見るに堪えない内容になると思いますが、ご容赦ください。


「テイカー」という言葉はご存知でしょうか?


自分の利益を優先し、他人から与えられることを求める人々のことを指します。


「持ちつ持たれつ」「ギブアンドテイク」という言葉があり、病気や障がいのある人、小さいお子さんなどの、特定の人以外は、人間関係を円滑にする上で基本にしたい考え方だと思います。


しかし、残念ながら「テイカー」という人は存在します。


(ここから本音を話すので言葉遣いが荒くなります)


「テイカー」というと、マイルドな印象があるので、

言葉を選ばずに言うなら、「搾取体質」「寄生体質」とでも言いましょうか。


まず前提として、搾取される側(与える側)も見極める目は大切です。


無条件で何時でも何でも与えたりすると、最初は相手は感謝をしても、いつしか水や空気のように「あって当たり前のもの」と思うようになってくる。


これは、残酷だけれど真理だと思います。


また、頼まれてもいないのに、自分から進んで与えているパターン。

悪く言えば、「善意の押し付け」。


そのくせ、「感謝がない」とか、「礼儀がなってない」とか文句を垂れるのは、正直「あんたが恩着せがましいんだろう」とか、「そんなこと言うならやらなきゃいいのに」と思ってしまいます。


「完全に対等な関係=ギブアンドテイクが成立しない相手はすぐに縁を切るか、距離を置くべき」

が私の持論です。


「相手のため」なんてそんな高尚なものではなく、

「自分を守るため」に。


「いつかは分かってくれる」なんて幻想です。

寄生体質の人は、仮に初めは感謝していても、だんだん薄れてきて、最悪文句を言ったり、陰で不満を抱いたりしながら、次のリソースを求めてきます。

与える側のあなたの都合なんか考えずにね。


例え、あなたが離れてしばらくして、感謝したとしても、絶対に戻ってはいけません。

ある日突然、空気が無くなったら困るように、一時的にはあなたの存在の大きさや、与えてきた物のありがたみに気づいても、戻ればすぐに感謝を忘れる。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ようにね。


まぁ、大抵は次の寄生先を見つけて、あなたは「私の元を突然離れた薄情なやつ」程度の認識しか持たれません。ね、バカバカしいでしょ?

 

「見返りを求めて施すな」なんて宗教家のような世迷言を言う人もいますよね。


自ら進んで善意の押し売りをしている人に言うならともかく、「人から施しを受けているのに何のお返しも出来ないやつの方を責めろよ!」と私は思ってしまいます。

ましてや、施しを受けている側が「見返りを求めるな」なんて言うのであれば論外です。


大抵、寄生体質の人はその性質故に周りから疎まれて孤立するのですが、案外自分の愚かさに気付かず「幸せ」になっている人も多い印象です。


他人から吸い取った養分で肥えて肥えて…。

大抵、我慢強く気の弱い寄生先が存在するか、上手に世渡りをして、寄生先をポンポン変えるか…。

はたまた、「ギブアンドテイク」が成立する対等な関係性の人を見つけて健全に生きていくか。


「ギブアンドテイク」つまり、対等な関係というのは、元来同程度の立場や力があるもの同士でしか成立しません。


経済力や権力、あるいは武力だけではなく、

「搾取しない(されない)」という倫理観や精神力のレベルが同程度であることも含まれるでしょう。


このいずれかのバランスが崩れると

搾取する側⇆搾取される側という構図は意図も簡単に成立してしまうのです。




「相性」という言葉で片付けてしまうのはいささか雑かもしれませんが、


あなたが搾取されない、あなたも搾取しない

つまり対等な関係を築ける人は必ず存在します。


だからこそ、今「テイカー」に悩まされている人は、今すぐそこから離れてください。


例え、家族でも、恩義ある人でも、情がある人でもね。


あなたはあなたのことを大切にしてくれる、あなたもその人を大切にできるような、素敵な人に早く巡り会うべきです。


今の理不尽で、無駄な関係に悩まされていいほど、あなたの人生は安くありません。


くどいですが、あなたを搾取する人は、あなたに感謝なんてしません。

例え、あなたの大きさに気づいても、その心理や結末は前述の通りです。


あなたが、お金、時間、気持ちなどのリソースを割いて、自分のことを後回しにして施した結果が、感謝を忘れ、理不尽にさらにリソースを提供させるモンスターを肥えさせるという、無明な結果にしか繋がらないのです。


ね。バカバカしいでしょ?


