『【ニューヨーク=橋本潤也】2007年に北朝鮮から中国経由で韓国に亡命した女性が11日、国連の会合で、脱北に失敗後、北朝鮮の収容施設で味わった自らの壮絶な体験を語り、北朝鮮の人権侵害の実態を証言した。
証言したのはジ・ヒョンアさん(38)。1998年から4回脱北を試み、3回は中国から北朝鮮に強制送還された。
送還後「再教育センター」と呼ばれる施設で重労働を強いられた。
施設では食料が不足し、生のイナゴや、廃棄されたキャベツ、カエル、ネズミなどを食べ、「多くの人が体調を崩し亡くなっていった」と振り返った。
木の棒でたたかれたり、蹴られたりした上、過酷な生活によるとみられる病気にも苦しんだという。
ジさんは3回目の送還後には、妊娠3か月で中絶を強いられたといい、「最初の子どもは、この世を見ることなく亡くなった」と声を震わせながら語った。』
脱北者の証言で北朝鮮収容所の悲惨な生活が明らかにされた。
重労働の上、食べ物がなければ栄養失調で死んでいく人も多かっただろうと想像できる。
生のイナゴやカエル、ネズミなどを食べたりしたら、食中毒になってもおかしくはないよね。
特に、収容所に出てくるようなネズミは、どんな病気を持っているかわかったものじゃない。
木の棒で叩かれたり、蹴られたりというのは今までにも聞いていたけど、体力がない中でやられると致命傷にもなりかねないよ。
叩かれた後の治療だって当然されないだろうし、薬だってないだろうし・・・。
この人は運も味方してくれたんだろうけど、体力もあったわけだ。
それにしても、あの北朝鮮で4回も脱北って凄いね。
最初、そっちにビックリ。どうやって収容所を抜け出したんだろう?
いずれにしても、そんなに何回も脱北を試みたということは、普通に暮らしているだけでは生きていけないし、希望もなかったというのがよくわかる。
北朝鮮経済は破綻していると言われているけど、核開発には莫大な金をつぎこんでいるようだし。
北朝鮮は特権階級など一部の人間しか、人間らしく生きていけない国というのがよくわかるね。
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