫び声を聞いてください。

 

 

 

皿の上の肉は、これらのような苦しみを経た、感情があった動物達の死体の一部です。

 

日本人はすぐに感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという奇特な方がいらっしゃれば教えてください。

 

このような言葉は、現実をまるで知らない人か、欲に勝てない人や、倫理観のない人が建前で使う、ただの言葉です。

 

 

 

豚も、感情があり、個性のある生き物です。

 

 

犬猫の虐待に反対しておきながら、肉を食べるのは矛盾でしかありません。

 

 

今、人間どうしの戦争が話題になり、反対の声を上げる方がほとんどだと思いますが、

食べ物にされる動物たちは毎日が戦場であり、その原因を作っているのは動物を食べているあなた方です。

 

暴力や殺戮は、人間だけが行われなければいいんですか?

 

 

 

肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

美味しいという欲だけのために、豚を苦しめるのをやめましょう。

 

 

 

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