話題のフレディ・マーキュリーの

オークションに出品された

1,500点を見に、


世界三大オークションハウスの

一つ、サザビーズのロンドン店に

寄ってきました。

(三大オークションハウスの全て、

創業がイギリスなのはさすが。)


サザビーズの入り口には

フレディのシンボルの一つ、

大きな口髭が。



サザビーズに着く前、夫が

そもそも、

誰がこんなに出品し、

どうして今を選んだのだろう?


入り口で係員の方に

質問してみたところ、


メアリーさんです。

なぜ今なのかは知りません。


とのお返事でした。


メアリーさんって誰?


映画でフレディがプロポーズした

女の子が居たでしょ。

彼女のことだよ。


映画『ボヘミアン・ラプソディ』は

4年前に飛行機の中で観たきりで

内容をかなり忘れており、


フレディがゲイを自覚して

恋人としては捨てたけれど

精神的に頼り続け、

親友として支えてもらった女性が居た

としか記憶していませんでした。


調べたら、

メアリーさんは親友どころではなく

フレディが遺言で遺産の50%を相続させ、

荼毘に伏した後の遺灰は彼女に託し、

秘密の場所に撒いてもらったほど

信頼し、愛した女性でした。


Freddie once said:

 "All my lovers asked me why they couldn’t replace Mary, but it’s simply impossible. The only friend I’ve got is Mary, and I don’t want anybody else. To me, she was my common-law wife. To me, it was a marriage."

“We believe in each other. That’s enough for me. I couldn’t fall in love with a man the same way as I have with Mary.”


唯一無二の親友であり、

「実質」妻であり、

どんな恋人も

彼女の存在には代えられない。


メアリーさんはフレディの死後、

フレディが彼女に遺した

ロンドンのケンジントンにある

豪邸「ガーデン・ロッジ」で暮らし、


生前のフレディが暮らしたままを

完璧に維持し、


今回、ガーデン・ロッジにある

全ての遺品をオークションに

出すことを決めました。


家具からアートから、何もかもです。

家は文字通り、空っぽに。


オークションを決意されたとき

BBCのインタビューに答えて、

「整理する時がきた」と仰っているので

もしかしたら、病を得たのか、

それとも死後30年を経て、

新しい人生を歩みたくなったのか。


展示会場では、

サザビーズが撮影した

オークションに出す前の

ガーデン・ロッジの様子が

上映されていました。


このビデオが全てを
物語っていると思ったので
撮影してきたのですが、
残念ながら、著作権に引っかかってしまい
ここにはビデオでは載せられませんので
写真の切り取りで。


インテリアやアートへのこだわりから、

フレディの知的レベルの高さが

伝わってきます。


もちろん、

イメージ通りなコレクションも

たくさんありましたが、


それよりも、

「flamboyant」とよく表現される

彼の派手なステージ衣装や

パフォーマンスとはかけ離れた

アートやインテリアの

洗練されたテイストに、

驚きました。


長くなりましたので、

展示内容については

次回書きたいと思いますが、


愛した人が消えた家で、

生きていたときのままを維持し

毎日、彼を強く感じさせる遺品に囲まれて

30年以上も暮らすなんて、

凡人には想像も出来ない精神力です。


そして、その見事な保存状態に

彼女の深い愛情を感じました。


(彼女は遺灰を撒いた場所も

フレディとの約束を守り、

決して明かしません。)


今回の展示訪問後、

アイデンティティクライシスから

破滅的で悲しさに満ちているように

見えたフレディの人生には、


紆余曲折を経て

ソウルメイトと言える

最愛の人に辿り着いた一面も

あったことを知り、

映画をもう一度観てみようかと

夫と話しました。


今日のモンちゃん犬あたま

フレディは、猫愛も凄かったです。


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