前回の続き。



もし、英国を去ることになったら、
サザビーズのことだけは
恋しくてたまらなくなるだろう。

フレディはコレクションのほとんどを
サザビーズで買ったんですね。

(サザビーズは、
現在はアメリカの会社ですが
創業はイギリスです。)

テレグラフ紙が
メアリーさんにインタビューした
記事を見つけたので読んだところ、

フレディは
アートやアンティークについて
相当な知識を積んでおり、
サザビーズのカタログを愛読しては
オークションにメアリーさんを
代理で送り込んでいたそうです。
(悪目立ちする買い方はしなかった。)

ロンドンの高級住宅地に
「ガーデン・ロッジ」という
理想の箱(家)を見つけ、





自分の美意識で選び、
オークションで競り落とした
一流且つ本物のアンティークやアートで
空間を飾っていく。




(フレディの家「ガーデン・ロッジ」の写真は、全てテレグラフの記事より)


アートやインテリア好きにとって
成功したら、叶えたい夢です。

なんの才覚もない私は
神様にお願いして生まれ変わるしか、
夢を叶える手段はないですが。

さて、フレディのオークションで
最も注目されるのは、
初日9/6の17時(ロンドン時間)から
始まるイブニング・セールです。

最大の目玉は、
フレディがボヘミアン・ラプソディなどを
作曲したヤマハのベビーグランド。



フレディが15万円ぐらいで買ったものが、

落札予想価格は3億6千万円〜5億4千万円。


メアリーさんの現在の資産額は
推定約140億円と言われていますが、
今回のオークションでさらに増えることに。
ロンドンの貧しい家庭に生まれた彼女。
あらゆる意味で凄い女性です。

ここまで興味を持ってしまったので、
9/6のイブニング・セールは
オンラインで見物するのを
楽しみにしています。

何より、
オークションが大好きだったフレディが、
今、一番ワクワクしているのでは。

また、フレディは歌川広重を始めとした
浮世絵を多数所有していますが、


(フレディ所有の歌川広重『大はしあたけの夕立』)


フレディのように
浮世絵の構図の凄さや美しさの
意味を正しく理解し、
かっこよく飾ってもらえるならば
日本に帰って来なくても
全然構わないと、個人的には思います。


今日はフレディの猫ちゃん黒猫あたま


手前の黒いサビ猫ちゃんが、

日本名をつけられたミコちゃん。

フレディが亡くなる少し前に

撮られた写真だそうです。


オークションの展示会場に置かれた

ソファーの端の布地に

猫ちゃんたちが爪とぎした跡を見つけて

ほっこりしました。


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