イギリス南部の田舎から、一時帰国中です。


というか、今年は研修だらけで

滞在日数が日英逆転しそうな気が。。


さて、やっと冬らしくなったのと、

次のステップのガテン系研修が始まるまで

少し時間があったので、

パウダー用のファットスキー(太い板)持って

ニセコにスキーに行ってきました。



でも、10年前に比べたら積雪量は半分近い。

まだ1月だというのにガードレールが見えています。


ひと昔前は4月でも、

運が良ければパウダー狙えた北海道。


それが今では、

2月下旬か3月上旬までになっています。

温暖化の勢い、凄まじいです


ご存知と思いますが、

ニセコは日本一地価が上がった町です。

バイトの時給は東京より高い⇩



ニセコのコンビニでは、

ドンペリやクリュグが買えます。


(ローソンにて。左はドンペリ38,192円。

右はクリュグ43,780円。ぼってません。

ガンガン売れてるそうです。)


ニセコにはパークハイアットもあります。

(コロナ中の冬、わざと泊まってガラ空きを楽しみ

ましたが、元に戻った今では真冬の予約は困難。)


パークハイアット前には

ヴィトンのポップアップショップが。




私が行った日は開いていませんでしたが、

ヴィトンのスキーウェアやスキー板が

売ってるそうです。

(後日談。実はテントの中は空っぽ。商品はパークハイアット内に置いてあるそうです。今度パークハイアットに食事に行ったら、お店を覗いて見る予定。)


ヴィトンのロゴ入りゴンドラまで⇩



まぁ、これらのヴィトンは

いかにもアジアの成金狙いで

品が良いとは言えませんが、


ニセコは、古いホテルや建物はどんどん壊されて

外国人富裕層向け高級コンドミニアムや、

同じく高級ホテルがバンバン建っていくので


行く度に風景は変わり

どんどんオシャレになり

ヨーロッパのスキーリゾートに比べても

もう遜色ありません。


この状況はニセコバブルと呼ばれていますが、

私はバブルとは思いません。


ニセコが持っていたポテンシャルが

花開いただけであり、

この状態は弾けるはずがないから。


弾けるとしたら、

雪が本当になくなったときでしょう。


温暖化でトップシーズンは

既にどんどん短くなっていますが、

それでもあと15年は大丈夫かと。

(その前後から微妙になるかもだけど。)


ニセコが持っていたポテンシャルというか

実力は、世界でも稀にみるものです。


極上のパウダースノーが

真冬の間中ほぼ毎日降り積もってリセットされ

しかも、わざわざ登らなくても

リフトアクセスのサイドカントリーで

ふわっふわのパウダーを広範囲に

堪能しまくれるというもの。

この極上パウダーの浮遊感ったら。


こんなスキー場は世界に存在しません

(ヨーロッパはたまにしか雪はリセットされないから

運次第、アメリカカナダはトップシーズンが短い。)


スキーヤーやボーダーにとっては

夢のようなゲレンデだったのです。


温暖化がこんなに進む前は

本当に天国のようなスキー場でした。


バックカントリー(山スキー)のルートも

たくさんあり、世界最高レベルの極上パウダーを

楽しめます。


それらニセコの素晴らしさが世界にバレて(?)

世界中から人が押し寄せて来た訳です。


(必ず山スキーもしてきます。先頭を登っているのは

友人の大先輩80代のご夫妻。見事な体力。)


山スキー、

日本では規制されたゲレンデを滑る「べき」論で

批判的に報道されますが、

自然の中を滑るのはスキー本来の姿であり、

ヨーロッパでは普通のことです。


ところで、

もし、イギリスやヨーロッパのスキー友達を

日本に連れて来るとしたら、なかなか大変です。


なぜなら、日本のスキー場にはニセコ以外、

高級路線というものが存在しないから。


日本にはニセコ以外は、庶民用しかない。

中間が存在しない。

(かろうじて、白馬と野沢温泉スキー場かな。

トマムは行ったことないけど、行く気もない。笑)


ヨーロッパの中流階級が楽しめる

スキー場がないんです。


ヨーロッパのスキー場は

スキー場ごとにランクが分かれていて

所得レベルに応じて

行くスキー場が違うんです。

ホテルの五つ星、四つ星、三つ星のような感じ。


中流アジア系は

日本の庶民向けスキー場で全然平気ですが、


バケーションとしてスキーを楽しみたい

中流イギリス人やヨーロッパ人には、

ニセコ以外はとても耐えられません。

(バックパッカー系スキーヤーはのぞく。笑)


まぁ、その前に日本は彼らには

遠すぎる訳ですが。


以前から、

日本に来たお金持ちの友人に

東京か京都以外にも行ってみたいと言われると、

高級旅館のある箱根か

パークハイアットのあるリゾート地しか

お勧めできない問題がありまして。

アマンもあるな


庶民大国ニッポンには

まともな高級リゾート地がなかったんです。


日本にはそこまでお金を払ってくれる層が

そんなに厚くなかったし。

何より、安くしろ!の圧も強いから。


けれど、極上パウダーを求めて

外国人が大量に流入したニセコは

その圧を軽々と超えて

本物の高級リゾート地になりました。

日本初、そして今のところ日本で唯一です。


頑張ればニセコのような場所、

もう一つぐらいなら作れそうではありますが、

軽井沢は昭和なリゾート地だし。

ビーチ系もねぇ。。。

何せこれですから⇩



難しいでしょうね。


イギリスにスキー場は皆無に等しいですが、

イギリス人、意外なことにスキー好きです。


上級者は少ないですが、ヨーロッパにスキーに

行く人は多く、別荘持ってる人も居るので

スキー出来る人はかなりいます。


ちなみに、

ニセコのゲレンデのレストランのお値段。



醤油ラーメン1,900円。

ハンバーガー2,100円。

かにラーメン3,800円。


日本円で見ると、え!?となりますが、

ポンド換算してみると、

別におかしくはないお値段。


ニセコのゲレンデの他のレストランには

本タラバガニ盛り15,000円が

あったりもします。笑


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