2021年は日本でオリンピックが行われました。
オリンピックでは、馬術が採用されています。
オリンピックのため、競技に出場させられる馬たちは、飛行機でこの日本まで連れてこられました。
当たり前ですが、飛行機での移動は、馬にとってかなりの負担です。
薄暗い荷台の狭い空間で、長時間固定されたまま輸送されます。
馬術には、「障害馬術」と、「馬場馬術」と、「総合馬術」があります。
****************引用****************
コース上に設置された大きな障害物を飛び越える際のミスの少なさと走行時間で競う「障害馬術」
ステップなどの演技の正確さと美しさを採点する「馬場馬術」
障害と馬場の2つにダイナミックなクロスカントリー走行を加えた「総合馬術」
クロスカントリーでは、竹柵、生垣、水濠など40を超える障害物が自然を生かした地形に設置され、その6km近いハードなコースを10分ほどで駆け抜けます。
****************引用終***************
馬術は競馬と比べて紳士のスポーツだし、問題ないのでは? と考えている方も多いと思います。
こちらが総合馬術の動画です。
総合馬術ではこのように、障害物を飛ばされ、失敗すれば馬は転倒します。
なぜ、馬たちは無理やり障害物を飛ばさなければならないのか。
なぜ、水の中で無理やり走らされなければならないのか。
こんなものを見て、何が楽しいのか理解できません。
障害物を飛んだ直後や、高いところから飛んだ直後は、体重が足にのしかかり、かなりの負担でしょう。
馬自らリタイアしているところを見ても、かなりきついのでしょう。
失禁するほど限界まで走らされている子は、胸が苦しくなります。
馬術は、サーカスと同じ。
馬たちは、やりたくもないことを強制されているのです。
このような無茶なことを続けていれば、当然 ケガをする馬が出てくるでしょう。
2021年のオリンピックでは、Jet Setという馬が、靭帯を怪我し、救急で運ばれました。
そして、彼は一体どうなったのか。
***********animal_liberation_japan***********
総合馬術競技中に着地したときに靭帯を怪我したため、スイスのJET SETという馬が、殺されました。
これが馬術の裏側。
オリンピック委員会はオリンピック憲章で以下のように述べています。
「6 オリンピック・ムーブメントの目的は、
いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあう
オリンピック精神に基づいて行なわれるスポーツを通して青少年を教育することにより、
平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある。」
この競技のどこが、フェアプレーで差別のない、平和でよりよい世界を作ることに貢献するものなのでしょうか?
オリンピックの目的にも合わないこのどうぶつ搾取のスポーツをオリンピックから外すように、みんなで連絡しましょう。
そして、靭帯が切れたという理由で殺すことがおかしいと伝えませんか。
****************引用終****************
怪我がきっかけで、Jet Setは殺されました。
馬術の馬として利用され、オリンピックのために日本まで運ばれ、
馬術をさせられ、足を怪我をし、この日本で殺されました。
Jet Setという馬がいたことを忘れないようにしましょう。
そして、馬術含め、馬利用産業はすべて虐待・虐殺であることを認識しましょう。
馬は乗り物、馬は人を乗せたがっている、走りたがっていると思い込んでいる人が非常に多いと思いますが、
それはただの思い込みです。
馬は人を乗せたいとも、走りたいとも思っていません。
嫌がっている馬を、人間が勝手にそのように利用しているだけなのです。
馬は人を乗せることを嫌がるため、馴致という調教で人間を乗せるように強制します。
ぐるぐる同じ場所をまわらせたり、体重をかけ続けたりといったことを、慣れるまで延々と繰り返していくのです。
業界側は、慣れる・受け入れるなどといった言葉を使いますが、
抵抗してもやめないわけですから慣れるしかないといいますか、あきらめるという言葉の方が正しいでしょうね。
馴致とは、英語ではブレーキングといい、馬の心を壊すと述べる人もいます。
上のような公開動画では都合のよいシーンしか映しません。
しかし、先ほどのリンク先で紹介した元競馬関係者の方によると、
人間のいうことを聞かなければ殴ったり、鞭で叩いたりして馬の心に人間に対しての恐怖心をつくることもあるそうです。
そして、性格上の問題や、調教師の実力不足で、調教が上手くいかない馬もいるでしょう。
そうなれば業界にとっては用済みとなり、肥育場に送られ、馬肉のために殺されます。