あなたは、1人の尊重され、大切にされるべき価値ある人間です。

理不尽な誰かの養分になるのではなく、あなたを大切に、対等に扱ってくれる人のためにその力を使ってください。


理不尽な搾取から脱却し、「自分を守る」行為は巡り巡って、あなたを心身ともに健康にし、あなたの大切な人の人生も明るくするのだと思います。


かく言う私も、そのロジックに気づくのに15年近くかかりました。


また、意図せず誰かを搾取しているかもしれないという自戒も込めて。




先日、恋人と別れました。


交際期間4ヶ月。


はい、私の中で最短記録樹立です💦


中学生の頃ですら半年は続いたのに、30手前で何やってんだか…。


以前の記事で書いた、私が自身が抱く感情に葛藤を抱えていたお相手です。


ひとこと。

ただひとこと、申しわけない。


それだけです。


でもね。

元カノのことが忘れられなくて…

とかいう理由ではなく、単に

一緒にいるのが

予定を合わせて会うのが

日々LINEのやり取りをするのが

本当に苦しかったのです。


交際末期は、デートの前日は本当に憂鬱で仕方がありませんでした。


そもそも、関係性の構築が難しかった

恋愛的な好意の創造が本当に重労働だった

それでも会話や思い出や対面の量をこなせば、いつかは「好意」を抱けるだろうと。

いつしか、「この人を好きにならねばならない」と

自己暗示を何度もかけて、自分を脅迫しつづける日々になりました。



無理をして好きになろうとしていたけれど、

その無理が限界を迎えた

それに尽きます。



同時進行で仕事のトラブルにより身も心も忙殺されていました。

昨年末から激化した顧客の精神錯乱とカスハラの常習化。

時には暴言や脅迫、暴力に発展しました。

会社に相談して契約解除を訴えても、社長は首を縦に振らず、飛んできたのは私の対応の悪さへの糾弾と、精神論に基づいたアドバイスでした。

そんな中、必死で噛みつき、行政や取引先など多方面を巻き込んで、8月には一段落する見込みがたちました。


とはいえ、忙殺されていた5月は、私がデートの予定を空けられなかったり、疲れ果ててLINEが返せない日々が続きました。


彼女を蔑ろにしているつもりはない 

何とか「好きになろうと努力している」けれど、

心身のキャパが限界を迎え、それが実行できない。


その自覚はありました。


そして5月末。


約ひと月ぶりに会えた際、謝罪と8月には事が落ち着く旨を伝えると


「そんなに待てない」「距離を置きたい」

と彼女から告げられました。


その時、不思議と

引き止めたり、「忙しくても時間を作るから」などの代替案を提示したり、全く考えになく、


口をついて「今の私は余裕が無い。別れるのも手だと思う。不快にさせてごめん。」と出ました。


すると、彼女から「ちょっと考えさせて」と。


そこで察しました。

恐らく試し行動をされているな、と。


別れをチラつかせて、私の愛情を試したり、危機感を抱かせて問題の改善をさせたりしようとしているのだと。


その瞬間、スっと「なんかもういいかな」と思ってしまいました。


ただ、彼女に不快な思いをさせたこと、

雑に扱ったつもりはなくとも、事実二の次にしてしまったことへの負い目があり、


「あなたの気持ちに従う」と返し、2週間ほどLINEがストップしました。


その間、相変わらず仕事のストレスはあっても、不思議と僅かに心の平穏を感じたのです。


2週間後、唐突に彼女から「次いつ会える?😊」と連絡が。


思案の結果を伝えられず、デートを打診されたモヤモヤがありつつ、冷静に


・交際継続できまった

・次会う時に私の対応を見て判断するつもり

のどちらかだろうと察しました。


そしてそれから3日後に会い

私のどこか疲れきった様子をみて判断したのでしょう。

「終わりにしよう」

彼女から告げられ、「そうだね、今までありがとう」と返しました。


そもそも、「好きになろう」としていた恋愛に無理があったのです。


好きという感情に疑問がある以上、「どこかでリミットを設けなければ」と私も思っていました。


それが、仕事の落ち着く8月頃であったのですが、彼女はそこまで待てなかったのだと思います。


つくづく不誠実な男です。


勝手に疑問を抱いて

勝手にリミットを設けようとして

彼女の都合も考えず、ね。


別れを告げられた後、

「あっ、解放された」

本当に最低ですが、そう思ってしまいました。


無理して好きという感情を創造し、自分を脅迫し続ける日々からの解放でした。


そして、別れたその足で、BOOK・OFFに向かい

ずっと欲しかった漫画を買う


そんな冷酷な行動をとっていました。


自分でも拍子抜けするほどに、何の余韻もなく、まるで出会ってからの出来事が全て夢であったかのような、そんな感覚でした。


元カノを必死で思い出したのも、

「成功していた恋愛のパターン」を思い出して、今の彼女を愛する方法を必死で模索していたのかもしれません。


今は元カノに連絡を取ろうとも、

新しい恋人を探そうとも全く思いません。


余談ですが、彼女は別れから数日で、マッチングアプリに登録したそうです。


早っ(笑)と笑ってしまいましたが、同時に安堵しました。


私のことを引きずらず、次の恋に目を向けている。

私のことで「賽の河原」から抜け出せない状況にならなくて本当によかったと。


本当に彼女の良縁と素敵な将来を祈るばかりです。


元カノとの別れ話では必死に引き止めたのに、今回の彼女には何の未練もなく、あっさり別れた。


まるで、あの時のAちゃんの行動を私がやっているなと。



ある意味、因果は巡るし

本当の意味での「賽の河原の鬼」は私なのかもしれません。


こんな人間はどこかで報いを受けるでしょう。







因果応報ってあると思いますか?


経験上

「ない」

そう思ってしまいます。


そもそも、絶対的な「善↔悪」の基準ってなんだろうか?と。


私が蜘蛛の巣にかかっていた蝶を助けた場合

蝶にとっては救いの神ですが

蜘蛛にとっては極悪人でしょう。

仮に蜘蛛がそのせいで餓死したら、それこそ…。


人間でも強制的に徴兵された市民が

戦地で敵を撃ち56したら、それは悪なのか?


だいぶ話が飛躍しましたね。


私個人の話で言うと



高校のときに、私に陰湿な嫌がらせをしてきたアイツも


色々と私の時間や労力を費やさせた癖に、問題が解決したら無用の長物扱いしたあの人も


結婚して幸せそうにしていたり

そこそこの社会的地位にいたり

それなりに楽しそうにしていたり


なんだよ。幸せそうじゃないかよ。  


対する私は?


ロクな業務整理をして貰えないまま、会社と揉めてクビに近い形で辞めさせられた上司の後を引き継いだので残業地獄になり、それが原因で恋人に振られ、


お得意様が倒れて、跡を継いだバ○息子がとんだカスハラ野郎で、休みであろうと対応を求める電話が来るわ、うちのスタッフさんが虐められるわ、ありもしないでっち上げのクレームが来るわ、それを会社に相談したら「気の持ちようだ」みたいな根性論押し付けられるわ。


すみません。私怨が入りました。


今の私は

「となりの芝生は青く見える」

状態だと思いますが、


それにしても、世の中不公平だなぁと。


そもそも私は善人なのか?


