あまり長い映画は苦手かな・・・と思いながら、
選んだ映画は3時間強だった。
でも、結構引き込まれて、
映画が終わったら日が暮れていた。
映画「バビロン」
昔、「グッドモーニングバビロン」という映画を
観た事がある。サイレント映画の時代、
大スペクタル映画のセットを作る移民兄弟の話。
映画の黎明期というか、映画が一般大衆の娯楽になり
銀幕のスターが出てきて、もてはやされる。
時代も大恐慌前夜のアメリカの繁栄期。
華麗なるギャッツビーの時代。
禁酒法の時代だが、人々は闇でお酒を買い求め、
隠れて狂乱のパーティー三昧。
そんな様子が「バビロン」に例えられるのかな。
メキシコから出てきて、華やかな映画界に
憧れる青年マニーと、底辺から這い出して
映画スターを夢見る無名の女性ネリーが、
運をつかんで映画界に躍り出る。
時代はサイレントからトーキーへの過渡期。
トーキーに移れなかったスター達は没落。
ネリーも落ちぶれ、薬や酒、ギャンブルに浸り、
ギャングから大金を借りてしまう。
その尻拭いにマニーはギャングのボスに
映画の小道具の札束を渡してしまう。
ギャングから追われるマニーとネリー。
逃走途中にネリーに告白したマニーだが、
ネリーは姿を消してしまう。
ひっそりと消えていったネリー。
マニーも追われるようにハリウッドを出る。
そして20年後、NYで生活している
マニーは家族と一緒にハリウッドを訪れる。
1人入った映画館では「雨に歌えば」の
上映中。映画はフルカラーに進化していた。
トーキー過渡期を描いたこの映画を観ながら、
若き日々の映画制作やネリーや知り合った仲間
を思い出し涙するマニーであった。
パーティーの余興用に象を丘の上の館まで
運ぶ場面からいきなり始まり、
その象が大量の糞をする。
この象の存在って「グッドモーニングバビロン」
へのお下品なオマージュ??
ネリー役も思いっきり品の悪いねーちゃんを
上手に演じていた。
マニーを取り立ててくれ、後に落ち目になり
自殺を図る人気俳優ジャック・コクラン。
ジョン・ギルバートというモデルがいるようで、
「雨に歌えば」じゃないけど、サイレント時代は
銀幕の男前俳優だったが、トーキーに移る時に
声が悪くて落ちぶれてしまったらしい。
この映画でどうしてジョン・コクランが
落ち目になってきたのかが
少しわかりにくかったのが残念。
例えば脳天から突き抜けるような声にするとか。
華やかなハリウッドの闇のギャングの遊び場は
怖かった。お化け屋敷に迷い込んだ感覚。
マニー青年の青春グラフティという映画かな。
