http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140622-00136642-gekisaka-socc
『[6.21 ブラジルW杯G組 ドイツ2-2ガーナ フォルタレザ]“ドイツ史上最高のストライカー”から、“W杯史上最高のストライカー”へ――。
大会前のテストマッチで代表通算得点を「69」にのばし、20世紀を代表する点取り屋であるゲルト・ミュラーを抜いて同国歴代1位に浮上していたドイツ 代表FWミロスラフ・クローゼ。
そしてガーナ戦では、W杯通算得点を「15」にのばし、歴代1位の元ブラジル代表ロナウドに並んだ。
ポーランド出身のクローゼは、母国ではなく移住先のドイツで代表選手になることを選択し、01年に代表デビュー。
翌年に行われた日韓W杯ではハットト リックを含む5ゴールを挙げてドイツを準優勝まで導き、名実ともにドイツのエースストライカーに。
その4年後に地元ドイツで行われたW杯でも5得点を挙げ て得点王に輝くと、10年南アフリカW杯では4得点を記録していた。
迎えたブラジル大会。初戦のポルトガル戦(4-0)はベンチを温め、ガーナ戦でも1トップのスタメンをMFトーマス・ミュラーに譲ったが、1-2とリー ドを許した後半24分に出場すると、その2分後にはコーナーキックからネットを揺らした。
ニアサイドでDFベネディクト・ヘーベデスが頭で逸らしたボール をガーナの選手が棒立ちで見送る中、抜群の嗅覚を見せつけたクローゼはいち早く反応し、右足でゴールに押し込んだ。
ブンデスリーガ公式ウェブサイトによると、ビハインドでの出場は難しかったと試合を振り返っている。
「本来ならチームがリードしているときに入りたいも の。ガーナのようなチームが勢いに乗ると、もちろん難しい試合になる」。
それでも4大会目の出場を果たし、得点を決めたことに対しては「W杯20試合で 15得点は悪くないね」と語った。
準優勝→3位→3位。過去3大会で個人だけでなくチームとしても好成績をおさめてきたクローゼ。
4大会目となるブラジルで、“W杯史上最高のストライカー”の一人になったレジェンドは、どんな成績をドイツに持ち帰るのか。』
ドイツのクローゼが、あの怪物と呼ばれたブラジルのロナウドのワールドカップの通産得点に並んだ。
ワールドカップで挙げた15点。
ワールドカップに出場にしてゴールを挙げるのは、サッカーのFW選手にとっての夢だ。
クローゼはなんとW杯20試合で15得点。得点率75%という驚異的な数字を叩き出している。これって4試合に出ると3試合で点を取っている計算だ。
得点力不足に悩む日本代表にこういうエースがいればなぁと思う絶対のエースだ。
今回のブラジルW杯大会ではクローゼはドイツ代表のレギュラーではないのでプレーできる時間は限られているが、ガーナ戦の20分弱の出場でゴールを挙げた。
しかも、このクローゼのゴールは、ドイツを引き分けに持ち込む貴重な同点弾!
そもそも最近のワールドカップの得点王って大体5~6点ぐらいだ。2002年の日韓大会のロナウドが8点を取ったけど、それは例外で近代サッカーではワールドカップで6点取れば得点王になれると言っても過言ではないだろう。
ワールドカップ15得点というのは、3大会連続で出場して全部得点王並みの活躍が必要になる。
ご存知のワールドカップは4年に1度しか開催されない。3回出場するには少なくとも12年はサッカー選手として第一線で活躍していないと出場できない。
もちろん、サッカー選手個人としてもそうだが、代表チームがワールドカップ出場権をとらないと、いくら本人が世界トップの選手であってもワールドカップには出場できない。
それにワールドカップ出場しても予選リーグ敗退では3試合しか出場できない計算だ。
クローゼの所属するドイツのようにワールドカップの決勝戦、もしくは3位争いまで食い込むような強豪でないと得点王を取るのは難しい。 どうしても試合数が少なくなるからね。
実はクローゼは元々ポーランド人だ。ドイツ人ではない。日韓ワールドカップ大会の時、ポーランドも出場していて話題になった。
クローゼのお父さんはサッカーの元ポーランド代表だったらしいが、クローゼは移住先のドイツ代表を選択した。
今思えば、クローゼにとっては正しい選択だっただろう。もしポーランド代表を選んでいたら、ワールドカップ出場もままならなかったり、W杯に出場できても試合数はかなり減っていただろう。活躍の場が非常に限られていた。
断言するが、ワールドカップ得点歴代1位に絶対なれていない。
だからと言って、クローゼは運が良かっただけと言いたいわけではない。
世界トップレベルの強豪ドイツを選んだということは、競争もそれだけ激しい。ドイツでは次々に有望な若手選手が出てくる。
その中で強豪ドイツ代表としてレギュラーを張り続けられたのは、やはりクローゼに並外れた才能があったからだ。それに大きな怪我もなかった事も挙げられる。
ワールドカップ歴代得点王になるには、強靭な体、並外れた才能、それに運が揃わなければできないのだ。W杯ブラジル大会でクローゼがゴールをし、単独1位になれるか要注目だね。