熊を射殺する日本 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

6月18日に、札幌の住宅街にヒグマが出没し、人間を4人襲いケガをさせ、猟友会によって射殺されました。

 

 

この騒動において、マスコミの動きが問題視されています。

 

 

【報道機関へのお願い】 住宅地に入ったヒグマを追いかけないで!

 

*******************引用*******************

 

2021年6月18日、札幌市の住宅地にヒグマが出現し、4人の重軽傷者を出す事態となりました。

この事件で気になったのが、報道機関(マスコミ)の動きかたです。

報道機関が撮影した動画を見ると、完全に取材車でヒグマを追いかけているような格好になっています。

 

 

車で追いかけられたら、ヒグマが慌てて動くのはごく当たり前のことです。


ヒグマを取材車で追いかけた結果、ヒグマは走り出し、通行量のある道路を横断、自転車に乗っている人に接触しかかったあと、自衛隊駐屯地の入り口まで行き、門にいた自衛隊員らしき人を倒したように私には見えます。


住宅地に入りこんで困惑しているヒグマ、さらに車で追いかけられればパニックにもなります。

今回、ヒグマが出現したのは住宅地です。

パニックになって走るヒグマの先に、もしお散歩している保育園児がいたら、登下校中の小中学生がいたら、お散歩しているお年寄りがいたら、どうなるでしょうか?

想像力を働かしていただければ、まずいことだというのはすぐにわかると思います。


住宅地に入りこんだヒグマを発見した場合、取るべき行動は車で追いかけることではありません。

状況によって異なりますが、このような状況で(報道機関が)取るべき行動は、

ヒグマを刺激しないよう(走らせないように)、ヒグマに近づかないこと
 

周辺にいる人にヒグマがいることを伝えて、人が近づかないようにすること
 

警察に通報すること
 

ではないでしょうか。

車で追いかけ回すようなことは、決してするべきではないと考えます。

もし仮に私がその場に居合わせた場合には、玄関の扉が開きそうになったら、家から出ないよう声をかけます。
 

歩いている人や自転車に乗っている人がいれば、ここから離れるよう伝えます。
 

こうした状況下で最優先させるのは、何よりも人の安全(自分も含めて)です。

 

私は15年以上、知床でヒグマ対策の現場に携わってきました。

人とヒグマの軋轢を減らすこと、これが私の仕事です。

通常であれば、ヒグマは積極的に人を襲うような動物ではありません。

しかしながらヒグマは、簡単に人を殺める力を持っている野生動物です。

その扱いには専門的な知識と技術が必要です。

2019年8月、札幌市南区にヒグマが連日のように出現した際も報道各社は報道合戦を繰り広げ、取材方法(動きかた)が課題となりました。

ヒグマの射殺に加担した私……1週間の追跡取材で気付かされた現実(withnews)

取材の際は決してヒグマを追いかけないこと、これをまずお願いします。


最後に、今回の件で怪我をされた方の1日も早い回復を祈念しています。


*動画は私の所属団体が観光客向けに作成した動画です。

ヒグマを発見しても、車から降りない、近づかない、餌をあげないは、どこでも共通です。

 

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無能なマスコミのせいで、1匹の熊が殺され、4人の人間がケガを負いました。

 

そりゃ熊からすれば得体のしれないデカい車が延々と追いかけてきたら、恐怖でしかありません。

刺激したら興奮状態になってしまうことくらい想像できそうなものですが、日頃からスクープのことしか頭にないのでしょうね。

彼らからすれば、それがイコール金やら出世やらにつながるのでしょう。

 

リンク先は、ヒグマを追いかけないよう、マスコミに訴えかける署名です。

ご協力をお願いします。

 

 

 

23日にも山形県の住宅地でクマが出没し、猟友会により射殺されました。

動画では、熊の射殺の瞬間が映っています。

ただただ胸が苦しくなります・・・。

 

動物に冷たい日本。

熊や猪なんて、生き物とすら思われてない気がしますね。

駆除という名の虐殺でしか、対応する気はないようです。

 

 

アメリカのコネティカット州では、クマの親子が道路を渡り切るまで20分も市民が待ち、見守りました。

警察も出動し、交通整備を行っていたそうです。

日本では考えられないですね。

 

