私が「会員制クラブ」と呼び

普段ロンドンで泊まっている場所は、

いわゆるジェントルマンズクラブ

ことなのですが、


その名の通り

ジェントルマンズクラブは

紳士のためのもの。


なので、

女性は入会出来ませんでしたが

今では、女性も会員になれる

ところがほとんどです。

(頑なに紳士のみのクラブも当然あります。)


こちらでは、

普通に「クラブ」と呼ばれます。

それほど身近なものです。


富裕層向けは知りませんが、

ロンドンには

私たちミドルクラス用のクラブが

たくさんあります。

秘密のベールになど、

特に包まれてはおりません。


東京にも似たものありますが、

私はTACとIHJの2つしか知りません。

最も近いのは、TACの方だと思います。

(東京アメリカンクラブのことで、

このクラブもイギリスでいうところの
ミドルクラス向けに当たります。)

「クラブ」の入会条件には
最低2名の会員からの推薦が
必要とされます。

出自や属性が似た人を
メンバーに望んでいるからです。

なぜなら、
イギリスは階級社会ですので、
出身階級により、習慣が違うから。

同じバックグラウンドですと、
習慣が同じなので、安心できるのです。
マナーを共有できる

その際たるものが、ドレスコード。

ウィンブルドンのドレスコードも厳しく、
出場選手は基本「白」しか
着れないことは有名ですが、
ドレスコードやマナーは
イギリスではとても大切にされています。

そういったマナーを破られ、
居心地悪くさせられることなく
安心して過ごせる場所が、
クラブなのです。

都会にある有名五つ星ホテルに
サンダルに短パンで出入りする人は
実際に存在しますし、
つまみだされることもありませんが

一方、ロンドンのクラブでは
マナーを守らない(or 知らない)人は
メンバーにはなれないので
(会員が推薦するはずがないので)
そんな「非常識な」人は居ませんし、
そもそも入り口で、お引き取り願われます。

お金を持っていれば、何をしてもよいのが
アメリカ的価値観。
(裕福度による階級社会とも言える。)

しかし、昔のイギリスでは
マナーを備えていないならば、
いくらお金を持っていても
全く尊敬されませんでした
現代でも、その価値観は残っています。


クラブによって
ドレスコードの厳しさの度合いは
異なりますが、

基本、
注意ジーパン絶対不可
注意ジャケットは必ず着用
注意シャツは襟付き(ポロシャツ不可)
注意廊下以外はネクタイも必須
(週末の朝食の場合のみ、
ネクタイ無しで許されることもある)

ジェントルマンの身だしなみ、ですね。
女性もスマートカジュアルが
求められます。
常識的な服装していればよいので
女性は楽です

また、クラブのメンバーは、
下記の記事で書いたように
田舎に住んでいる人が多い
と思います。

なので、クラブには
メンバー用の宿泊設備が必ずあります。

ほとんどのクラブはロンドンの
一等地にあるので、とても便利です。

夫ママは、美容室や買い物などで
毎月のように
ロンドンに一人で行くのですが、

彼女にとって
「安心安全な場所」である
クラブで一泊し、
リフレッシュして帰ってきます。
(ドレスコードやマナーなどの習慣が
同じ人しか、居ないので。)

各クラブの歴史は古いので
建物も古く、歴史があり、
ラウンジやバー、
ダイニングルームは
とても豪華な造りです。

よく、
ジェントルマンズクラブを
体験してみたい日本人を
中に入れているのが、
Royal Automobile Club(RAC)ですが、


(画像はRACの公式サイトからお借りしました)


古いクラブは
どこもこれに似た感じの造りです。
(RACは規模が大きいのと
お金があるので建物も巨大ですが、
普通はもっとずっと小ぶりです。)

ニューリッチ向けというか、
いわゆる六本木にある「クラブ」
のようなクラブに
アナベルズというものがあり、
日本人の間でも有名なようですが、
お金さえあれば 誰でも入れるので
ジェントルマンズクラブではないです。

夫も私も、昔、それぞれ行ったことあるのですが、
大きなタトゥー丸出しの女性でも出入りできる
といえば、意味わかりますでしょうか。


この、アメリカ的価値観の代表者が
メーガンだと思います。
(成功して、お金があったり、有名なら
私のしたいようにする「自由と権利がある」。)

それが、
アメリカを発展させ続けている
原動力だと思うので
構わないと思いますが、

彼女はイギリスの文化を尊重する
マナーは持ち合わせていませんでした。

その一方で、
長い歴史の中で育まれてきた
古き良き伝統と価値観は、
イギリスの大きな魅力です。

そして、
その伝統と価値観の
体現者で守護者なのが、
英国王室だと思います。

王族として生まれたら、
一生お金に困ることのない代わりに
その伝統と価値観の象徴である義務がある

たぶん、それを一番理解しているのが
ウィリアム皇太子。
全くわかってないのがハリー。
まぁ、お父さんもわかってるとは
思えないから、仕方ないけど。
スキャンダルの根源

もし、
王室が廃止されることになったら
伝統も、イギリスの魅力も
一緒に消えてしまうのだろう
と、私は思います。


今日のモンちゃん犬あたま

猫ちゃんは自由奔放さが伝統です。


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