牛の一生(個体識別番号からわかること) | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

牛は、麻酔なしで耳標を付けられます。

 

 

耳標には個体識別番号というものが書かれています。

 

個体識別番号ごとに、牛の性別や、種別、生まれた年、生まれた場所、飼養された場所、と殺された場所、と殺された日などがデータベースに記録されます。

人間でいうマイナンバーのようなものです。

 

耳標だけでなく、商品となった肉のパックにも書かれています。

 

この番号を見ることで、牛が肉になるまでの経緯をいつでも追跡することができます。

このシステムを、トレーサビリティといいます。

 

狂牛病が日本で確認されたことを機に、法律で定められたようです。

 

 

本来は、感染原因を特定するために導入されたものでしょうが、これを見れば、牛がどのような悲惨な運命を辿ってきたのかが分かることもあります。

 

 

 

*******個体識別番号から分かる牛の一生①*******

 

写真の二頭はホルスタイン種のオスです。

 

ホルスタイン種のメスは乳用として飼育されますが、オスの場合は肉用として飼育されます。

 

右の牛は3月産まれ、右の牛より少し大きく見える左の牛は同年2月に産まれました。

写真のころは左の牛が生後3か月、右の牛が生後4か月です。

 

もともと別々の農場で産まれたこの二頭は、写真のこの農場に連れてこられ一緒に育てられました。

 

このあとでまた別の農場へ一緒に移動させられるのですが、左の牛は移動後に死亡しています。

8か月の短い一生でした。


右の牛は、生後2年2カ月で約600km離れた屠殺場に7時間かけて運ばれ、屠殺されました。

 

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ホルスタインは、牛乳を生産するために品種改良された牛のことです。

しかし、牛乳は牛の母乳であり、当然ながらメスしか母乳は出ません。

 

なのでオスは酪農家にとって使い物にならないため、肉用として売り飛ばされます。

この2匹のうちの1匹は、移動後に死亡しました。

生後8か月の子供のときに。

 

長距離を移動する際、暑くても、寒くても、何の配慮もなく運ばれ、弱ってしまう牛、死んでしまう牛が出ることはよくあります。

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*******個体識別番号から分かる牛の一生②*******

 

こちらの牛は和牛のオスです。耳標(耳タグ)が大きく見えるほどまだ幼い牛です。

 

この写真のころは生後1ヵ月。

母牛と引き離され、木枠の中に閉じ込められていました。


自然哺乳の場合、子牛の離乳時期は5 – 6ケ月齢ですので、まだ母親と一緒に居たいころではないでしょうか。

 

このあと2か月足らずでこの小さな牛は死亡。

レンダリング業者(動物の死体を肥料などに再利用する業者)へ引き取られました。
産まれて4か月足らずの命でした。

 

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乳牛でも肉牛でも、母牛が子供を産むと、多くの場合はすぐに子供を取り上げられます。

 

 

写真の子も例外ではなかったでしょう。

 

母親の愛を受けることなく、1人ぼっちで過ごし、わずか生後3か月のときに死にました。

まだ赤ちゃんと言ってもいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

*******個体識別番号から分かる牛の一生③*******

 

こちらの牛は乳用に飼育されていました。

 

日本で一般的な繋ぎ飼育です。

 

北海道で産まれ、2年後に家畜市場で取引され、関西の農場に移されました。

それがこの写真の繋ぎ飼育の農場です。

ここで5年半、この牛は飼育されています。

 

その後200km離れた屠殺場へ3時間かけて運ばれました。
屠殺は搬入されたその日には行われず、翌日に持ち越されました。

 

飲水設備の設置有無について、この屠殺場からは回答が得られませんでした。

もし設置していなかった場合翌日の屠殺までの長時間にわたり水を飲むことができなかったということになります。

 

一日に何十リットルもの水を必要とする牛にとってそれは耐えがたいことでしょう。
乳用に品種改変されてきた乳牛の場合、その一日の乳量は20~50kgにも及びます。

 

泌乳期に適度な搾乳が行われないと乳房に痛みなどの苦しみを生じさせます。

しかし、おそらく一日係留されている間、搾乳はしてもらえなかったと思います。

屠殺場で乳がはっている動物を搾乳してあげる日本の屠殺場を私たちは把握していないからです。

 

牛乳のために繋がれ搾取されてきた彼女の最後の時間が苦痛の少ないものであったことを願うばかりですが、肉用牛と違い「廃牛」と呼ばれ、その体が加工食品やクズ肉として安い価格で取引されるのが乳牛です。