誰かを傷つけたり、

悪意を持って接してしまったり、

苦しめてしまったり、


あったかもしれない。


それの報いなのかな。


幸せそうなカタキは


どこかで誰かを救ったのかもしれない、

誰かを大切にしたのかもしれない、

誰かの人生に光をもたらしたかもしれない


それは神のみぞ知るですが。


私目線でいうと、


彼らも誰かを助けたかもしれない

愛を与えたかもしれない

彼らにも大切な人がいるかもしれない

彼らを大切にしている人がいるかもしれない

 

そんなことは関係ないのです。


だって、悪意を持って害された事実は変わらないから。

怨みは消えないから。



カタキに固執している限り幸せにならない

相手を気にするより自分で人生を切り拓け


そんな声が聞こえてきそうです。


その通りです。

私が間違えているのはわかっているし、情けなく思います。


ただ、今の私は何もしていない訳ではない。

嘆きながら、グチグチいいながら、

光をみつけようと考え、行動している。


だから、今の状況に打ちのめされながらも、

ちょっとした希望は抱いている。


それに、昔の因縁ある相手に対しても

影で陥れようとしたり、

復讐するような真似をしたりはしていない。


だから、

自分の現状を少しばかり嘆くことも

怨みある人の不幸せを期待することも


ほんのちょっとなら見逃して欲しいなぁと。


神様がいればね。

 

そう思います。






「恥、付き合う人間は選べ」


小学5年の時の担任だったS先生から、卒業する時に貰った言葉です。


2007年当時で45歳くらいだったでしょうか?


鼻の赤い、色黒の男性。茶っけのある髪色、


天然パーマでモジャモジャアフロの先生だったので、私は陰で彼を


「モジャロック」


と呼んでいました。


(“ロック”はどこから来たか自分でもわからず…)


モジャロックは変わった

というより「異常」な先生でした。




我々の小学校に彼が赴任してくる前、

飲酒運転で警察に罰金刑を喰らうという不祥事を起こしていたのでした。


(当時は飲酒運転が今ほど厳罰化されていないとはいえ、かなりの不祥事だったそうです。)


それを知ったのは、私が中学2年の時。

知った経緯は後ほど書きますが。


飲酒運転のことは、本人はオープンにしてはいませんでしたし、無論、私も含め児童は皆知りませんでした。


ただ、本当にモジャロックは変な先生で、小学生ながらに

「このおっさんなんか変」と悪い意味で、児童のほとんどから思われていたと思います。


理不尽にキレ散らかすわけでもない、

児童を叱りはするが、なんか哲学的というか、

別に感情表現に乏しいわけではないし、

普通に笑うし、冗談も言う。


けれど、なんというか、本当に説明が難しいけれど、

「なんか変」なのです。


頑張って一言で言い表すと、「何考えているかわからない」かな?


具体的に意味がわからないエピソードを挙げると 


このモジャロックが我々を担任した年の1月。

年明けすぐのこと。


私が、当時所属していた剣道チームの新年稽古で、学校を訪れると、たまたま校庭でモジャロックとすれ違いました。


「先生。明けましておめでとうございます!」


と挨拶をする私に対し


「恥。俺先生辞めるわ。」


と一言。


ん?どういうこと?


理解が追いつかず、


「どうしてですか?」


と聞くと、


「色々考えてな。まぁ近くの工場とかで再就職するわ。」


と。


いや、答えになってねぇよ。


と思いつつ。


「何だこのおっさん。あと3ヶ月残っているのに、ここで担任変わるのかよ。」


とものすごくモヤモヤしました。


それから1週間後の冬休み明け、

恐る恐る学校に行くと



普通にモジャロックが教壇に立っていました…。


そして、開口一番、教壇から


「恥には先生辞めるって言ったけれど、俺、しばらく続けます。」


と。


私以外みんなポカーンですよ(笑)

 


その空気を尻目にモジャロックは続けました。


「俺な、冬休み中に「藤田東湖」っていう学者のことを知ってね。その後に仕事で運転していたら、偶然藤田東湖の石碑を見つけたんだ。ただの偶然に思えなくて、それで色々考えながら家に着いてドアノブを回した瞬間に、急に近くに雷が落ちたんだ。なんか神様に導かれている気がしてね。咄嗟に「先生を辞めよう」と思って衝動的にたまたま会った恥に、先生辞めるって言ってしまってね。でも、色々考えて、やっぱり続けようって。なので先生はこれからもみんなの担任です。」


と。


ことの経緯を聞いても、余計に意味がわからなくなりました。


私でも意味が分からなかったのです。


そもそもモジャロックが教師を辞めようとしていたことすら知らないクラスメイトは、もっと意味が分からなかったでしょう(笑)


このエピソードを書いている今も意味がわかりません(笑)


つまるところ、それだけ変な先生だったのです。


でもね。

モジャロックは何故か私とウマがあった。


というより、モジャロックが私を認めてくれた初めての先生だったというべきかな?


当時の私は、完全にクラスから浮いた子どもでした。


イジメられているわけでも、仲間はずれにされているわけでもない


でも、皆が昼休みに校庭でサッカーをする中、ひとりで図書館で本を読んだり、


皆が流行りのアニメやゲームの話題で盛り上がる中、戦国武将の話を唐突に切り出したり、


よくイジメられなかったなと今でも思います。


でも、成長し、周りとの「ズレ」に敏感になる歳頃。


でも、成熟しきっていないから何が違うのか、どうすればいいのか、自覚できない中途半端な時期でした。


その前の年、小4の頃の担任には、

何となく「変な子」「扱いずらい子」「小生意気な子」と思われていたのは子どもながらに感じていましたし、他のクラスメイトと悪い意味で、扱いに差をつけられていました。(あくまで私の感覚ですが)


だから、自分は人と違うということが辛く、

自分は存在していていいのか?

