人格四重奏「詩」 | Underground Session

Underground Session

最深部で見た夢

臨床医の黙認によって、生み出された僕の心
構造の跡形もなく、自然の無意識が駆けていく

道標の残像は、巡礼者を苦しめている
知恵と衝動の均衡は保たれているように見える
翼を失っても尚、飛べない理由を探し続けているようなもの

司祭達の妥協案によって、生み出された僕の心
構造の跡形もなく、自然の冷笑が駆けていく

道標の残像は、逃れようのない罪かあるいは
触れては消失する、神の肯定のようにも見えた

自然が飛翔する理由、それが共存の原理と知る


人格四重奏が奏でる、無限旋律はまるで
原理主義と引き換えに、生み出された僕の心
この話の続きは、どこにも記されていない

 

 

「作者のコメント」

作品を生み出す時間は、自分自身を顧みる時間に近いものがありますね

痛みを伴うノスタルジアなど、今までファンタジーでボコってきたオレなんだけど~

すいません、本当に仕事が忙しくて・・

自分が医療従事者だった頃の話は、尊敬する先生の名誉の為にも、やめておこうと思う(苦笑)

今は全く異なる業種、異なる環境、異なる人間関係、異なるお金の出入りなど・・・日常に入り乱れている訳で

その整合性を見出すだけで精一杯だし、シビアになっている自分自身がとてもイヤになる

イヤになるが、作品を作らなくたって、人は生きていけるのにな・・・

作品を作らなければ・・・前進できない、永遠の回帰に佇む事さえできない、僕は一体、何を恐れているのだろうか