黒い瞳は、文明のあるべき姿も、虹の色も忘れてしまったようだ
歪な輝きに溺れる聖歌都市
配線の色を辿る、僕はまるで、色彩の盗人にでもなった気分だ
ある恍惚の時期に、あるいは収穫の時期に
病の告白をしようと思う
水辺を漂う人影に重なる、日々の境目が感情となり揺れ動く
歪な輝きに溺れる聖歌都市
生死の境目以上に、その喪失と裏切り以上に、人の心を満たすものはない
歪んだ意識によって形作られていく日々
愉快な話をしようと思う
ミクロの世界も、自然の黄金比も、獣の習性も、宣教師の教えも、詩人の抱く幻想も
誰も信じようとはしなかった
ただ毎日するべき事をしているだけで
心は満たされ、記憶は失われる、内なる神よ
黒い瞳は、文明のあるべき姿も、虹の色も忘れてしまったようだ
「作者のコメント」
僕自身、プロ意識といったものは微塵も無い訳でありまして…
その上でフラットな感性や二項対立の構造を強調し続けているのが、タチの悪さだという自覚はしております
フランス人のオッサンで、レミ・ガイヤールっていう人がいるんだけど(笑)
自身の悪戯動画で得た利益を、動物愛護への基金にしているという
僕の活動はそれに最も近いと思いますね、バンクシーもそうじゃないですか
結局のところ、時代の雰囲気や流れみたいなものがあって
自分が、昔とある界隈でエンターテイナ~として君臨していた時期があったのも
(長くは続かなかったが…)そういった時流が存在していたからであって
何事も突発的に始まる訳ではないんでね…あらゆる解釈、誤解、嘲笑に曝されようが
今となってはもう、自分の中では完全に終わった事であって
いちいち昔乗ってた車の事とか、住んでたマンションの間取りなんて、思い出す事ないでしょう?
それと同じような感覚ですかね…