今年もミンククジラの混獲 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

漁業には、定置網(ていちあみ)漁というものがあります。

 

定置網とは、その名の通り、海に固定して 置く 網のことです。

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魚が泳ぐ場所に設置しておくことで、そこに勝手に魚が入り、漁獲できるというわけです。

定置網は、全国に5000カ所も設置されています。

 

 

この定置網漁では、大きな問題がありまして

網に入ってくるのは狙っている魚だけではなく、他の魚介類や哺乳類も入ってきてしまうことです。

 

これを、混獲、といいます。

 

 

昨年の今頃、太地町の定置網にミンククジラが混獲されました。

このクジラはLIAによって、ホープと名づけられました。

 

 

漁師たちは、「ホープを逃がしてください」という国民の声を無視し、たいした対策もせずおよそ3週間放置。

そして最後は、ホープを逆さづりにし、溺死させ、殺しました。

 

クジラは哺乳類ですので、肺呼吸です。

 

なので、水面から上がれないと呼吸ができなくなり、溺死します。

 

 

この映像は世界に拡散され、イギリスの首相がコメントするまでになりました。

 

 

 

 

そして昨日、太地町に設置されている定置網で、またもやミンククジラが混獲されたのです。

 

 

日本では、水産庁の取り決めにより、

クジラが混獲した場合、人命への危険の恐れや、漁具を大幅に破損する場合を除き、

クジラを逃がすよう努めることが求められています。

 

しかし、この取り決めはいい加減なもので、

漁師が、命が危なかったとか、網が壊される恐れがあったと嘘を言って殺してしまえば、特に何のお咎めもありません。

 

漁師にとっては殺した方が金になりますので、

このままでは、また殺されてしまうでしょう。

 

 

そこでLIAが、水産庁や和歌山県水産局などに、

ミンククジラを殺さないでほしいと電話をしてくれる方を募集しています。

 

 

 

 

そして、混獲の最大の問題は、絶滅危惧種が網に入ってしまうことが頻繁にあることです。

 

昨日の混獲の映像にはもう1つ混獲された動物が映っています。

 

ウミガメです。

 

 

IUCN絶滅危惧種レッドリストは、9つのカテゴリーがあり

 

①未評価(NE)

②データ不足(DD)

③低懸念(LC)

④準絶滅危惧(NT)

⑤危急(VU)

⑥危機(EN)

⑦深刻な危機(CR)

⑧野生絶滅(EW)

⑨絶滅(EX)

 

と評価されます。

⑤~⑦が絶滅危惧であり、⑧と⑨は絶滅になります。

 

 

 

7種類いるウミガメは、ほとんどが絶滅の危機に瀕しており、絶滅寸前の種もいます。

 

アカウミガメ ・・・ ⑤危急

オサガメ ・・・ ⑤危急

ヒメウミガメ ・・・ ⑤危急

アオウミガメ ・・・ ⑥危機

タイマイ ・・・・ ⑦深刻な危機

ケンプヒメウミガメ ・・・ ⑦深刻な危機

ヒラタウミガメ ・・・ ②データ不足

 

 

 

 

原因は色々ありますが、その1つが、混獲です。

 

混獲によって、年間20万~30万匹のウミガメが犠牲なっていると言われます。

 

 

 

 

また、海に漂うプラスチックゴミも、ウミガメを殺す一要因となっています。

 

海遊館が保護したこのウミガメは、保護してから1か月以上プラごみを排出し続けたそうです。

 

海藻やクラゲと間違えて、プラスチックゴミを食べ続けてきたと考えられます。

 

 

 

こちらは、ストローがささったウミガメです。

 

 

 

これらの事実から、最近はプラスチックを減らそうという動きが、日本でも強くなってきました。

レジ袋が有料になり、企業もストローを紙に変えるなどの変化がありました。

 

 

先日、ウミガメが上陸できる砂浜をと、ゴミ拾いをする小学生のことが報じられていました。

 

砂浜にゴミが多く、ウミガメの産卵や孵化が上手くいかないことも、個体数を減らしている原因の1つでしょう。

滅多に見られない、ウミガメが砂浜を歩く映像があります。

 

 

 

しかし、このプラゴミ問題では、

多くの人が知らない、あるいは隠している、あるいは目を反らしている事実があります。

 

それが漁網の問題です。

 

 

実は、海にあるプラスチックゴミのおよそ50%が漁業によるゴミ、漁網や漁具なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お分かりですか?

プラスチックゴミ問題と向き合うのであれば、まず漁業をやめるべきなんですよ。

すなわち、魚の消費をやめるべきなんです。

 

にも関わらず、その問題には触れずに、ストローやレジ袋ばかりがやり玉にあげられています。

 

当然、そこには

漁業の強大な利権、自身が食べたいという欲、大多数に非難されるという恐れなどがあり、口をつぐむ人がほとんどなのでしょう。

 

 

日本は、水産物消費大国です。

 

日本人は、ウナギを食べることが習慣になっていますが、ニホンウナギは絶滅危惧種(⑥危機)です。

 

 

ゴミを拾いは素晴らしいことですが、

漁業をやめさせる、つまりは魚の消費をやめないと、根本的解決にはならず、自己満足になります。

 

 

 

また、混獲された動物たちは、漁師によって乱暴に扱われます。

それは、絶滅危惧種であっても同じです。

 

どのようなひどい扱いをされているのか、ぜひこちらの映像をご覧ください。

今年の映像です。

 

 

こちらは昨年の映像です。

 

 

 

放り投げる。

 

 

 

 

蹴る。

 

器具で突き刺さす

 

 

ひっくり返す。

 

 

このような乱暴なことをされると、ケガをしてしまい、

例え海に返されたとしても、そのケガが原因で死んでしまうこともあるでしょう。

 

 

 

 

魚介類になると、表情がなく、身近に接する機会が少ないため、共感できない人が非常に多くなります。

 

豚の解体ショーは行われませんが、マグロの解体ショーは大衆の前で行われています。

 

料理をする際に、生きたまま切ったり、煮たり、焼くことが、平然と行われています。

 

しかし、もちろん魚介類も、痛み・苦しみを感じています。

 

 

 

 

以下は、生きたまま料理され、もがく魚介類。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のペースで魚の消費を続けると、2048年には魚が絶滅すると言われています

 

もし、そうなれば様々な生き物が絶滅に向かい、人間にも多大な影響を与えるでしょう。

 

漁業は、持続不可能な産業です。

 

人間は魚を食べなくても生きていけます。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

水産物の消費をやめましょう。

 

 

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