モデルが臓器売買で殺害
『海外でモデルとして活躍することを夢見て渡航したベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさん。
ネットで「モデルを探している」と勧誘され、2025年9月20日(現地時間、以下同)、契約を結ぶためにタイに 降り立った。しかし、それは詐欺グループによる非道な罠だった──。
大手紙国際部記者が解説する。
「現地報道によると、10月初旬、クラフツォワさんの家族がとある詐欺グループからメッセージを受け取りました。詐欺グループはクラツォワさんの死亡と彼女の臓器が売買されたことを告げ 、さらに遺体の返還のために50万ドル(約7650万円)を要求したといいます」(大手紙国際部記者)
その後、「クラフツォワの遺体は火葬した。もう探すな」 とのメッセージが届く。
遺族は現在、遺灰を取り戻すために動いているという。
いったい彼女に何があったのか。
「バンコクに到着したクラフツォワさんは、その後ミャンマーに移動し、そこで詐欺グループに拉致されたようです。スマホや旅行券などを奪われたのちに暴行・脅迫を受け、強制的に詐欺グループの"奴隷"として働かされることとなった。
彼女の仕事は、オンラインで裕福な男性を誘惑し金銭を騙し取ることでした。しかしノルマを達成できなかったため、臓器売買グループに売却されるため臓器を切り取られ、殺害されてしまったようです」(同前)
国境沿いで拡大する犯罪拠点
クラフツォワさんがまずバンコクに渡航していることから、一部では犯罪組織とタイの関連性を疑う向きもあった。しかしタイ政府は「今回の拉致事件はタイと全く関連がない」と主張。
「彼女はタイでいかなる暴力や強圧も受けた痕跡がなく、自らミャンマーへ向かった」と疑惑を否定している。
「近年、ミャンマーの詐欺組織の拠点は、タイの国境沿いで拡大しており、特に『KKパーク』と呼ばれる拠点では、10万人もの人が強制的に働かされている と見られています。
国境付近では取り締まりが強化されており、逃走してタイへ不法入国する人が数多く報告されています。10月23日には、タイ陸軍が600人以上の不法入国者の身柄を保護した と発表しました。
今年2月には、ミャンマーの詐欺拠点で特殊詐欺の『かけ子』をさせられていたと見られる日本人の高校生の少年2名が保護されたことも記憶に新しい。
巧みな罠で誘き寄せ、犯罪組織の"奴隷"とする手口は大規模化している」(同前)
今回の事件も、氷山の一角でしかないのかもしれない──。』
べラルーシのモデルが詐欺師グループにつかまって、最後には臓器を売られ、殺害されるという悲惨な事件。
ベラルーシと言えば、今ロシアの盟友として西側諸国からは経済制裁の対象国。
ベラルーシは独裁者として有名なルカシェンコ大統領が統治し、経済的にも苦しい状況。
もちろんベラルーシ国民の自由も制限されたもの。
ベラ・クラフツォワさんの自国ベラルーシではなく、海外で活躍の場を広げたいという気持ちはよくわかる。
それで20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんは海外で活躍できるモデルを目指してタイへ渡航したわけだ。
しかし、それは詐欺師集団の罠だった。
以前中国人俳優が同じような状況で拉致されたのは記憶に新しい。
それで一時期、中国人の間でタイは危険となり、タイへの観光客が激減した経緯がある。
最近では特殊詐欺集団が俳優やモデルなどで誘惑している状況もあるようだね。
上記の中国人俳優は運良く中国に戻れたが、ベラ・クラフツォワさんは悲惨な運命を辿ったようで非常に残念だ。
ベラ・クラフツォワさんはミャンマーで特殊詐欺の『かけ子』をさせられていたようだ。
オンラインで金持ちの男子を誘惑するのが仕事。
ところが、ノルマを達成できなくて、臓器売買グループに売られ、臓器を切り取られ殺害されたとのこと。
オンラインで誘惑するのが仕事と言う事だが、言葉だけではなく実際に通話したりしたのだろうか。
文章など言葉だけではインパクトが弱く、どうやって騙すかなどのテクニックがそれなりに必要だろう。
ビデオの顔出しはやらないかもしれないが、電話でのやり取りだと言葉の意思疎通が大きなポイントにもなりそう。ベラルーシ人はロシア語には精通してそうだが、ターゲットはロシア人ではないだろう。
それに、精神的にも良心の呵責だってある人も多いのではないか。
自分から望んでやっているわけでもないしね。善人なら他の人を不幸に落とすような自分の行為は精神的にもきついと思う。
それにしても詐欺集団って鬼畜だよね。
詐欺師グループはクラツォワさんの死亡と彼女の臓器が売買されたことを家族に告げ 、さらに遺体の返還のために50万ドル(約7650万円)を要求したんだって。
とにかく金になりそうなものは毟り取るというやり方。
結局、火葬したから探すなと言うのは、実は足がつきそうになるからじゃないかな?
普通、要求するにしても50万ドルなんて額は提示しないだろう。何も考えないでよくわかっていない奴が要求したんじゃないかな?
だって、余程の金持ちじゃなければ、すぐに用意できる金額じゃないよね。
ましてや平均月給が850ドル程度と言われているベラルーシでは尚更だ。
経済制裁されているベラルーシから簡単にお金が送金できるかどうかは別として、通常でもそれだけの大金を送金したら非常に目立つ。
頭が切れる連中は、少額で分割するなど足跡がつかない工夫をするだろうし、もっと支払えそうな額にすると思う。
ビットコインなどの仮想通貨でも利用しようとしたりね。
恐らくだけど、結局ヤバいとなって遺体返還金は取りやめたというのが実情じゃないかな?
タイ国境付近はミャンマーもカンボジアもかなりヤバいと認識すべきだろう。
ミャンマーやカンボジアに行くにしても、直接空路からミャンマーやカンボジアへ入るケースは稀だ。
観光客が少ないので足がつきやすいのと詐欺師グループの拠点までのルートの便利さからだろう。
バンコクなどハブ空港では毎日多くの観光客が出入りしていて管理も緩くなりがち。
少なくとも目立ちはしない。
また、詐欺師グループの拠点までの国内移動を考えると、タイの方が断然便利ということだろう。
タイの国境付近は今では要注意地域になってしまった。
日本人も騙されて奴隷のように働かされ、運よく帰国できた人だっていたよね。
オンラインでの甘い求人は詐欺だと疑ってかかる方が良い。