イギリス人の夫、桜を見たくて

今年も来日しております。


今年の冬のスタートは散々でしたし(雪なし)

温暖化で、北海道ですら真冬に雨が降り、

かと思ったら、急に寒くなってドカ雪。

北海道でドカ雪って。。。


あまりの気象変化に経験が通じなくなり、

ガイドツアーでも雪崩による死亡事故が続発。


雪不足による滑落で、

知り合いのガイドさんも亡くなりました。


日本では、経験豊富なガイドさえ雇えば

山スキーは安全に楽しめていましたが、

そうは行かなくなったことを

痛感した冬でもありました。


そんな今年の冬でしたが、

3月も半ばを過ぎてもなかなか暖かくならず

桜の開花は予想よりも遅れ気味な様子。


そんな中、今年2度目(夫は初めて)の

ニセコに行ってきました。


↓1度目


前半は『雪ニセコ』という

シンガポール資本のホテルに滞在。


(サイトより)


センス良くまとまっていますし

中心地にあるのでロケーションもよく、

手頃な値段でお勧めです。


そして後半は、

山スキー仲間に勧められた『坐忘林』という

高級旅館に泊まりました。


しんしんと雪が降る中、

何の前情報もなく行ったので

その美しさは衝撃でした。


建物の造りだけでなく、

アートの選び方、飾り方。

しつらえ。


星のやのような、浅はかなデザインではなく

日本のことを深く理解していることは明らか。



けれど、インテリアやアートのセンスは

日本人には決して到達できない美が

表現されていて、これは一体誰が作った

世界なの??と、衝撃で一瞬頭がクラクラしました。


従業員さんに質問したり

ネットで調べたりしてわかったのは、


日本に魅せられて移住した

イギリス人アーティストの方が、20年前に

故郷の北ヨークシャーの風景に似ていると

心動かされて買ったニセコの外れの広大な土地に、


シンガポール在住の親日家のイギリス人ご夫妻が

このイギリス人アーティストの方と

一緒に作り上げた、

理想のサンクチュアリであるということ。



もっと早く知りたかった。

(教えて貰ってから、来るまでに4年もかかった

ことを少し後悔。)


当時より今は、ずいぶん値上げがされてしまい

正直、気軽に行けるお値段ではありません。


けれど、無駄遣いを制限してでも

行く価値がある場所。


オーナーたちの美意識に浸りながら、

ニセコの美しい大自然の中に溶け込めます。


魂が揺さぶられるというか、

人生観が変わるような旅館です。


(土地所有者で共同オーナーのグリッグさん)


『本物』が好きな方には、たまらない場所。


何より、イギリス人が日本を深く愛し、理解し、

ここまでの世界を作り上げたことに

深い感動を覚えました。


イギリスも、

手付かずの自然を尊ぶ文化があるから

理解できた日本なのでしょう。


エルメスのバッグを増やしても

魂も人生観も変わりませんが、


予算に限りのある私は

こういう体験にお金を使う方が

好きです。


毎年行きたい場所となりました。

季節ごとに訪れられたら、最高です。


北海道はフレンチの実力も素晴らしいのです。

モリエールグループなど。


東京のミシュラン持ってるフレンチの

半額〜1/3の値段で、同じクオリティが楽しめます。


(これは坐忘林の懐石ですが。)


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