昨日は、母の日でした。
母の日に限らず、多くの人間は、母親と子共が一緒に長い期間を過ごすことができます。
しかし、動物の中には、それが許されない運命の子達がいるのです。
動画をご覧ください。
残酷なシーンはありません。
牛の多くは、生まれて間もなく、母牛と子牛は引き離されます。
子牛を奪おうとする人間たち。
恐怖の中、必死に子供を守ろうとする母親。
牛も、人間と同じ。
子供に愛情を注いでいること、子供が自分よりも大切であることに気づいてください。
もちろん、日本でもこのようなことは行われています。
なんなら動画の農場は、繋ぎ飼いでないだけ、日本よりマシとも言えるかもしれません。
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酪農での引き離し
酪農では、多くの場合、子牛は産まれて0日齢で強制的に母牛からひき離されます。
母子を引き離す理由として、牛乳を早く生産ラインにのせるため、そして授乳をさせないことで母牛に早く次の発情をこさせるため、子牛に乳を吸われた母牛は、子牛に吸われることに反応して乳を出すようになり、搾乳機では乳量が減少するから。
などがあげられます。
いずれも経済利益のために行われています。
肉牛飼育での引き離し
引き離しの問題は肉牛でも同じです。
乳牛から産まれたオスや、乳牛と和牛を掛け合わせた交雑牛(F1)は肉牛として飼育されます。
産まれてすぐに引き離されるのは同じです。
さらに乳牛が交配されない和牛飼育においても、近年は超早期母子分離法(出産後3-5日で引き離し)の導入が推進されており、母子行動をほとんどさせなくなってきています。
母牛がうけるストレス
子牛の引き離しによる母牛のストレスは数値にも現われています。心拍数の急激な増加、反すうの減少、睡眠障害、そしてストレス指標の一つと言われている目の白い部分の増加も確認されています。
子牛を引き離された母牛は、いつもすぐに苦痛を感じるというわけではありません。
はじめは子牛の姿が見えなくても、もともと子牛は捕食者からかくしておかなければならないので、姿が見えないのが当然だからです。
しかししばらくたって哺乳のために子牛を呼び出しても返事がなければ、母牛は動揺し、子牛を探して鳴き始めます。
発生はストレス指標のひとつです。
子どもを奪われて鳴く母牛
子牛がうけるストレス
子牛は分娩後48時間で母親を認識することができ、引き離されたあとも3〜5週間、母親を求め続け、さらに引き離しの2年後でも母牛を認識することもできます。
引き離しは子牛にストレスを与え、健康を損なう可能性があります。
母牛から引き離される苦痛は心拍数に現われます。
引き離し時、子牛の心拍数は急速に増加します。
子牛の場合もまた、引き離しによる苦痛が遅れてくることがあります。
引き離し時には、子牛は沈黙し、軽い反応だけだったものが、18時間後、母牛が戻ってくるはずなのに戻ってきていないことが分かった時に鳴き始めることもあります。
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人工繁殖というレイプのような方法で、無理やり生ませておきながら、子供と過ごす喜びすら与えない。
それが畜産です。
乳製品、肉を食べる限り、このような非人道的なシステムは永遠に終わることがありません。