施設に居られなくなったら… | サボロー母の日常的記録(たまに謎解き)

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出版社で教科書教材を作るお仕事の傍ら、猫を愛で、介護に行き、たまに謎解きで頭使って。そんなゆるい日常ブログ。

久しぶりに、介護ネタを連投しようと思っています。


謎解きメインの方はスルーしてくださいね。


まずは、「自立型介護施設に居られなくなったら、どうしたら良いか。」これを書いてみます。


まず、原因について、です。


自立型介護施設の条件としては、

「食事を、食堂で摂ることが可能」

「移動が、自力で可能」

「排泄や着替えなどで、スタッフの手をほとんど借りずとも生活可能」

これが、自立です。


入浴をデイサービスにお出かけし、そこで機械浴していようと、

電動車椅子で食堂まで移動しようと、

排泄が全部オムツの中であろうと、

部屋のゴミ出しをヘルパーさんに頼んでいようと、

それは、自立なのです。


ですので、

ベッドから車椅子への移動ができなくなった。り、

車椅子を同室の連れが押していたが、同室の連れが入院して、1人で食堂に行けなくなった。

り、

すると、自立ではなく、スタッフの手を煩わせる事になりますので、自立型介護施設を出なければなりません。



そーゆー場合の行き先、

候補をいくつか挙げてみます。


①特養、サ高住などの、看取りまで可能な、上位施設

②病院または、入院からの老健

③ショートステイ


①施設によって異なりますが、24時間介護スタッフがナースコールに対応してくださったり、車椅子などの補助が可能なところがあり、安心できます。看取りまでできる施設もあるので、終の住処となる場合も。

ただし!入るまでに時間がかかります。待機人数もあります。最低でも入所までに、2週間〜6週間ほどかかるでしょう。待機は年単位で待ちます。また入所条件介護度など、施設ごとに異なります。審査もありますし、入居金などが高額になる場合もあります。申し込みはケアマネを通します。自分で探す事もできますが、介護認定が絡むため、ケアマネを通した方が手続きもスムーズです。

ですので、突然の出来事には対応できません。


②病院、つまり、自立では無くなってしまった原因が治るまでの入院ならば、空き病床があれば、入れる可能性があります。また、一度入院して、改善が見られ無い場合、老健などに移動し、①の特養やサ高住に移るまでの時間を稼ぐ事ができます。

空き病床があれば、入院に条件は有りませんが医師の判断が必要です。

老健は入院だった方が、自宅や施設に戻るまでのリハビリを兼ねた施設です。要介護からしか入れませんが、認定審査中の方も入れる場合があります。退院しても自宅のリフォームが間にあわないとか、次の施設探し中などの場合に、入る事ができます。入れる場合も、あります。



③ショートステイ。特養や、介護看護付き施設は、1日〜30日までのショートステイを受け入れているところがあります。

①と同じスタッフがいるので、車椅子を押してくれたり、機械浴させてくれたりしますので、意思疎通ができればショートステイを利用可能です。65歳以上で、要支援1以上の認定が必要です。ただし、看護付き施設のショートステイは、常に満室が多いので、いきなりは難しいと思った方が良いでしょう。申し込みはケアマネを通します。




こういった、空き状況や、手続きにかかる時間を考えて組み合わせて利用するのも、一つの考え方だと思います。





ここからは、具体例としての、我が家の場合です。


胃腸の痛みを訴え、足にチカラが入らなくなった義父。

車椅子ならば動けるが、ベッドから車椅子への移動に人の手が必要なのと、

母が車椅子を押すチカラが無いのと、(脳梗塞影響で握力5しかない)

