【フランスのキツネネコ】
『どうみてもネコ科にしか見えないのだが、従来のネコ科ではないという。
地中海に浮かぶフランス領の島、コルシカ島で、かねてから地元民の間で姿を見られていた野生生物が調査のために捕獲された。
この生物、キツネとネコの両方の特徴を持っており、地元では「キツネネコ」と呼ばれているそうだ。DNAが従来のネコ科とは異なるため、フランス狩猟野生動物保護局では新種であると主張している。
【キツネのような尻尾と長い胴体が特徴の「キツネネコ」】
今回、公表された「キツネネコ」と呼ばれているこの野生動物、顔だけを見る限り猫のようだが、大きく広がった耳と尻尾の黒い縞模様を含め、複数の身体的特徴がキツネにも似ているという。
6月11日、フランス狩猟野生動物保護局スタッフがキツネネコを両手で抱えた写真数点がメディアに公開されたが、脚と胴体がとても長いことがわかる。
その長さは約90cmもあり、他の特徴と併せて地元の人々からもキツネネコと呼ばれていたそうだ。
しかし一方で、柔らかい絹のような毛並みと顔の特徴が飼い猫のそれであることを専門家は指摘している。
【当局は「新種」と主張】
当局いわく、この生物は長い間コルシカ島に生息していたが、夜行性で活動が非常に目立たなかったことから、島に生息している全てのキツネネコの生態を記録するのは困難だったようだ。
このキツネネコは、ヨーロッパに生息するヨーロッパヤマネコとアフリカのネコ科の動物とは非常に近いものの、異なるDNAを持っていることから、当局は新種と主張し「特別な発見」と話している。
今回、16匹のキツネネコを特定し、メスを含む12匹を捕獲。中には首に識別番号が記録されたチップをつけている4~6歳のオスのキツネネコの姿もあった。
このオスは、既に何度か捕獲されているキツネネコで、他のオスと戦ったのか、緑色と茶色の目が損傷していることが今回の調査でわかったそうだ。
捕獲された全てのキツネネコは、当局のスタッフにより素早く調査された後、再び自然へ解放されたということだ。
コルシカ島の生態系の中で、キツネとネコが交配した?というわけではなさそうだ。
従来のネコのDNAとは異なるものの、キツネのDNAが発見されたわけでもなさそうだから、外見的な特徴からキツネネコと名付けられたのだろう。
なのでキツネ関係なしに、ネコの新種である可能性はあるということだ。』
猫にしては体長やしっぽが長いみたい。
フランスのコルシカ島と言えば、かの有名なナポレオンの生誕地。
地中海に浮かぶ島で、元々はジェノバの支配下で現在のイタリアに属していたが、売却によりフランス所属へ。
そんな歴史のあるコルシカ島で「キツネネコ」と言われてきた猫が新種ではないかと言う話。
ヨーロッパヤマネコとアフリカのネコ科の動物とは非常に近いものの、異なるDNAを持っていることから新種だと主張しているようだが、正式に猫の新種となるのか。 興味あるな~。