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ちこりすのブログ

訳あって、と、ある田舎に住むことになった女性。
コロナ禍でどこにも行けず、GyaOの無料視聴の映画を観ては、ボケ防止の為、日記と映画のネタバレの感想を書いてまふ。

蜷川実花って、映画「さくらん」の監督さんと記憶。

写真家でもあり、とても原色の鮮やかな濃い色の

写真を撮るという印象がある。

花魁の豪華な世界を撮った「さくらん」も

蜷川実花の世界観が出たビジュアルがきれいだった。

 

この映画「へルタースケルター」の

蜷川実花が監督をしている映画。

ビジュアル的には「さくらん」に似ている。

美と承認欲求に取りつかれた化け物の話。

モデルのリリコは違法な全身整形で美女となり、

女子学生のアイドル、書店に並ぶ全女性雑誌の表紙を飾る。

毎日、過密スケジュールで、政治家二世の恋人、

撮影、映画、バラエティ番組、枕営業と忙しい。

しかし整形手術の副作用で、体にあざ(シミ?)が

出てくるようになる。加えて、事務所に新人の

きれいなモデルが入ってきて、じわじわと彼女に

人気を奪われるようになる。

焦り、イライラを自分を崇拝するマネージャー女性

にぶつけるリリコ。

体のあざの範囲は更に広がり、それを忘れる為に

薬に溺れるようになり幻覚を見て、精神が壊れてしまう。

被害者が続出している違法な全身整形外科を訴える為に

リリコに興味を持ち、リリコの過去を洗い出す検察官。

女性マネージャーがリリコの過去を暴露してしまう。

言い訳の会見で自分の目にナイフを突き立てリリコは姿を消す。

香港の怪しいキャバレーでリリコを見かける。

場末でしたたかに生きているリリコの姿があった。

 

ビジュアルがとてもきれい。

リリコがまるで人形みたいで、

何かとお騒がせ女優だった沢尻エリカが

とても上手に演じている。

確かにはまり役だと思った。公開時も話題になっていた。

カメラの前で笑っていたらかわいいお人形さんなのに、

素になると怖い。実物もそうなのかと思ってしまう。

 

映画のリリコの家は赤の原色であふれかえり、

派手な装飾がガチャガチャと所狭しと置かれている。

退廃的な雰囲気でまるで家の中まで撮影現場のセットみたい。

こんな家ではさぞかし落ち着かないだろうと想像する。

 

きれいに咲いた花もいずれ褪せる。

咲き切った花を蕾に戻せないのは当たり前の事。

なのにどうして自分も含めてそこまで若さ、美しさに

執着するのだろう。

若さだけじゃない。若さを失ったら

美しさ、今は健康。

一つずつ失い続けて最後はゼロになる人生。

失うものへの執着はかえせば命への執着かも。

生きていく上で仕方がない性なのかもしれない。

 

でも最後の検察官のセリフに

「美しさは若さではない、

 美しさはもっと深い別のものだ」

 

そだね。

若さも60歳の人からみれば、50歳台の私は若いし、

50歳台の私からみれば、49歳の人は若い。

若くても老人のような事を言うような人もいれば、

高年齢と思える人でもいろいろ挑戦したり、

発想や感覚が若いと感じる人はいる。

 

美しさも同様。

心、所作、言葉、信念・・・

外見だけではなく「美しさ」は

いろんな所に宿っている。

 

健康だって、五体満足でも心を病んでいる人は多い。

 

若さ、美しさ、健康の定義って・・・

 

それと最後に幸福。この3つが揃っていると

幸福なんじゃないかと思いがちだが、

若さ、美しさ、称賛、頂上を極めたリリコは

幸福だったのだろうか・・・