アジュールフォーティーファイブ(Azure45) 【フレンチ・ザ・リッツ・カールトン東京】 | ちこの暇つぶし

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2015年10月1日からアメンバー限定記事を交えて更新しています。
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*訪問日:2017.1*

六本木の東京ミッドタウンにある<ザ・リッツ・カールトン東京>のメインダイニング【アジュールフォーティーファイブ】さん。

*Azure45*
主人がモダンフレンチ否定派なこともあり、フレンチと言えば基本クラシカルな我が家。
そのため、モダンフレンチをいただくのは2015年4月に移転後の【フロリレージュ】さんに伺って以来 、実に1年9ヶ月ぶりになります。

しかも、日本ではホテル内のレストランを利用することが殆どないため、東京タワーだけでなく羽田空港まで見渡せる美しい夜景を眺めながらのモダンフレンチディナーとなると、もしかしたら初めてかもしれません。

まずは、可愛らしい4品のアミューズ。
左下から時計回りに、唐墨をまとわせた鰤とマグロ、ピザ、鰻とフォアグラ。
右下のトランペット茸でコーティングした鶏肉は、ボンボンショコラにしか見えませんw

マリネした鰤を囲んでいるのは塩のジュレ。
ややザラつきのあるソースからは、つけ麺に乗っている魚粉のような青魚臭さを感じます。
しかしながら生臭くは全くなく、アクセントとして添えられていた生姜のコンフィチュールが後味を爽やかさにしてくれます。

大好きなボルディエのバターと天然酵母のパン。
バリっとハードなクラストにむっちりしたクラムと、パンそのものがとても美味しかっただけでなく、ボルディエのバターを贅沢にのせていただいたことでいつも以上にすすんでしまい、3回もお代わりしてしまいました。
ちなみに、パンは全粒粉と蜂蜜のパンもありました。

貝類のタルタルの上には、鳥の巣をイメージした鶉の卵黄とジュレ、カダイフ。
カリフラワーのムースはフヌイユで香り付けされていて、その下の黒い物体はキャビア。
これらを少しづつ全て一緒に口に運ぶことで完成される美味しさがありました。

ライスパフで香ばしさをプラスした和牛の塩漬け。
話に夢中だったのか、あまり記憶に残っていないのですが、悪くはなかった気がします。

この日最も印象的だったのが、鮑のアンクルート(パイ包み)。
バターたっぷりの香ばしいパイ生地と肝ソースでコクと旨味を加えつつ、クドくなりすぎないよう隠し味に大葉を使われているのがとても良かったです。
フランス人シェフをはじめ海外のシェフが、フレンチに和の食材を使うと違和感を覚えることが過去何度かあったのですが、宮崎シェフは和の食材をとても上手に料理に取り入れられているような気がしました。

皮目をカリカリに仕上げた金目鯛には、和風出汁を彷彿とさせるコンソメスープ。
蕪のヴァプールの味わいもスープに移っていて、和の優しい深みを感じます。
最初からハイペースでアルコールを摂取していた胃を一気に癒やしてくれました。

お肉料理は、蝦夷鹿のローストか栃木和牛のロースからチョイスすることができたため、ジビエ全般が苦手な私は迷うことなく和牛に。
均一且つ繊細に火入れされた和牛は、うっとりするほど鮮やかなロゼ色。
肉に煩い友人も納得の美味しさでした。
ちなみに、蝦夷鹿を選んだ主人によると、蝦夷鹿も見た目の美しさを裏切らない素晴らしい美味しさだったそうです。

パティシエ出身の宮崎シェフならではの粋な計らいで、デセールは5人全て違うものが供されました。

うろ覚えですが、確か私のは栗のデセールだった気がします。

この日は5人でシャンパーニュ5本、ブルゴーニュの白を1本と、やや飲み過ぎた気もしますが、宮崎シェフの繊細なお料理にはシャンパーニュがとても良く合っていましたので、白なしで最後までシャンパーニュでも通せた気がします。
ちなみに、最近は白ワインも少しお飲みになられるそうですが、宮崎シェフは基本的にはシャンパーニュしか飲まれないそうです。

食後再びご挨拶にきてくださった宮崎シェフから、来月末に開催されるシャンパーニュ好きには魅力的なイベントディナーへお誘いをいただきましたので、既に他の予定が入ってしまっている主人を除く今回のメンバー4人で、参加させていただくことが決まっています。
久しぶりにいただいたモダンフレンチは予想以上に美味しく、食後感も高かったです。


Azure45

住 所:東京都港区赤坂9-7-1 ザ・リッツ・カールトン東京45F
電 話:03-6434-8711
営業時間:ランチ 11:30~14:00
     ディナー 17:30~21:00
定休日:無休
H P:http://www.ritz-carlton.jp/restaurant/azure/