という存在への疑問にまで発展していました。


しかし、翌年担任になったモジャロックは、

そんな浮いている私をことある事に気にかけ、話しかけたり、遠足では私を捕まえて「恥、一緒に弁当食うぞ」と言ってきたり、やたら絡んできたのです。


クラスメイトが、

「恥くん、先生のお気に入りじゃね?(笑)」とからかってくるほどに。


でも私は

「俺、なんでこの変人に気に入られてるの?」

嬉しさより疑問が勝りました。


でも、不思議と嫌な気持ちはしなかった。


そして、その年の12月。


学校全体の児童会役員を決める選挙が開催されました。


その時モジャロックは、

「俺は恥が立候補すべきだと思う」とクラスメイトの前で宣言したのです。



続けて

「恥は、めっちゃ変なやつだけれど、こいつは人を差別や区別せずに分け隔てなく接する。こんなことを自然に出来るやつはそうそういない。」

と言ったのでした。


モジャロックに変人扱いされたくないよ


と思いつつ、凄く嬉しかったのを覚えています。


「あっ、俺存在していていいんだ」と。


モジャロックが自分の長所、価値に気付かされてくれたのでした。


進級し、6年生では別の先生が担任になり、モジャロックは別学年の担任になりました。


が、モジャロックは頻繁に6年教室を訪れては私に絡んでくる毎日でした。


そして、卒業式の日、モジャロックから

「恥、付き合う人間は選べ」と言葉を貰ったのでした。



まっさきに、

「誰とでも分け隔てなく接するのがお前のいい所だ」って言ったのはアンタなのに、「人を選べとは?」と思いました。


まぁ、小学校の先生としては、

「みんなと仲良くしよう」

「人を区別せずに分け隔てなく接しよう」

って言うのが普通ですよね。


でも、疑問を感じながらも、その言葉は卒業後も、成人後も、ずっと覚えていたのでした。


そして、16歳の時、20歳の時、24歳の時

私は接する人間によって苦しめられることがあり、モジャロックの言葉がその度に思い出されました。


それらの出来事を語ると冗長になるので、割愛しますが、


苦しみながら続ける人間関係は自傷行為に等しいと学びました。


あのまま行っていたら、きっと私は崩壊していたでしょう。


人は変えられない。でも、自分や環境は変えられる。

だから、「離れる」選択肢は逃げではないと。


人を大切にするのと同じくらい自分も大切にしろと。


モジャロックが言いたかったのは、そういうことなのか分かりませんが、私はそう解釈しました。


きっと彼も45年の人生で導き出したひとつの結論を私にくれたのでしょう。


そして、私が中学2年のとき、モジャロックが小学校から転任するという知らせが届きました。


すぐに学校を訪問するもモジャロックは不在。


その場にいた他の先生にモジャロックがいない場合のために用意した手紙を渡してもらうようお願いし、帰りました。

 


後日、我が家にモジャロックから手紙が来、そこにかの飲酒運転の過去の告白と、


「その時、皆が自分から離れる中、1人の女性が味方でいてくれた。「あなたには価値がある」と言ってくれた。飲酒運転をしたことはいけない事だが、その経験は私に自身の存在を肯定してくれる人の存在を気づかせてくれた。君はこの手紙を読んでどう思う?」


と書いてありました。


私に無断でその手紙を開封し読んだ父からは

「こんなもの捨てろ」と激怒されましたが、


(人宛の手紙を勝手に読むなんて悪趣味極まりないですが…)


モジャロックが過去の汚点を告白してまで私に何を伝えたかったのか、それを手紙を受け取った当時も、今も考えています。


きっと、私が人生経験を積む中で、私なりに答えをみつけるのでしょうか。


でもね、モジャロックのお陰で、私は人生における大切なものを得たと思っているし、己の存在価値を見出すことができたと思います。


あの時のモジャロックとの出会いがなければ、私はここに居ないかもしれません。



本当に本当に変な人でしたし、

客観的にみれば、異常者です。



でも、間違いなく私にとっては「先生」でした。





仰々しいタイトルですが

 

別にこれからすぐに4ぬ予定も

 

希死念慮があるわけでもありません。

 

 

仮に来世があるのなら、

 

運動神経がいい子に生まれたいなぁ

 

そんでもって、学生時代はスポーツに勤しんで

 

20代前半でプロレスラーになりたい。

 

 

もし仮に、不慮の4を遂げた場合、

 

ベッド下に金庫があるので、開けてください。

 

暗証番号は、

 

私の生まれた時の体重の上から3桁

 

その数字の100の位の値をプラス1してください。

 

その中に、もっているクレジットカードや銀行口座、契約中のサブスク、その他、契約中サービスの一覧等を書いた紙が入っているので、解約なり相続なりしてもらえればと。

 

資産はそれなりにありますよ。

 

 

別に病んでいるわけではないのです。

 

 

最近、身近に、ご両親が立て続けに倒れたお宅がありまして。

 

その子どもたちが、事後処理や相続に苦労しているのを見てしまったので、

 

三十路とはいえ、「まさか」に備えないとなぁと、最近考えておりまして。

 

まぁ、今世はそれなりに徳を積んで置こうかな。

 

 

その日が来るまで。

 

そう思います。

 

 

 

Aちゃんとの関係が断絶して1年


それなりに穏やかな日々を過ごしていました。


Aちゃんのせいにするつもりはありませんが、 

Aちゃんと離れたことで自分の時間を大切にでき


上司と飲みに行ったり

友だちと遊びに行ったり

趣味に興じたりと


それなりに充実していました。



ある日


私がInstagramに友人の結婚式で帰省した際のストーリーを投稿しました。


すると、まさかAちゃんからいいねが


(InstagramなどSNSは互いにブロックしてはいませんでした)



