移民の歌「詩」 | Underground Session

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最深部で見た夢

絵葉書の中で笑う子供たちは僕だった、今となっても
この世に相応しい祈りを、君は探しているのだろうか

これは罪人達の懺悔かあるいは、ストリートを行き交う移民の歌
ひたすら働き、釣り竿を磨いている
ひたすら夢を泳ぎ、地に足付く感覚を失いつつある
施された楽園を彷徨う、忘れ去られた原罪

明日もままならない、電子化されたカルテの中で
あるいは、電子化された聖書の中で、僕は失踪を遂げるであろう

一体何が起こっているのだろうか
過去を語ろうと思えば、国籍も思想も経歴も全てが嘘になる

施された楽園を蹂躙する、優雅で饒舌な兵士達

絵葉書の中で笑う子供たちは僕だった、今となっても

 

 

「作者のコメント」

毎年この時期になると、地元では自衛隊の演習やらパレードなんかが絶対に聞こえてくるであろう、と

そして野生動物も多いので、薬莢なんかが散らばり始める・・・(最近は罠が多いんですかね)

そんな事を気にしているのは自分だけだと思うが、今となっては昔の話です

装甲車の轟音を他所に、祈りについて考えていた・・・その時の僕は不健康そのものだった

食事と睡眠は同時には摂ることができない(笑)

こんな自分自身が本当に嫌で、死にたくなる時もあるし、笑える時もあるんだ

まるで錠剤のような人生、解ってくれるかな