義父自身でも車椅子を動かせ無いこと(左手が麻痺しており右手のみ動かせても、車椅子を前進させられない。)から、


まず、

③ショートステイを利用しようとおもいます。

ショートステイはケアマネを通して申し込みます。

最短半日で入所可能なので、ケアマネとの連携が大切です。根回しももちろん。


義父が立てなくなったのは、午前中、デイサービスでの運動中でした。

病院受診もしないといけないと思いつつ、ケアマネに電話で、すぐに、ショートステイ利用可能な施設を3ヶ所ピックアップして、空き確認してもらいました。


その間に、デイサービスで借りた車椅子で、介護タクシーを使って、病院受診です。


病院の診断は、病気の影響が横隔膜(つまり腹筋)に出てきており、お腹にチカラが入らないと思われる。治しようが無い。

ついでに、病床も空いていないので、入院するなら、他を紹介するよ。



…ちっ。

あわよくば、②病院の入院を狙っていたのに。



仕方なく、義父を連れてショートステイへ。

本来、ショートステイは、入る前に本人の面談や、できる事確認などが必要です。

ですが、前もって、利用した事があると突然の利用もスムーズにできます。

何かあった時のために、2泊の旅行…くらいのつもりで、ショートステイを元気なうちに利用しておくと良いでしょう。


義父は。

何度もショートステイの利用を促していたのに、全部断ってきたので、今回が初利用です。

しかも、空きが確認された施設が、看護ナシ。

さらに、今回立てなくなっていることで、できる事が極端に少なくなっています。

家族も把握できていません。排泄とか、できるんでしょうか?


そういった聞き取りを、ケアマネ、ショートステイスタッフと一緒に、話し合いします。


許可が出れば、3日分ほどの着替えや、髭剃り、パジャマや、手元にある薬などを全て揃えて、ショートステイに入所です。

着替えが3日分なのは、洗濯してもらえるからです。全てに記名が必要です。




ショートステイに入って、◯日経った頃。

スタッフから連絡がありました。

朝、声をかけてもボーッとしたまま、返事ができない。病院へ連れて行ってください!


この時、私ではなく、パートナー(実の息子)が病院へ連れて行こうとしましたが、意識の無い義父をどうやって病院まで連れて行けば良いのでしょう?

ショートステイに到着するよりも前に、ケアマネに相談したところ。

「そこのショートステイは、ストレッチャーの載るワゴン車を持ってますので、頼み込んで病院まで搬送してもらってください!救急車呼ばれるの嫌がると思うので、たぶん送ってくれます。」


その通りになりました。ケアマネ、さんきぅ!


病院にストレッチャー搬送された義父は、即入院。ただし、短期間で、他所に移動するのが、入院の条件でした。


なぜならば、

義父の状態が、看取りに近い事。

現在、病棟にコロナ患者がいる為、万が一の時に家族が駆けつけても、病棟立ち入り禁止で、会わせられない可能性がある事。

近くの老健にも空きが無いこと。


なので、①の、看取り可能な施設を探して、移動する事を条件に、②の入院となったのでした。



入院して、2日目には、意識が戻り、寝たままだが、うなずいたり首を横に振ったりの意思表示ができると、報告がありました。


ほっとしました。


さぁ、①の施設を急いで探します。

実は義父、ガンの転移が横隔膜を蝕んでおります。ガン末期の受け入れができる、ターミナルケア施設で、義母が、最後は泊まり込んででもそばにいられる施設を3ヶ所探し(ケアマネが)家族で手分けして、施設見学に行きます。


24時間看護師常駐であり、義母が泊まり込める、面会可能な施設。

その中で、一番早く入れる施設に申し込みしました。


施設見学→申し込み書類提出→施設のスタッフが義父を見に行く→入所許可→ベッドや車椅子レンタルの手配→入所日の決定→ストレッチャータクシーの手配→入所日に医師の診察→入所


ここまでを1週間でやるわけです。普通はそんなに急がない!

もう少し余裕あるときに、やるべきですね。


こうして、私は、施設に居られなくなったときの、他施設3パターン、全てを経験する事になりました。


皆様は、こんなに急ぐ事無く、

もっとじっくり検討して欲しいと思います。


だって、終の住処となるかも知れないんだもの。


一般的には、

②入院して、その間に①を探して、老健が無ければ③に入りながら、ゆっくり①を探す…。

あれ?一般的でも①②③全部経験はするね。


なんにせよ、ケアマネとの連携や、事前の情報収集。できれば、ショートステイの体験などができていると、グッドですよ👍って事でした。




次回は、義父の看取りについて、書きたいと思います。