ウズラの卵とその実態 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

鶏の卵の生産が、動物虐待に満ちていることは何度も記事に書いている通りです。

 

卵は殺さないから残酷でないと思いきや、生まれた瞬間から殺しまくっているし、使い物にならなくなったら殺しているし、生きている間も生き地獄です。

 

となると、ウズラの卵は?

ウズラの卵に限っては福祉を守って生産されている?

 

そんなわけないですよね。

 

 

****************一部引用****************

 

小さなウズラの卵。

その卵を産むウズラもとても小さい。

 

手のひらに乗るくらいの大きさしかなく、保護した時の体重は100gしかなかった。

 

「うずらの水煮」

「味付けうずら」

 

うずらの生卵もスーパーで販売されている。

 

でもそのウズラがどんな風に飼育されているのか、知っている人はあまりいないのではないだろうか?

 

じつはウズラも鶏と同じように、バタリーケージ飼育されている

 

 

 

床は卵が転がりやすいように傾いた金網でできており、四方も金網だ。

ケージの中には隠れ場も砂場も、なにもない。



ウズラの飼育方法も鶏の飼育方法も五十歩百歩で、どちらも同じように非人道的だ。

 




写真は「廃うずら」にされたばかりのウズラだ。

 

 

「廃うずら」とは産卵率が落ちて生後1年程度で殺処分されるウズラのことを言う。

写真を見れば、産まれて一年、どれだけ過酷な一生を送ってきたのか分かるだろう。

 

 

この二羽の体重は、それぞれ100gほどしかなかった。

採卵用に飼育される日本ウズラの体重は140gほどと言われている。

100gという体重からも、どれだけ毎日体を酷使して卵を産み続けてきたのかを推し量ることができるだろう。

 

 

廃うずらたちは皆、写真のように羽がボロボロで擦り切れて地肌が見えてしまっている。

 

なぜこんな風にボロボロになってしまうのかは、ウズラがどんなふうに飼育されてきたのかを知れば明らかになる。

 

 

 

 

ケージの高さ「通常12㎝」。

これは異様な低さだ。

 

 

立って首を少し伸ばせばすぐに天井にぶつかってしまう。

このように低い天井にしている理由は「ジャンプできないように」だ。

野生うずらは「渡り」をする。

その野生から「家畜化」されたうずらもまた飛ぶ能力が高い。

3-4m軽く飛びあがることもあれば、距離にして20mくらい飛んで移動することもある。

 

 

加えてうずらは野性が強く残っており人馴れしにくく、畜舎に人が入ってくると怯えて羽をばたつかせて飛び跳ねる。

その時に天井が高いと頭をぶつけて怪我することがあるという。

それを防ぐために天井が異様に低くされている。

 

だがこれほどの低さでは「首を伸ばす」という通常行動さえできない。

「ジャンプ」することも「飛ぶ」うずらの通常行動の一つなのだから、それができないのも問題だろう。

それに、天井を低くしたことでジャンプして頭をぶつけて怪我をすることは無くなったかもしれないが、それでも怯えて逃げようとジャンプを試みることには変わりがない。

 

 

廃うずらの頭が一様に禿げているのは、天井に何度もあたったこととも無関係ではないだろう。

 

 

 

うずらも鶏と同じように卵をたくさん産むように育種「改良」されてきた。

 

1羽の雌は年間250個もの卵を産む。

野生のウズラが1年にたまごを7~12個程度しか産まないことを考えると、いかに産卵数を追求した育種「改良」が行われてきたのかが分かる。

 

 

 

産卵率を追求した育種「改良」もまた、廃うずらの羽が禿げてボロボロになっていることと無関係ではなかろう。

自分に必要なカルシウムまで卵と一緒に大量に排出しなければならないのだから。

 

 

 

 

成ウズラの体重は約140gで、産む卵は10~13g。これは体重比で8%以上ということになる。

人間で例えると体重50kgの女性が毎日4kg以上の子供を産み続けるというようなものだ。

鶏の場合は卵の体重比3-4%なので、比べてみると、うずらの負担の大きさが分かる。


 

(鶏が楽だというわけではない。

採卵鶏はウズラ以上に徹底した育種「改良」が行われており産卵能力を限界まで高められており、それは体の代謝に負担をかけ、骨粗鬆症やそれに伴う骨折などの生産疾患で鶏を苦しめている。

産卵能力を強化されたことで鶏の生殖器障害のリスクも高まっている。詳細はコチラ)。

 

 

 

うずらの雛が孵化するのは約17 日目だ。

孵化したのがオスであれば、採卵用鶏種のオスと同じように、殺される。

 

非人道的な殺し方であることも採卵用鶏種のオスと変わらない。

うずらのオスは産まれてすぐにビニール袋に入れて窒息死などさせた後で、堆肥にそのまま混ぜられたり、動物園の餌や、猛禽類の餌として販売される

(通販サイトでは、体重7gほどの産まれたばかりの冷凍うずら雛が販売されている)

 

 

 

ウズラの場合は日々の淘汰というのがあまり行われていない。

 

ケージが8-10段と積み重なっており見えづらいことや、多羽数の高密度飼育に加えて体が鶏に比べて非常に小さいため、目視での確認がしにくいということもあるだろう。

死んでいても気が付きにくい。

 

そのためウズラたちは長期にわたり死体と一緒にケージの中で暮らさなければならないこともある。

 

稀に淘汰されることもある。

ある養鶉場は、淘汰対象のうずらをケージから出して地面に投げるという方法で殺す

そのあとは堆肥に投入される。

 

 

 

 

屠殺方法は非人道的だ。

袋に詰めて窒息死、圧迫死
水に沈める
背骨を折る
ガス殺


ガス殺はこの中ではマシだが、ガス濃度が測れる殺処分専門の機械を使っているわけではなく、鳥インフルエンザの時の殺処分のように、雑にガスを注入するだけで一羽一羽の生死の確認をおこなうわけではない。

(そもそも二酸化炭素単体では安楽死とはいえない。アルゴンなどの不活化ガスを使用しなければ非常な苦しみを味わう可能性が高い)

窒息死、圧迫死、水没死、背骨を折るなどは論外だ。

こうやってバタリーケージに閉じ込められ、最後に殺戮とも言うべき扱いで殺されたうずらたちは、

このあと猛禽類の餌や、動物園用の餌として販売されることもあれば、発酵処理をして堆肥にされることもある。

「廃うずら」が肉として販売されることはあっても、まれだ。

うずらはとても小さい。

そこからとれる「肉」はほんのわずかだからだ。

 


 

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保護されたウズラたちの動画です。

本当に見るだけでも痛々しく、悲惨な姿です。

 

人間とはなんと愚かなのか。

 

ウズラの卵の生産も、鶏の卵と何も変わらず、動物虐待に満ちているということです。

 

 

動物利用産業は、どれも最悪です。

ペットの問題だけでなく、色々な動物問題を知れば、すぐに気づきます。

 

企業や生産者は金儲けのためにやっているだけであって、動物がどう感じるかなんて全く考えません。

しかし、彼らを責めたところで、何も解決はしません。

 

買う人がいるから、生産するわけですからね。

大量に供給しなければならないのに、どうやって丁寧に生産ができるというのでしょう。

 

1人1人が実態を知り、買うことをやめて、需要を減らせば自然に産業は衰退していきます。

欲や習慣に抗えずに、買い続けるのであれば、動物虐待は永遠になくなりません。

 

ウズラの卵も、鶏の卵も同じです。

 

 

ウズラの卵はもちろん、鶏の卵も食べないようにしましょう。

 

 

 

 

 

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