ちくわぶ本の原稿公開☆#003「ちくわぶって何よ?」 | ちくわぶ料理研究家・丸山晶代の I LOVE ちくわぶ

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ちくわぶとは… 

ちくわぶ(竹輪麩)は、小麦粉をこねたものを茹であげた食品である。グルテンのみではない小麦粉で作られていることから厳密には麩ではなく、食感も生麩とは異なるが、漢字では「竹輪麩」と表記され、麸の一種として扱われることもある。

東京首都圏ローカルの食材であったが、近年はテレビ関東地方以外においても全国チェーンの大手スーパーなどで真空パックの製品が取り扱われていることがある。

wikipediaより引用〜

 

 ちくわぶがいつから食べられていたのか?

どうして作られたのか? 

実は正確なものはわかっていません。文献にも残っていないのです。

 

 歴史についてはいくつかの説があります。 

 

「白竹輪説」

 かまぼこの原型と言われる蒸して白いままのちくわ「白竹輪」は穴が空いていて、ギザギザがあり、ちくわぶと同じ形状です。

この白竹輪はお蕎麦やおでんの具として食べられていました。

 

こちらも発祥は不明ですが明治時代には生産が始まっていたそうです。

 

この白竹輪、本当にちくわぶと同じ形なんです!

千葉県銚子市の「糸川商店」さんで製造されているので、取り寄せてみました。

https://itokawa-syoten.com/itemlist.html

 

HPには、あまり馴染みのないものですが、ちくわぶと違い魚肉を原料としています。古くは近海のグチや白身魚を加工して。自前のスリ身にして作られました かまぼこ の原型のようです。現在ではスケソウ(上級の冷凍スリ身)が主流で使用されています。当店では銚子に上がる、グチ、カナガシラ、ホウボウなどを、スリ身にして スケソウと1:1にして入れております。白ちくわを作る者が数えるほどとなってきたので、昔のスタイルのまま、すだれで巻いて茹で上げる仕事を続けたいと思います。昔お江戸では そば に いれていた ようです。、化学調味料は使用しない,利尻昆布と白味醂の魚本来の旨みと歯ごたえをお楽しみ下さい。加熱真空包装に なっておりますので 調理まえに、必ずさっと湯どうし、して下さい。本来の 白ちくわ になります。わさび 醤油でそのまま輪切りにして 是非 めしあがって みて下さい。

使用材料:スケソウダラ(北海道)、ホウボウ(銚子)、カナガシラ(銚子)、ホシザメ(銚子)、吉切鮫(銚子)、馬鈴薯澱粉(北海道)、食塩、利尻昆布(北海道)、砂糖、本味醂、清酒、PH調整剤

 

とあります。

 

実際食べてみたところ、とっても美味しいです!蒸しているので食感はちくわと言うよりかまぼこです。

お蕎麦やおでんの具として使っていたというのは納得です。

 

 江戸時代の4大練り製品は1番肉はかまぼこ、二番肉は白竹輪にしたそうです。 サメからつくる場合は、1番肉ははんぺん、二番肉はすじだそうです。

 〜とことんおでん紀行より〜

 

白竹輪は練り製品の中でも高価だったのですね。

 

魚のすり身が高価だった為、小麦粉で真似して作られたという白竹輪説、実は私もこれを支持していました。

 

今は作っているところも少なくなり、東京のおでんやさんでも種として入っているところはなくなりました。

 

以前は東大前「呑喜」(2015年閉店)

浅草「お多福」で食べることが出来たそうです。

 

私の父は「なると」が好きだったので、母の作るおでんにはなるとも入っていたのですが、おでんに白竹輪を入れたところ、同じような感じでした。

もっと魚肉感があり、プリプリしていて

これはお酒のアテになりそうです。

 

余談ですが、以前ブログにも書きましたが「チビ太のおでん」

私はちくわぶだと信じていましたが、あれは「ナルト」なんですよね。

 

上から「コンニャク、ガンモ、ナルト」で、だしは関西風

〜赤塚不二夫公認サイト「これでいいのだ」より〜

http://www.koredeiinoda.net/faq/q42.html

 

 

作者の赤塚によれば、子供の頃、酒を飲ませる大人向けのおでん屋とは別に子供のおやつにおでんを売りにくる屋台があり、ちくわぶ、ガンモ、コンニャクを串に刺して1本5円で売っていたという

〜チビ太 ウィキペディアより〜

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%A1%9A%E4%B8%8D%E4%BA%8C%E5%A4%AB

 

私は足立区出身なのですが、駄菓子屋さんにおでんやもんじゃがあったり、屋台のでおでんやさんは公園や銭湯の近くにいつも居ました。

 

おでんは子供のおやつ、ご飯のおかず、お父さんのお酒のアテでした。

「庶民の食べ物」代表とも言えると思います。

その中でもやっぱり「ちくわぶ」は安くて、お腹に溜まって、美味しい食べ物。

 

時々「ちくわぶは貧乏人の食べ物」なんて言われますが、確かにそうかもしれません。東京でも下町がメインで食べられていましたし、実際我が家は「THE・庶民」でした。

 

なので「高価な白竹輪に似せて作った」というのは「白竹輪への憧れ」的な感じなのかな?と理解できます。

 

でも、もうひとつの説も有力なんです。

 

 

 

 

 

*これは私の下書きなので実際掲載される時は
加筆、修正等あります。

 

【ご予約販売】初の!丸山店長著書「ちくわぶのすべてがわかる本」(仮)

 

 

 

 

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