成羽美術館は倉敷の大原美術館の美術品収集を担った、当成羽町
出身の画家・児島虎次郎の顕彰を目的に、旧成羽町が1953年に
開館した。 場所は江戸時代の交代寄合旗本5,000石山崎氏の
成羽陣屋跡に名匠・安藤忠雄氏の設計により建設された。
最初の写真は成羽陣屋の大手門跡で奥の白い建物が美術館です。
次の写真は、美術館の南側に配された「流水の庭」です。
コンクリート製の美術館の建物と良く調和されている!
下図は成羽美術館の位置概略図です。
JR伯備線の高椅駅から成羽川を逆及すること約11kmの地点です。
成羽美術館は、3つの展示室がある。いずれの展示室も撮影禁止!!
①絵画展示室、児島虎次郎の作品を中心に多数の絵画を展示
②オリエント展示室、児島虎次郎が数度にわたる外遊で収集した
古代エジプトの美術品が展示
③化石の展示室、当地の成羽町で採取された日本最古の植物化石
や二枚目のモノチスの化石などの展示
モノチスの化石は、中生代三畳紀の示準化石(標準化石)です。
この成羽町は、中生代三畳紀初めに日本最古の森が出来、その後
海水が侵入してモノチスが群生し、更にその後に森に戻ったと
推定されシダ類、ソテツ、イチョウの植物化石、モノチスの化石が
発見されて展示してあります。
次の略図は北アジアと日本の中国地方ですが、ロシアのウラジオストク
中国の吉林省から成羽町と同じ化石が発見されており、三畳紀には
日本列島は誕生しておらず、成羽付近はまだアジア大陸の東岸に
在ったことになります。
なお、日本では、山口県美祢市(秋吉台付近)に同様化石が発見
されているそうです。
次の写真は、約10年前に当地の山道を散策(遠足)している時に
偶然に道端で見つけたモノチスの化石(?)の小片です。
今回は、ゴールデンウイークに東京より孫一家が帰郷しました
長男夫妻と6人2台でドライブ方々(拙宅より北東50km)訪問しました。
<参考資料>現地の成羽美術館の説明資料