続けてDMで

他愛もないメッセージが。



正直、


「正気か」


と思いましたよ。


でもね、無視するのも何か違うと思い、

返してしまったんですね。



まぁ、私も理由を言わずに去ったのも悪かったし、

それなりに話し合いが出来れば、友だち関係自体には戻れるかもしれない

と思いつつ、ね。


まぁ、彼女は友だちのままだと思っていたかもしれませんが。



そして、彼女から


「この1年何があったか聞いて欲しい」


と。


これは、なんの期待もありませんでした。


ただ、その後の彼女の顛末には興味があった。


それゆえ、1年越しに電話をすることに。



「久しぶり!」


第一声は、まるで1年前の出来事が夢であったかのように、あっさりしたものでした。



2、3分他愛もない話をし、本題へ。


彼女からは、


・九州の元彼とはまた付き合ったがすぐに別れた

・その後すぐに大学院生の彼氏と付き合ったが、お金にケチ過ぎて別れた


と。


ほうほう。だいぶ香ばしい話だなぁと。


次いで、


「私ってダメンズばかり引き寄せるのよね🤣」


との自虐が。


少しイラッとしたのを覚えています。


この「イラッ」という感覚は未だに細分化して説明できません。


だれか、最もな仮説があれば教えて欲しいくらいです。



最後に、


「でもね!最近いい感じの人がいるの!」


と、無邪気かつ無遠慮に彼女が発しました。



この時、1年前の


「すうーーーっと」が再び脳に走りました。



あー、こいつまた俺を都合のいい感情の受容先にしているなと。



10秒ほど黙った後、



「ねぇ、1年前、俺はあなたと関わるのをやめるって言って離れたよね?それなのに、今こうして連絡してきているのはなぜ?」と。



今更ですよ(笑)


電話を了解しておいて、何言ってんだと。

自分に対してそう思います。



これは、彼女がこの1年間でそれなりの経験や成長を経て過去を見つめ直し、私との再構築に動いてくれた。


私も、それなりに冷静に俯瞰できるようになり、もしかしたら、話し合えば、まだ分かり合える未来があるかもしれないと。


「まだちゃんと話し合ってないじゃないか」と。



この後、話の通じない巨人によって半身を喰われる彼のようになる未来が待っていたのですがね。



Aちゃんから返ってきた答え


「別に恥くんなら大丈夫かと思って」






ん?


「いや、私が1年前、言った言葉は何とも思わなかったの?」


咄嗟に返しました。



「いや~。急だなとは思ったしよく分からなかったけれど。恥くんなら、すぐに(関係が)戻れるかなって」






あっ、



人は本当に怒りを通り越すと、プツンとはならずに、

すうーーーーーーーーっと無音になるのです。



1年前と、ついさっき感じた、すうーーーっと以上に冷たいものが脳に走りました。


そして、


チッ


と舌打ちをして。


黙ってしまいました。

(これは大人気ないですが)




彼女は私の感情を理解できなかった


いや、


理解しようとしなかった


ただ、当たり前のように近くにいて、寄り添ってくれるだけの、「都合のいいやつ」でしか無かった。


藁にもすがりたいときの、藁

猫の手も借りたいときの、猫の手


その時は重宝しても、普段は無用の長物


だから、心が満たされている時は必要とされない


非常時にしか、真価を発さない、代替可能なゴミ



その程度のものだった。



1年前に気づいてはいましたよ。


でも、限りなく証拠はあれど、あくまで私の中の想像でしかなく、彼女の気持ちは聞いていなかった。


だけれど、その日


全ての答えを彼女の口から聞いてしまった気がしました。




だから、電話を切った。








でもね、1日して少し冷静になって、


悪いことをしたと思ったのです。



また、説明をせずに勝手に去ってしまった。

1年前から何も成長していないなと。


だから、彼女に


「昨日はごめん。ちゃんと説明したいので話せませんか?」


と送りました。


「ごめん。気持ちの余裕がないから今は無理」


と極めて事務的かつ、拒絶的に返ってきました。


それ以降、5年間、彼女との関わりはありません。





まぁ、一連の流れをみて


私が悪いのです。



勝手に彼女を自己重要感を満たす存在として

お節介を焼いて

勝手に将来を期待して

正義の味方のように振舞って

都合よく振り回されても「いつか伝わる」「報われる」となんの説明もせず我慢して

ある突然吹っ切れていなくなって

そして、急にブチ切れて


彼女からすれば、迷惑の極みでしょう。



万が一にでも私との将来が待っていなくてよかった。


その方が彼女も幸せでしょう。




ただ、このロジックに気づいてしまった私は、

また賽の河原に戻ることはないでしょう。


仮に「昔のまま」の彼女が、また私に干渉する、

賽の河原に呼び戻そうとしさえしなければ、


私は何をする気もありません。


私の知らないところで、勝手に幸せになってくれればいい。



でもね、ちょっとだけ、苦しんでいて欲しいと思ってしまうのです。


助けはしませんが。


本当に性格が悪く、卑しく、救いようのない鬼は私なのでしょう。



[完]





不穏な影は唐突にやって来ました。



私の地元を訪れてから、1ヶ月後。

 

Aちゃんのメンタルが不安定になりました。


急に

「今は放っておいて」

と言ってきたり、


急に情緒不安定になったり


心療内科に通うほどでしたし、

メンタルの病気は

一朝一夕では治らない

良くなったと思ったらまた急に悪くなる


それは、私の知り合いの経験上わかっていたつもりでした。



Aちゃんの気持ちが晴れるまで、そっと待ち、

数日して返信が


「ごめん。元彼から嫌なLINEがきてね。」


と。


正直、


またかよ


と思いました。



こちらが、何度もAちゃんの気持ちに寄り添って、回復の手助けをしていたのに、


またお前か?


そもそも、別れた元カノと復縁をする気がないのに、ズルズルとLINEをして、何がしたいんだ?