翌日の屠殺を待つまでの間、彼女に適切な配慮が行われた可能性が低いことを思うと、胸が痛みます。

 

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日本では70%以上の農場が 繋ぎ飼いという拘束飼育を行っています。

 

見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。


また 40%以上の農場が、24時間365日、ずっとこの状態です。

 

 

投稿の牛も例外ではなかったようです。

 

 

7歳の時まで拘束飼育され、使い物にならなくなり、と殺場に運ばれたようです。

 

夜間、身動きできない状態で拘束され、水すら与えられず放置されることがあります。

 

 

殺すという、これ以上ない暴力が行われる場所ですから、動物達に配慮がなくても何の不思議もありません。

 

 

 

 

 

 

*******個体識別番号から分かる牛の一生④*******

 

こちらも乳用に飼育されていた牛です。

 

産まれてから5年7ヵ月で屠殺場へ運ばれました。

 

この牛は他の農場に移動することなく、ずっと写真のこの農場で過ごすことができました。

ここはフリーストールの農場で繋がれてもいませんでした。


しかし、下の写真で見られるように、彼女の体には鎧のように汚れがこびりついています。

そして前足の関節、胸垂は変色しており、汚い床の上で何度も寝起きを繰り返してきたことがわかります。

 

屠殺場へは前日搬入だったため一日係留されましたが、その屠殺場は飲水設備がありました。
しかし泌乳中の乳用牛への特別な配慮はされていない屠殺場でしたので、乳房の痛みに耐えながら彼女は屠殺されたかもしれません。

 

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比較的、マシな酪農場だったようです。

しかし、それでも糞尿まみれで汚れがこびりついていました。

 

牛は、人間の160倍以上の糞をするため、掃除が追い付いていないのでしょう。

マシな酪農場でもこれですので、酪農というもの自体が欠陥でしかありません。

 

 

 

 

 

 

*******個体識別番号から分かる牛の一生⑤*******

 

次の写真は、肉用に飼育されていたオスの和牛です。

 

写真のころは生後4ヵ月。

狭い囲いの中で飼育されていました。

この牛はこの農場で4ヵ月過ごしています。


2県4つの農場間を移動し、産まれてから2年3ヵ月で屠殺されています。


屠殺場へは前日搬入されていますが、飲水設備の設置有無については回答を得られなかったため不明です。

夏に屠殺されているので、飲水の設置がなかった場合、激しいのどの渇きに耐えて屠殺されたことになります。

 

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*******個体識別番号から分かる牛の一生⑥*******

 

この牛も、肉用に飼育されていたオスの和牛です。


産まれた農場で4ヵ月飼育され、家畜市場で取引され、同じ県内の二つ目の農場へ移動させられました。
写真は2つ目の農場で飼育されている生後5ヵ月ころです。

ここでは狭い囲いの中で単飼されました。

 

この狭い囲いの中で4ヵ月過ごし、このあと500km離れた3つ目の農場へ6時間かけて運ばれます。


そこでは2つ目の農場のような狭い囲いに収容されることなく、舎飼いではありますが自由に動ける環境で他の牛と共に群れで飼育されました。ここで1年7ヵ月肥育され、生後2年3ヵ月で屠殺されました。

 

当日搬入の当日屠殺で、飲水設備もある屠殺場だったので、屠殺時の彼の苦しみはいくらかは軽減されたのではないかと思います。

 

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これらは、人知れず、人間のために搾取されていった牛たちの一生のほんの一部にすぎません。

 

この子達を大量に産むために、オスは精液を採取され

 

メスは、人間に肛門から手を突っ込まれ、膣から子宮に器具を使って精子を流し込まれています。

 

 

当然のことながら牛は嫌がります。レイプ以外の何物でもありません。

 

 

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「動物植物皆同じ」「ありがたく感謝していただきます」???
あなたのその食欲が、暴力と殺戮を生み、血まみれの世界を作っている。

「感謝」という言葉でごまかしている内は、世界平和は実現不可能。
愛も平和も未来もありません。

 

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感謝、いただきますなんて、誰でも言える何の意味も価値もない言葉です。

 

人間は口ではなく、行動。

 

感謝するなら いただかない、です。

 

 

乳製品、牛肉を食べるのをやめましょう。

 

 

 

 

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9/2 ブルーコーブデイ