パンと言えば、強力粉!
というイメージの方も多いのではないでしょうか?
菓子パンや惣菜パンなど、
日本でも人気のパンは
ほとんど強力粉を使うことで作れますよね。
私の教室では中級コースの2回目で
2種類のピザを作っていくのですが、
その生地には強力粉の他に薄力粉を配合していきます。
先日も中級コースに進まれた生徒さんが
2種類のピザを焼かれたのですが、
強力粉だけの生地と薄力粉を配合した生地の違いも感じて頂きました。
では、薄力粉を加えることでどんな効果があるのか?
少しお話してみたいと思います。
強力粉と薄力粉の違い
強力粉と薄力粉の違いって何でしょうか?
一番の大きな違いはタンパク質の量
なんです。
強力粉のタンパク質の量が11%〜13%に対して
薄力粉のタンパク質の量は7%〜9%と言われています。
では、このタンパク質の量が違うとどんな違いがあるのか?
小麦粉に水を加えて良く捏ねると、
グルテンというものができるのですね。
よく、良い生地ができたかどうかを見るには
グルテン膜ができているかをみましょう。
なんて言われたりするのですが、
パンを膨らませるためには
このグルテンがたくさん必要になってくる。
そして、このグルテンは
タンパク質が多い小麦粉を使うとたくさんでき
ふわふわとしたボリュームのあるパンが焼けるのですね。
ということで、
タンパク質が多く含まれる強力粉が
パン作りに適しているということなんです(^ ^)
薄力粉でパンを作れる?
実は私、以前に強力粉と薄力粉を
間違えて計量してしまったことがあるんです。
どうなったと思いますか?
水分量は同じだけ入れてしまったので、
いつまでたってもベタベタしてまとまらず・・。
どうにも収集が付かずにやむおえず、捨ててしまった・・・。
なんてことがありました。
薄力粉でもパンを作れないことはないのですが、
まず強力粉で作る場合の水分量が違ってきますし、
焼き上がりはふわふわなパンというよりは
ずっしり重たいパンという感じに焼きあがるのですね。
薄力粉を配合したパン
薄力粉100%でパンを作るのは難しいですが、
強力粉と合わせて薄力粉を配合していく場合に効果が出てきます。
一般的に、
強力粉8:薄力粉2の割合で薄力粉を配合していく
そうすることで、
サクッとした軽い食感のパンが焼きあがったり、
伸びの良い生地になったり
ですので、私はそういった効果が欲しい
菓子パンやピザなどに配合していったりしているので
中級コースの2回目で作っていく
「2種類のピザ」もこの配合で作っていっているのですね♪
また、
強力粉7:薄力粉3の割合で配合していくと
フランス粉の代用としても使えたりするんですよ。
私の教室では上級コース1の
「ミルクソフトフランス」で
この配合の割合で焼き上げていっています。
まとめ
小麦粉と言っても、
強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉などの種類があって
それぞれに適した用途にがあるのですね。
今回は薄力粉のことを主にお話していきましたが、
それぞれの性質を理解してパン作りをしていくと、
焼き上げたりパンを作ることができるのではないかな
と思います。
モチモチふわふわボリュームのあるパンに仕上げたい場合は強力粉
さっくり軽い食感に仕上げたい場合は薄力粉を20%ほど配合していく
そうすることで、
パン作りの幅も広がっていきますよね(^ ^)
何か参考になれば嬉しく思います。
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この記事を書いている人 -WRITER-
手ごねパン教室ポラール:市川 希里絵
パン作りを通して 「成長を実感してもらえること」 「家族に手作りのパンを食べてもらえる喜びを、感じてもらえること」 それらを通して、自分に自信を持ち、自分自身を満たす。 あなたの生活や家族との関係がより良くなり、豊かになるような教室を目指しています。