手放したなら、

幸せを願うなら


突き放すのも優しさだろ?と。



会ったこともない男性に、忸怩たる思いを抱きつつ、


私は感情を押し殺し、Aちゃんに


「そっか」


としか返せませんでした。



それから数週間、


Aちゃんが病む→私が長時間話を聞いたり、他愛もない話をしたりしてAちゃんが落ち着く→元彼がちょっかいをかけて来て、またAちゃんが病む…


のサイクルが続きました。


これもまた、賽の河原です。



この時に私も見捨てていれば良かったと今になって思います。


だって、私の存在は一時的な痛み止めに過ぎず、痛みの根本は私の治療不可なところにある。

患者も、そこから離れようとしないのですから。


私が何をしても無意味、無価値だったのです。


そして、Aちゃんが私に言った言葉


「ごめんね。私が元気かそうじゃないかは元彼次第だから」


今の私なら、ここで完全に手を切っています。


彼女を病ませる原因が元彼なら

元気にさせる存在は私だと思っていたから。


でも、その言葉は、その役割すら否定するもの、もっと言えば、これまでの私の「献身」も全否定されるものだったから。


でも、完全にヒーローに酔っ払っていた

(いや、もはや泥酔していた)私は



「完全に元彼から切らないと彼女は幸せにならない」と思ってしまい。



「来月、そっち(彼女のいる東海の某県)に行くわ」


と提案してしまったのです。



彼女から即座に「YES」の返答が、


トントン拍子に話が進み、日時や集合場所、スケジュールなどが決まっていきました。


そして、彼女からの返信がピタリと止んだ。


3日後、「大丈夫?具合悪くない?」といても立ってもいられず、追いLINEをしても未読…。


待ちに徹して、1週間後


「待たせたね!」とケロッとした返事が。


「心配だったよ(笑)」と軽めの返事をすると、


「決算期だったから忙しくてね~」と。



正直安堵しました。


てっきり、心身に何かあったのかと。



そして、その数日後、東海の某県に私は向かったのです。


この時、私は


「元彼より幸せにする自信がある。だから自分と付き合おう」と言うつもりでした。


「じゃあ付き合おうか」の時みたいに

変な逃げ道は残さず、真剣に…。ね。




彼女ととある商業施設で待ち合わせをし、


お昼に名物や観光地を周り、それなりに楽しいひと時を過ごしていたのです。


雰囲気も温まってきたとき、

彼女から


「来週、九州に行くんだ!」


と唐突に切り出されました。




次に返ってくる答えなんて分かりきっていたのに、私は一縷の望みをかけて、聞いてみました。


「何をしに?」



返ってきた答えなんて、書くまでもないでしょう。








「元彼に会いに」


聞いてもいないのに、彼女は続けました。



「あれから何度も私からLINEをしたの。そしたら会ってくれるってなって、2週間くらいLINEをしているんだぁ。また「付き合って」って言いに行くから、恥くんも応援してね!」


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2週間前…あぁ、AちゃんからLINEが止まったタイミングだ。

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全て合点がいきました。


そして、次に出す言葉が出てこず、半ば強引に


「東京には来ないの?」


かつてAちゃんが、


一緒に住む

とか

恥くんの家に行きたい


なんて言っていたのを今更思い出し、


さらなる絶望で上書きされることなんて自明の理なのに、もはや冷静な判断なんて出来なかった私は聞いてしまったのです。



「九州行くのにお金かかるから、また今度ね」



そう無邪気に返されました。



ここでようやく、すうーーーっと冷たいものが

頭の中を通り過ぎて行きました。



彼女の中での私の役割に気づいてしまったのです。



いや、


気づかないふりをしていたのかもしれません。


彼女にかけた時間、労力、気持ち…

全てを否定するのが怖かったから。


これだけリソースをかけたのに、報われない物語の結末をみたくなかったから。


わかりません。

なにも。



今になって過去を俯瞰してみた時に、もっともらしい仮説は幾らでも出せますが、この時の「すうーーーっと」通り過ぎたものが何だったのか、未だに説明が出来ないのです。



ただ、このときを境に、全てが終わった気がしたのは確かです。



そのあとのことはよく覚えていません。


「親が迎えに来るから急いで」

と彼女に急かされて駅に行ったのは覚えています。


そのまま、なんの余韻もなく駅で別れ、


体力も気力も残っていなかった私は、予約していた夜行バスをキャンセルし、新幹線に乗り東京へ帰りました。



幸いフード付きの服を着ていたので、私の醜い泣き顔は他の乗客の目には映らなかったでしょう。



新幹線の中で、

彼女から


「今日は楽しかった~また遊ぼうね」

と無邪気なLINEが。



3時間後、東京の我が家に着いた私はそっと


「ごめん。もう関わるのはやめるね」


と彼女に送っていました。


「なんでそんな事言うの?」


彼女にとっては青天の霹靂だったでしょうか。


何も分かっていないからこそ、今まで私を振り回して来られたのでしょう。


事細かに感情を説明する心的余裕は私にはありませんでした。


そこまでの労力を割いてまで、彼女との関係性を維持したくなかったから、


一刻も早く、この無意味な輪廻に幕を下ろしたかったから。



「本当にごめんなさい。幸せになって。」



そう返して、LINEを閉じました。


既読になり、返事は来ず。


元彼に別れを告げられた後は、しつこいくらいにLINEで復縁を迫ったそうですが、


私に対しては、それ以降のアクションはありませんでした。


一刻も早く離れたいと思いつつ、


もしかしたら、元彼と同じくらいしつこく関係維持を求めて欲しかったのかもしれません。


ここで、吹っ切れたのです。



「そうか、その程度にしか思われていなかったのか」


とね。


賽の河原からようやく抜け出せたにせよ、


私の一人負けで終わった、この毒にも薬にもならない一連のお話。


お付き合いいただきありがとうございました。




でもね。

まだ、ちょっとした続きがあったのです。


「じゃあ付き合っちゃうか」


そう発した瞬間


6年前の行動出来なかった自分を超えた高揚感

あの時の悔しさが報われる瞬間を間近に控えた期待感

Aちゃんの返答への期待と一抹の不安


あらゆる想いが押し寄せてきました。


言葉を発してから、Aちゃんの返答まで10秒ほどでしたが、私にとっては永遠に感じられる瞬間でした。


しばしの静寂の後、Aちゃんが発した言葉



「(元彼が)忘れられないもん…」


一瞬思考が止まりました。


今にして思えば、その可能性は大いにあったのに、

自分を主人公にした物語に酔っていた私は、その可能性を思考の外に置いていたのでした。



「その元彼にあなたが苦しめられているんじゃないの?」



そう思いましたよ。


もしかしたら、「あなたは恋愛対象外」と暗に言われていたのかもしれない。


その心は彼女のみぞ知る、ですが…。


この時点で、

「もう連絡するのは止めよう」と言うべきでしたし、

それが出来ないなら、フェードアウトすればよかったのです。


しかし、私は


「そうだよね」


と返してしまった。


ここで離れては、「Aちゃんへの下心があったから助けていた」ことになってしまうから。


世間体?体裁?


