映画「ブーリン家の姉妹」を観た。
野原を駆け巡る3人の子供達。
野心家のアン、真面目な妹のメアリー、
そして弟のジョージ。
格上の家から妻をもらった父親は何かと
負い目があり、子供達を使って出世を企てる。
妻の実家のノーフォーク公を通じて、
アンをヘンリー8世の寵姫にしようと画策。
しかしヘンリー8世が目をつけたのは真面目な妹の
メアリー。すでに人妻のメアリーは泣く泣く王の下へ。
自分より妹が気に入られプライドに傷がついたアンは
身分の高い貴族と駆け落ちしようとするが、
連れ戻され、フランスの宮廷に留学する事になる。
王の子供を身ごもるが、王の興味を失ったメアリーを
助ける為にアンが帰国。
フランス宮廷で洗練された女性となったアンに
ヘンリー8世が興味を抱く。
しかし簡単にヘンリー8世になびかないアン。
フランス仕込みの恋の駆け引きに翻弄され、
メアリーも王妃も教会まで捨てて、アンを手に入れる。
ヘンリー8世の子供を産んだメアリーだが、子供は
承認されず、泣く泣く子供を連れて宮廷を去る。
王の息子を産む気満々のアンだったが、生まれたのは
女の子。未来のエリザベス女王。
頑張って2人目を妊娠するが、流産。
夫の愛情は次の女性に移り、ますます焦るアン。
とにかく男の子を産まなくては、相手は誰でも良いと
弟のジョージに迫る。
さすがにこれは・・と告げ口され、
アンとジョージは近親相姦の罪で処刑される。
アンとは確執があったが、どうにかアンを救おうと
王にかけあい、走り回るメアリーだった。
田舎に帰り、子供達が元気に駆け回る姿を夫と
眺めるメアリーの姿があった。
日本や東洋は本妻はいるが、側室も置いて、
とりあえず息子を量産。
あとは、母親の実家の力関係や、生まれた順、
人格などで次の跡取りとするが、
ヨーロッパの後継者は本妻の子供のみ。
いくら愛人に息子をたくさん産ませても
後継者に選ばれる事はない。
おまけにカソリックは離婚は許さない。
近親婚で体の弱いやんごとなき姫君は
不妊や流産を繰り返す可能性が高い。
確かに、勢力旺盛な王様で愛人の間に星の数
ほど子供が生まれたら、その子供達の処遇に
国家財政が破綻してしまう。
家門が増えすぎると領地がなくなるし。
そう考えると、オスマン帝国じゃないけど、
息子同士で王位をめぐって戦い、
負けた兄弟を粛正というのは合理的だが、
恐ろしい。
後継者の王子はいいけど、その弟とはスペア。
困らない程度の生活は保障されているが、
何かと注目され、いたたまれずイギリスを去った
王子夫妻がいたよな~
今は王権なんて何の力も持たないが、
この当時は、宗教を変えるぐらいの力があり、
王としてはこの権力をどうにかして
自分の血を引くものに受け継がせたい。
頑張って、どうにか自分の血を受け継いだものに
王位を継がせる事はできたけど、
皮肉にも息子ではなく、自分が処刑した女性に
産ませた娘だった。
そしてその娘は父親の時代以上に国を繁栄させるが、
生涯独身を貫き、後継者は残さなかった。
やっぱりノンフィクションの歴史物は面白い!
