いち太 【日本料理・外苑前】 | ちこの暇つぶし

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2015年10月1日からアメンバー限定記事を交えて更新しています。
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*訪問日:2016.12*

2014年にオープンしたミシュラン1つ星の日本料理店【いち太】さん。

*いち太*
人気店ということで、約3週間前にカウンター席の予約を取って伺いました。

*店内*
お料理は¥15,000と¥20,000の2種類。
(食べログを見ると¥18,000のコースもあると書かれている方が多数いらっしゃいますが、私は2種類しか説明を受けていません。)
初訪問ということもあり、今回は安いほうの¥15,000でお願いしました。

*兵庫県の香箱蟹の銀餡かけ*
こちらに伺う前夜、銀座の和食店【寛幸】さん で香箱蟹をふんだんに使用した素晴らしいご飯をいただいていただけでなく、食べきれず持ち帰ったおにぎりを当日のランチにいただいていたこともあり、大好きなハズの香箱蟹にも拘らず、全くと言ってテンションが上がらずダウン
(3食連続はさすがにキツいです。)
しかも、寒い日でしたので温かい状態で供されたのは嬉しく、銀餡のお味と蟹の香りは良かったものの、蟹肉、内子、外子の味わいは軽く、少々期待はずれ。

*雲子の海苔ソース*
雲子とは真鱈の白子のこと。
もう少し白子になめらかさが欲しい気はしましたが、臭みなどの食べづらさは特にありませんでした。

*原木椎茸*
炭火で焼く前の椎茸自体もそれほど厚みがあった訳ではありませんが、旨味と一緒に水分もだいぶ抜けてしまっていて美味しいとは思えず。

*甘鯛と淀大根のお椀*
お椀全体のバランスは悪くなかったものの、椀種の甘鯛の仕上がりは微妙。
淀大根の炊き加減は◎。
また、吸い地はもう少し強めに引いてあるほうが好みです。

*アオリイカ、下関のクエ*
べちゃっとしたアオリイカにもそっとしたクエ。
どちらもクオリティ低め。

*鹿児島の縞鯵*
縞鯵は見た目の美しさだけでなく身の締りも良く、美味しいと思いました。

*青森県のもずく*
ご主人が今1番気に入っていらっしゃるという青森県産のもずく。
細めながらも歯ざわりが良く、私もこういうもずくが好きです。

*鮟肝の飯蒸し*
貴重な余市の鮟肝を比較的安価で手に入れられると仰っていましたが、「本当に余市産?」と伺ってしまうような品質。
余市産と言っても、やはりピンきりなのでしょう。

*カマスの幽庵焼き*
火入れの未熟さが顕著に表れていたカマス。
皮目には香ばしさがありませんし、身はふっくらどころかパサパサ。
プロのお店で出される焼き物とは思えません。

*このこの茶碗蒸し*
このこの塩分と風味が良いアクセントになっていて、茶碗蒸しの舌触りも非常に滑らか。
この茶碗蒸しはとても良かったです。

*海老芋と雲丹*
久しぶりに出会った美味しくない海老芋。
また、この雲丹ならいっそないほうが良い気がします。

*十割蕎麦*
お蕎麦は”せいろ”、”胡麻だれ(冷)”、”かけ”、”牡蠣(温)”の4種類から選ぶことができ、お腹に余裕があればお代わりも可能。
オーソドックスなせいろと迷った末、私は拘りの胡麻だれをチョイスしましたが、十割蕎麦なのに喉越しが良く、香り高い胡麻ダレとの相性も良いです。
ただ、はじめにせいろを選び、お代わりで胡麻ダレを食した主人によると、「胡麻ダレだと蕎麦自体の味わい、風味が弱まってしまうため、まずはせいろで食べるべき蕎麦だ。」と言っていました。

*栗のババロア*
ババロアと言うより栗のミルクジュースのような飲めるババロア。

ご主人の佐藤さんと主人が同級生だっただけでなく、佐藤さんが1番好きだと仰るお鮨屋さんに私達が来月行くことになっていたり、私達が毎月通っている日本料理店のご主人と佐藤さんは面識があり、そのご主人のことを佐藤さんはとても尊敬されていたり等、何かと共通点が多く自然と会話が弾み、初訪問にも拘らず入店から約3時間、とても楽しい時間を過ごさせていただいました。
ただ、残念ながら料理に関しては全体的にイマイチな印象。
\15,000のコースで全13品とお得感を出すよりも、品数を2~3品減らしてもう少し食材のレベルを上げたほうが、満足度は高くなるような気がします。
また、全体的に火入の技術が低く、食材の食べ時を過ぎてしまっているものが多かったように思いました。
(↑お弟子さんに少し任せすぎなのかなと。)
ただ、胡麻だれでいただく十割蕎麦はなかなか美味しく、〆はご飯ではなくお蕎麦でもありだなと、そこまでお蕎麦が好きではない私でも気に入りました。


いち太

住 所:東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA346 101
電 話:03-6455-4023
営業時間:17:30~23:00(L.O.21:00)
定休日:日曜、祝日
H P:http://www.tokyoichita.com/