レザートートバッグのお直し | Chimyan's Workshop Blog

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こんにちは YUKI です

 

 

先日、レザーバッグをお直しし、お引渡し致しました。

ご依頼、ありがとうございます!

m(__)m

 

 

お直ししたのは、

レザートートバッグの、「TSUBAKI(つばき)」です。

https://ameblo.jp/chimyans-workshop/entry-12297125286.html

 

2017年7月にブログに書いた、「TSUBAKI」。

そのうち、ピンク色のエナメルでお作りしたバッグのお直しです。

(^^)/

 

 

DSC_3449.jpg

 

こちら。

 

懐かしい、キレイな(笑)、お姿。

(^▽^;)

 

あれから、約2年。

大きなトートバッグなので、大容量。

お客様に愛していただき、毎日ご使用頂きました。

 

で、だいぶボロボロになってしまったんですね☆

 

全体像はお見せできませんが、一部を切り取ると。

 

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お直しするために外した持ち手と、バッグの入れ口部分。

表面のエナメルが割れて、ささくれ立っていたり、それ以外でもレザー自体が切れかかっていたり、糸が切れてしまっていたり・・・。

 

完成してお渡しして以来、初めて私の手に戻りましたが、だいぶ使い込んでくださったのと、その傷み具合に、しばし見つめ合いました。

 

(゜_゜)

 

 

お客様にも承認いただいたうえで、今回はあえて「元に戻す」ではなく、「より丈夫に作り直す」という観点でお直し計画を立てました。

 

「お任せする」との信頼厚いお言葉を頂き・・・

 

既存レザーと、新規レザーとを織り交ぜながら・・・

 

完成したのが~、こちら!

 

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「別物じゃん(笑)」

ってね。

(≧▽≦)

 

お客様も、「全然違う~、でもすごく良い♪」と声をあげながら喜んでくださいました(笑)

( ̄▽ ̄;)

 

 

書類や飲み物など、持ち物のすべてを1つにまとめて持たれることが多いため、重量がかなりのものになるということと、トートバッグ型だとどうしても入れ口が大きく開くため、中の持ち物が動いて遊んでしまったりして、バッグの型崩れにもつながります。

 

お直し前に受け取った時、そういった傾向が見られたので、

 

型崩れしにくさと、丈夫さ、扱いやすさ、に焦点をしぼりました。

 

 

胴の部分は、既存レザーを使用。

裏打ちをしてエナメルの伸縮を防ぎつつ、補強。

傷みやすい入れ口をカラーレザーに変え、持ち手も変えました。

 

エナメルの補修は出来ませんが、少々敗れた部分はツヤのある仕上げ材で押えました。

 

 

今回、一番のポイントは、持ち手。

 

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色はベストマッチの、エナメルとカラーレザーとの異素材使い。

そして、持ち手の角カンです!

(*^^*)

 

角カンにすることで、持ち手がパタンと倒れます。

その分、胴にかかる負担が減ります。

 

 

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「ああ、たしかに、お直しだなぁ」と分かるポイントは、内胴。

 

既存の内ポケットはそのまま。

この形にしてしまったら全く使えないマグネットボタンもそのまま残しました☆

 

・・・名残、ってやつですヨ。

(;´Д`)

 

 

こちらのバッグ。

お直し後のサイズは、

幅約37cm×高さ約31cm×マチ約14cmです。

持ち手を含めた高さは約58cmです。

 

お値段は、お客様とのお話ですので、ここでは差し控えます。

m(__)m

 

 

かなり傷んだお姿で戻ってきたときには、どう直したものかと思い悩みましたが、私自身の反省と勉強、実践を兼ねて、一所懸命取り組ませてだきました。

 

私の作ったバッグを、「大好き」と言って愛用してくださるお客様に感謝は尽きません。

本当にありがとうございます。

 

 

最後に一言。

 

「レザーだって、傷む時には傷む!」

(; ・`д・´)

 

 

いつかまた、この子の限界が来るまで(笑)、仲良くお使い頂けたら嬉しく思います♪

(*^^*)