昨日は、イルカのハニーの命日でした。
ハニーは、2005年に追い込み猟により、捕らえられました。
追い込み猟とは漁業の手法の1つで、次のような方法で行います。
まず イルカの群れを見つけると、船で3方向くらいを囲みます。
そして、このような鉄の棒で叩いて、イルカの不快な音を出します。
音から逃れるため、イルカは泳いで逃げます。
この性質を利用して、群れを誘導します。
そして、入り江に追い込まれ、捕らえられます。
恐怖でパニックになったイルカ達は、岩に体をぶつけて出血したり
網に引っかかって苦しんだり、おぼれ死ぬこともあります。
野生のイルカはほとんど出血することがないと言われているにも関わらず、追い込み猟では血の海と化します。
捕らえられたイルカは、ほとんどその場で殺す処理を行います。
せき髄を刺すという非常に残酷な方法で殺します。
とてつもない痛みで、イルカは苦しみます。
引き抜いた後、傷口を木の棒のようなものでフタをします。
これは血を海に流さないようにして、残酷ではないように見せるために処置だそうです。
しかし、それでも海は血の海と化します。
さらに これによって、イルカは長く苦しむことになります。
漁師側のパフォーマンスのために、イルカは長く苦しめられた後、絶命します。
文化を守るためとか、食用のためと、うたってはいますが、生体販売も行っており、一部は生け捕りにして水族館に売り飛ばされます。
ハニーは生け捕りにされ、水族館に売られました。
ハニーは捕獲時点ですでに妊娠しており、その状態のまま、16時間も拘束されたまま、トラックで運ばれました。
生まれてきた子供はマリンと名づけられましたが、環境に適さない水族館での飼育のため、ハニーよりも早くにマリンは亡くなりました。
ハニーは、水族館の展示と、イルカショービジネスに利用されました。
しかし、2018年に犬吠埼マリンパークが経営破綻。
屋上のにごったプールに閉じ込められ続けました。
活動家たちが救い出そうと、活動を行ってきましたが、すでに販売先が決まっているとのことで、手をだすことができませんでした。
仲間も亡くなり、ハニーはそのまま、およそ2年間もせまいプールで、1人ぼっちでした。
イルカは本来群れで暮らす生き物ですが、このような狭いプールに一人ぼっちで閉じ込められ、何もやることがなく、退屈な日常だったことでしょう。
そして、2020年3月29日、ハニーはこのプールで亡くなりました。
ハニーは水族館ビジネスの犠牲者です。
追い込み猟の売り上げの7割は、生体販売と言われています。
水族館というビジネスが、追い込み猟を大きく支えてしまっています。
一般人は表面だけを見て、かわいい,おもしろいと思うのでしょうが、動物を商売に利用した時には、必ず裏側があります。
イルカの調教師は、イルカが好きと思っている方が多いです。
ですが、こんなことをする人たちが、本当にイルカ好きなのでしょうか?
本当にイルカ好きな人は調教師をやめています。
残っている人達は、イルカを利用してビジネスをするのが好きな人たちです。
現実を知り、水族館に行かない、と学校で表明した子供もいます。
我々大人も見習って、イルカショーのチケットを買うのをやめ、水族館に行くのをやめましょう。