YouTubeで2週間限定でこの映画やってると
姉が教えてくれた。
姉も好きな横溝の作品。
昔、テレビで観た事もあり、なんとなく覚えている。
ジョンレノンの「レットイットビー」が主題歌で、
よくテレビCMで流れていたけど、
なんで横溝とジョンレノン?
その繋がりがなんか不可解だった。
今回、ノーカットでこの映画観て、
このドロドロの横溝の映画を
青春の思い出の爽やかさで濃度を薄める為の
「レットイットビー」を入れたのだろうかと。
横溝の岡山シリーズの作品の一つだそうで、
好きな「八つ墓村」と同じ雰囲気が漂う作品。
落ち武者、神社、洞窟、妖しい美女。
ジョンレノンの暗殺事件を知ったテレビ局で
働く男性は、20年前にビートルズが来日して
日本中が湧き上がっていた頃、
24歳の自分は瀬戸内の島にルーツ探しの
ヒッピー旅行にでかけた事を思い出していた。
たまたま探偵の金田一と知り合い、
村の祭りで起きた殺人事件に巻き込まれる。
神社の禰宜の美しい妻、巴御寮人と精神を病んだ
双子の姉ふぶき。アメリカ帰りの実業家の男性は
その昔、巴と愛し合い引き裂かれた事を恨んでいた。
そして巴に関わる人が殺されていく。
ヒッピーの青年は24年前に産婆がこっそり
とりあげた巴と実業家の男性の間に生まれた子供
が自分ではないかと考え、事件に巻き込まれるが、
巴が産んだのはシャムの双生児で
すでにミイラになっていた。
男性と引き離された事で、巴は精神を病み
別々に育てられて故人となった双子の姉ふぶき
という2つめの恐ろしい人格を作りだし、
それを叔父が口封じをして隠していた。
最後は金田一が暴き、巴や叔父は
神体が祭られていた洞窟で死に、
傷心の青年は島を離れる。
エンディングに爽やかな「レットイッツビー」。
芥川也寸志の音楽だと、
いかにも「八つ墓村」の2番煎じ映画になるよね。
岩下志麻や佐分利信、伊丹十三・・・
錚々たるキャステングなので、
それなりにお金をかけて作った作品には違いない。
やっぱり面白かった。
この時代のこの横溝の暗い映画、好きだわ。
あの時代だから作れる映画と思う。
今、リメイクしてもこの独特のドロドロ感は
作り出せないと思う。
最後にこの映画に出ていたパトカーが
とても懐かしかった。昔、子供の頃に描いた
パトカーの絵は白い車体に大きい赤いパトライト1個。
今のアメリカを思わせる横に長いパトライトに
変わった時は違和感を覚えたけど、
いつの間にかそれが普通になっていた。