結局は、1人1人の意識と知識と倫理観の問題ですよね。

 

 

あらゆる動物の専門家である パンク町田さんが今回の旭川の駆除の件に、言及されました。

 

@punk_machida

最近北海道で熊がとても話題になりました。そのことについて今回は町田さんがお話ししてくださいました🐻 ★日本ペット診療所にてパンク町田先生によるカウンセリング毎週日曜日11時から13時まで開催中★##パンク町田##動物解説##動物動画##TikTok教室

♬ オリジナル楽曲 - パンク町田

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麻酔銃がありながら、獣医師がいながら、毎回射殺するのは、市や国の怠慢。

獣医師に狩猟免許を持たせればいい。

倉庫まで追い込んだのに、射殺する意味はない。

麻酔を打って眠らせて捕獲すればいい。

動物は人に危害を加えても、悪気があってやってるわけではない。

恐いからやってる。人間だからわざとやっているという感覚はない。

できるだけ生かした状態で保護して、人間の生活圏外に放獣すべき。

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私も同じ意見です。

 

 

 

しかし、このねんまつたろうという人が言うには、麻酔銃に関しては次のような問題があるそうです。

 

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①射程距離が10m~15m。

 

射程距離が短いので、クマの近くまで行ってから撃つ必要がある。

ライフルのように、遠くから撃っても届かない。

 

 

②命中してから効果が出るまで時間がかかる

 

一瞬で効果が出るわけでない。

当たりどころによっては効果が出ないこともある。

 

 

③麻酔を使用するための免許が必要

 

狩猟免許を持つ獣医師などでないと、麻酔銃を使えない。

なので、該当する人が少ない。

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つまり、そもそもが撃てる人が少ない上に、撃つ人に多大なリスクがある、ということになります。

 

狩猟免許を持っているような人は、安全な立場で弱い動物たちを殺すことを好む人です。

動物を救うために、そのようなリスクを負うとは到底思えません。

 

 

そしてこれに加えて、

・弾薬から麻酔弾へ変えると、コストが上がる。

・駆除を行うことで、補助金が出ることがある。

といった金の問題も絡んできます。

 

 

なので、麻酔銃で捕獲することで多大な補助金を出す、とかでもない限り、現実的には人材不足になりそうな気がします。

 

 

旭川の件は、倉庫に追い詰めたわけですから、麻酔銃を使う絶好のチャンスだったはずですが、上のような事情が分かると、

日本人がクマを救ってほしいという声が相当大きくならない限り、麻酔銃を使いそうにはありませんね。

 

 

 

次によく言われるのは、一度、住宅街に下りてきた熊は、山に返しても、また戻ってくるのかという話。

パンク町田さんの回答。

@punk_machida

今回は皆さんも聞いたことあると思います。『野生の動物は1度街に出るとまた出てくるのではないか?』と言う事について町田さんにお話しいただきました。★日本ペット診療所にてパンク町田先生によるカウンセリング毎週日曜日11時から13時まで開催中★#パンク町田#動物解説#動物動画#TikTok教室

♬ オリジナル楽曲 - パンク町田

 

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幼い子や、たまたま降りてきた子であれば、人間が恐いから山の中に放獣すればいい。

街に降りてくるのが習慣になっている動物は、受け入れてくれる施設に依頼して、保護してもらう。

餌代、飼育費用は、税金でまかなえばいい。

 

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パンク町田さんによると、山に返しても戻ってくる熊はいる、ということになります。

 

もちろん、保護して税金でまかなってくれるのが理想ですが、動物に冷たい日本人がクマのために税金を使うことを受け入れる人が果たしてどれくらいいるのでしょう。

 

 

以上のことから、殺すのが手っ取り早いという結論になっているのでしょうね。

 

 

現地に住む、心ある獣医師に、狩猟免許をとってもらい、賛同も少ない中、リスクを負って撃ってもらう。

非常にハードルが高い問題です。

 

まずは、日本全体で、動物に対する問題意識を持ってもらうことが必要だと思います。

 

 

北海道知床。

クマの習性を知り、ヒグマと共存する漁師の動画。

 

半世紀、襲われたことは一度もないとのこと。

絶対に、餌付けはしない。

 

全員がこの人のようであれたらとは思います。

 

 

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