馬は、手綱を引いてコントロールされているのはご存じだと思いますが、
馬に優しく合図を送っているだけで、その合図を馬が察知しているかのように見えるでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
手綱の先には、馬銜(ハミ)という金具が口に装着されており、
口に痛みやその恐怖感を与えることによって、馬を制御しているのです。
馬は、切歯と臼歯と呼ばれる、
前歯と奥歯の間にすきまがあり、歯槽間縁(しそうかんえん)と呼ばれています。
https://pacalla.com/article/article-3039/
この歯槽間縁に、ハミを装着します。
その際、間にある狼歯は、邪魔なので抜いてしまいます。
https://blog.goo.ne.jp/equinedoc/e/218dd14315981beb89884148062f8645
歯槽間縁があることが、馬にとって運の尽きでした。
歯槽間縁の存在が、ハミの装着と馬への騎乗を可能にしてしまい、
6000年も前から、人間に乗り物として扱われることが決定してしまったのです。
自分の口の中に、歯を抜くなりして隙間を作ったとして、そこに金属が差し込まれることをぜひ想像してくださいね。
しかも、それを誰か第3者に引っ張られるわけです。
痛いし、ケガするに決まっているでしょう。
多くの研究結果が、ハミが口腔内の痛みや病変、裂傷の原因となることを示しています。
まぁ、普通に考えれば当たり前でしょう。
ハミが原因で舌を切ったり、舌が千切れそうになったりする馬もいます。
ハミをガシャガシャとしゃくり、馬の口が腫れてしまうケースもあります。
ハミでしゃくってはいけない - 馬医者修行日記 (goo.ne.jp)
ハミによる歯間の痛みはどうすることもできませんが、
舌の痛みだけは逃れたいと、ハミの上に舌を出してしまう馬がいます。
そうなるとハミで舌に圧力を加えることができなくなるため、
この癖がある馬には、冒頭の動画にもあった「舌縛り」が行われます。
舌を縛り、舌が動かせないようにするという、虐待行為が行われるのです。
こうして、人間に乗り物として利用される馬は必ずハミを装着されます。
馬として生まれた時点で、不幸でしかありません。
馬は、もちろん最初はハミをつけることを嫌がります。
なのでハミ馴致という調教もあります。
https://www.jra.go.jp/training/pdf/research_kijoujunchi.pdf
そりゃそうですよね。
ご自身が、こんな金具を口に入れらたらどう思います?
嫌に決まってるでしょう。
馬は、人間のために、嫌なことを強制されてばかりなのです。
また 馬は皮が厚いからムチを打たれても平気、と刷り込まれてる人がいますが、もちろんそんなものは嘘です。
この都合の悪い事実には、馬利用関係者は一切触れません。
競技用のムチを使っているとか、ムチを打つ回数を決めているとか、皮が厚いから痛くないとか、ただ合図を送っているだけとか、利益を得ている側や熱狂している側がごまかしているだけです。
さんざん貢献し続けてきたにも関わらず、怪我をして使い物にならなくなれば、あっさり殺処分です。
業界は、ケガをした馬を安楽死させたなどと言いますが、動物利用業界が謳う安楽死はすべて安楽ではありません。
安楽死という名の、悶絶死です。
仮に怪我なく過ごせたとしても、利益を生まなくなって用済みになれば
即と殺場に送られるか、肥育されて十分太った後に屠殺場に送られ、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。
以下は、と殺の際に馬が首を吊り上げられているシーンです。
Horses deemed unprofitable to the racing industry can be sent to slaughter.
— PETA UK (@PETAUK) August 12, 2020
[Footage via Aitor Garmendia / @Tras_los_Muros] pic.twitter.com/4BMViwOJFc
競馬、乗馬をする人、馬車を利用したことのある人、肉を食べる人、レザーを買う人などはしっかり映像を直視してください。
これが、あなた方の一時の刺激、興奮のために、尽くしてくれた馬の最期です。
馬が乗り物、と洗脳されている人は、非常に多いと思います。
馬を殺処分から救うような素晴らしい人でさえ、平然と馬に乗る人がほとんどです。
競馬、馬車、乗馬など、馬を使った全ての娯楽を、利用しないでください。
そして、周りに知らせてください。
※リブログ、SNSなどへのシェアは、ご自由にお願いします。 確認は不要です