オブシディアン・ブラック・ビューティー「詩」 | Underground Session

Underground Session

最深部で見た夢

命を紡ぐ為に、あるいは断絶を望み、国境を行き交う思想
縁取られた四季の静寂に、誰一人として振り向く者はいない
全てが同じで、全てが一つで、全てを踏み鳴らす、その名は冒涜

有り余る富に身を委ねるのであれば
僕は朽ち果てた叙事詩の一節となって、佇んでいる事だろう
運命の虜となった瞬間、心身ともに腐食する、貴方を待ちわびている

 

黒く澄んだ瞳は、その黒い肌を捉えて離さない
長い歳月をかけ、石は磨かれ、言葉は放棄される
そうしているうちに、嵐は過ぎ去っていたのだ
一心不乱な感情は、種と亡骸の腐食によって
見るも無残に溶け出し、自身に残された罪と善良を知る
その名はフィーリング

不吉な会合の中、出会った偽善者達の記憶と重なる
宝石に反射する条約が、僕の心を切り刻むのだ
白日の下に曝される、あらゆるエゴも、思想も、悩みも、腐食する
運命の虜となった瞬間、心身ともに腐食する
黒く美しき輝きの中で、僕の価値観は腐食する、貴方を待ちわびている

 

 

「作者のコメント」

毎晩酒飲んで、買い出しする為にお店とか行く訳です・・もう深夜なんで

するとインドあるいは、フィリピンか、バングラデシュ・・・

そういった雰囲気の女性の方が接客されてるんですね

もう明らかに日本人ではないです、顔の彫りが深いですから、妙に緊張しましてね

何かそのシチュエーションも相まって、酷く心を揺るがすものがあった

以前、「永遠の回帰」といった表現をしたと思うんですが

その根源的要素とのダブルミーニングに、妙にしっくりくるなと

この心情を言語化したいとオモった時に、正直戸惑いはなかった

OK理解してくれてありがとう(該当者ゼロ)

これは移民の歌でも、人権活動でもない、僕自身の素直な気持ちなんだ