いや、自分の中のヒーロー像がそれを許さなかったのでしょう。


それに、

6年前の「今は恋愛する気がない」という言葉を真に受けた時のように、

「努めて待って、彼女を支え続け、彼女の気持ちが回復すれば(元彼から離れれば)私の方を向いてくれる」と淡い期待を持っていたのでしょう。


6年前と同じパターンだと全く気づかずに、ね。


愚かな男です。



さて、それからの日常も相変わらずでした。


Aちゃん都合で始まる電話やLINE

時折匂わされる、私とAちゃんの将来

そして、恋愛的な好意


そのある種のアメとムチが、私の正常な判断を鈍らせていきました。


正義の味方を演じたい私


感情の受容先を求めるAちゃん


需要と供給が一致した、歪かつ不安定な関係性でしかなかったのに。



それから数週間後、Aちゃんと私の地元の話になりました。


大都会の対義語のような、のどかな田園地帯

人よりも家畜が多い街


人間関係に疲れたAちゃんにとっては魅力的に映ったのでしょう。


「行ってみたい!」


無邪気に発されたAちゃんの言葉


それに冗談交じりに


「来る?」


と返した私に対して


「うん!来月の3連休なら空いているよ」


と、具体的な日程付きで返答が。



期待するなという方が無理があります。。


そこからトントン拍子に計画が練られ


1ヶ月後に、私の地元で実際に会いました。


それが、壮大な勘違いの始まりだったのです。



田園地帯を回るには、必須なのが車。


Aちゃんが、「軽トラに乗ってみたい」とリクエストしてきたので、


実家の軽トラを借りに行く必要がありました。


その際、Aちゃんも連れていかざるを得ず…。


私の、両親、妹、祖母…。


恋人でもない女性を家族に会わせることになったのです。



結果、めっちゃよかった💦


Aちゃんと私の父が意気投合し


こっそり祖母から「恥くんのお嫁さんかい?」と私が聞かれ


家族とAちゃんが初対面なのに、まるで家族かのように打ち解けている



その瞬間


運命的な何かを感じてしまったのです。


無論、錯覚でしたが。



Aちゃんと家族になる未来が想像出来てしまったのです。



その後、2日間、田園地帯を回り

地元の観光スポットや有名なお店を回り…


彼女が帰る前、駅に送っていこうとすると、


「まだ時間あるよね?また恥くんの実家に行きたい!」


天真爛漫に求めるAちゃんを愛おしく思いつつ、再び実家へ


もはや本当の家族のように、私の家族とAちゃんの関係性が構築されていました。



それから、それぞれ東京と東海の某県に戻った後も、同じようにLINEや電話をする関係が続きました。


私の地元に行った直後は、嘘のようにメンタルが回復していたAちゃんでしたが


徐々に不穏な影が私へ迫ってきたのです。


(続く)







それから6年間



それまで、Aちゃんとは、あくまで「友だち」としてそれなりに良好な関係性を築いていました。


時折他愛もないLINEをし

時折大学で顔を合わせてバカな話をし…


幸い、幾重にも鎖を巻いて、正義感という名の鍵をかけたAちゃんへの感情は、封印を解かれることなく、

なりを潜めていました。


その間、大学を卒業し、私は寄り道と挫折をし、

新天地を求め東京へ引っ越すことに


大学のあった場所は、中部地方の某県


頻繁には行き来できないので、

その際、Aちゃんへ私から

引っ越すことを伝え

これまでありがとう、という軽い挨拶のLINEを送りました。


それが5年前


本当の意味での


「賽の河原」


の幕開けでした。


冥土へと続く扉を自ら開けてしまったのです。



東京に引っ越してからは、Aちゃんと他愛もないLINEを続けていました。



知り合いも、頼れる人もいない新天地で

AちゃんとのLINEをする時だけが

心が安らぐ瞬間でした。


そんな、目的や成果を求めない

ただ穏やかに流れる時間を3ヶ月ほど過ごしていたある日


Aちゃんの言動が明らかにおかしくなったのです。

文面でもわかるほどに。


6年前のNとの一件に近い雰囲気を感じ、

「何かあったの?」

ときくと

「何でもない」


「いや、そんなわけないでしょ」

考えるより先に

Aちゃんに電話をかけていました。


今思うと、Aちゃんが私が気づくように、わざと伏線を張っていたのかとも感じています。


電話口でAちゃんに告げられたのは、


今、4にたいと思っている


こと。



聞いていくと


◼例の先輩とはとうに別れた

◼その後、別の男性と付き合った

◼彼が無断で地元九州で転職をして帰ってしまった

◼彼女も後を追おうとしたが、親に大反対された

◼彼も遠距離は無理だと別れることに

◼彼が忘れられず、親からも毎日責められ、生きる希望を失った

◼彼にも日々無視され、心療内科に通うほどになった


あらましはこんな感じです。



中々に辛い出来事ですが、


この時、私は無意識に


「自分で良ければ、話聞くよ」


とAちゃんに言ったのでした。


そう、無意識に私はまた正義の味方を演じてしまったのでした。


もしかしたら、それから6年前の恍惚をまた感じたかったのかもしれません。



彼女からすれば、地獄に垂れる蜘蛛の糸のような提案だったでしょう


ここから毎日、その件で、LINEや電話を繰り返すようになりました。


彼女がメンタルを病めば


深夜でも、休日でも、体調不良のときでも電話をしました。


ある時は、11連勤後の休日の日に10時間近く


ある時は、彼女が夜安心して眠くなるまで


ある時は、コロナワクチンの副反応で私が苦しんでいるさ中


ある時は、上司からの飲みの誘いを断って



そして、彼女から言われたひとことが、私の心の奥底にあった、あの感情の封印を解いてしまったのです。


恥くんと最初から付き合っていればよかった


じんわり、そして確実に、大学時代の想いが蘇りました。


そして、あの時、ビターエンドに終わった物語の続編が始まった高揚感、


あの時とは違う、確実性のあるハッピーエンド


私の胸は確かに高なっていました。



「今度は報われるかもしれない」



その後、彼女の心のモヤモヤを聞くのに加え、

恋人的なやり取りも増えました。


将来はこういう生活がしたい

ここを旅行したい

ここに一緒に住みたい 


そんな話を彼女からもしてくれたのです。


そして、彼女から

「親友の〇〇ちゃんに、恥くんとの話したらね、付き合っちゃいなよ~って言われたの」

と。


この時、


“今しかない”  


そう思いました。


あの時は、行動に移せなかった

言葉通りに受け取り、待ってしまった


でも今は違う


報われるため、彼女、いや、神様から与えられた

最高のチャンス


次の瞬間


「じゃあ付き合っちゃうか」


そう答えていました。



(続く)



















突然ですが、


賽の河原(さいのかわら)という言葉は聞いたことがありますか?


親より先に死んだ子供が行く所といわれる冥途の三途の川の河原。ここで子供は小石を積み上げて塔を作ろうとするが、絶えず鬼にくずされる。

転じて「無駄な努力」「キリがないこと」の例え



解決(もしくは改善)しようと、努力しても、結局何度も振り出しに戻されたり、無意味に終わらされたりと、頑張った結果、無駄だった


なんてことはありますでしょうか?



私はありますよ


ここ最近、仕事でもね…。


まぁ、守秘義務っていうものがあるので深くは触れませんが


上司に「賽の河原状態です」と愚痴った瞬間に

ふと、5年前の出来事を思い出しました。


あの日々、あの人のことを今更蒸し返して


「復讐してやる!」


とか


「ムカつく」


なんて、言うつもりはありません。


私の知らないところで、


好きに生きていていようが、

どうなっていようが

構わないかな。


今、私のこの瞬間、この日常に

干渉さえしてこなければ…



しばし自分語りと回想をさせてください



私とAちゃんの出会いは約11年前の大学時代でした。


同じ学科でしたが、ほぼ接点がないAちゃんから唐突にきたLINE


内容は


「別れた彼氏(N)のメンタルケアをしてほしい」


Nは、当時私とよくつるんでいました。


AちゃんとNは付き合っていましたが、Aちゃんから破局を申し出、別れることに。


その後のNのメンタルが心配なので、助けて欲しいと。


なんで俺?とは思いましたが、

安請け合いしてしまったのが運の尽き


いや、これが

室伏広治さんのハンマー投げばりに振り回される物語の始まりでした


LINEから1週間、Aちゃんから


「助けて」と


理由をきくと、


NがAちゃんに対し


自サツを仄めかすLINEを連投していたそうで、


内容を見ましたが、

こりゃあ、毎日送られてきたら病むなと


まぁ、ブロックしたり、無視したりすれば良いのですが、


恐らくAちゃんは、見捨てた結果、自分のせいで人が4ぬ可能性がある


その状況が苦痛だったのでしょう


この日から

AちゃんとN、両方のカウンセラー的な役割を担うことになりました。


「Nが自〇を仄めかした」というLINEがAちゃんからあったら、ご飯食べていようが 、ナニしていようが、Nに連絡したり、家にいったりね…。


今考えても、そこまでしてあげる義理はなかった


でも、当時の私は


「誰かに必要とされている」


という状況が恍惚の境地だったのでしょう。


まるで、正義のヒーローになったような


ある意味、非日常のドラマ的展開に酔っていたのかもしれません。



さてさて、そんな日々が2ヶ月続き、


ある日、急に吹っ切れたNはAちゃんへの依存を止めました。


それと同時に、平穏が訪れ、


たまたま大学の大通りで、Aちゃんとすれ違った時、


Aちゃんが私に対し、眩いばかりの笑顔を見せたのです



完全に射抜かれました


今思うと完全に「フランクリン効果」なのですがね


※何かをしてあげた相手に対し、「好きだからしてあげた」と錯覚して、相手を好きになる現象


さてさて、そんなこんなで、それから半年ほど、Aちゃんと他愛もないLINEをしていました


今思うと、

早くデートに誘えよとか

早くアプローチしろよ

と思ってしまいますが、


恋愛経験や知識がほとんどなく、リスクを取れなかった私は、何もできませんでした。


ただ、恋愛の話になった時に

Aちゃんが

「今は恋愛する気になれないなぁ」

と言った時、


「そうだよね。Nのことがあったもんね」

言葉通りに受け取り、

「今は待とう」なんて行動しない言い訳を作っていました。


「恋愛の相手はあなたではない」

と言われているに過ぎないのに。



それから1ヶ月後


私から「昨日京都に行ってきたよ!」

とAちゃんに言ったら


Aちゃんから「私も憧れの先輩(男性)とこの間行ったんだ!」

と返事が


「先輩?」との問に


「うん!付き合うことになったよ❤」と


こうして、私の内に秘めた淡い想いは

報われることなく、さらに心の奥底に何重にも鍵をかけて封印されることになったのです。


当時は、Aちゃんへの負の感情、


ましてや、「助けてやったのに」なんて言うお門違いな逆恨みなどはなく、


ただ、行動しなかった自分への自己嫌悪と

 

正義の味方が完全に不必要になった現実に

ただ虚無の感情を抱いていました。


そして、少しの嘆きの後、


「幸せになったなら、それで俺のいた意味はあったよね」


と急ごしらえの正義の味方の皮を被って誤魔化して、、ね…。


でも、この時はまだ幸せだったのです。


この時までは…



(続く)