かの有名フランス人シェフ、ポール・ボキューズ氏に、「ここのペーパーチキンに、ミシュラン3つ星を進呈する」とまで言わせた、”ペーパーチキン”が美味しいと評判の人気店
日本ではあまり馴染みのない”ペーパーチキン”ですが、醤油や紹興酒などで作った特製タレに鶏肉を漬け込み、それをパラフィン紙で包み小麦粉をまぶして揚げるという、人気の中華料理です
外観
そんな街の駅から南に伸びているキッチャナー・ロード（Kichener Rd）沿いに、お店はあります
店内
10卓程度のこじんまりとした店内は、街並みに比例するかのごとく、全体的に清潔感が欠けていて、薄汚い印象
にも関わらず、殆どの席に”Reserve”のプレートが置かれていて、人気の高さを実感したのもつかの間、それらの席に次々と座っていったのは、ガイドブックや大きな荷物を持った、明らかに観光客と思しき日本人
気がついたら、店内の客全員が日本人という、ちょっと異様な雰囲気の中での食事となりましたｗ
メニュー
メニューは中国語、英語、日本で記載されていて、何品かは写真付き
また、全ての料理が”L”、”M”、”S”と3サイズ用意されているので、少人数から大人数まで柔軟に対応可能です
ちなみに、ドリンクメニューはなく、口頭でのやり取りのみ
食器類は全てプラスチック
プラスチック製の器は、個人的に美味しさを半減させる効果があると思っています
Tiger Beer（タイガービール）
飲みやすいタイガービールも、冷え方がイマイチだと、あまりペースが上がりません
Fried Shark's Fins with Scrambled Eggs（フカヒレ入りスクランブルエッグ） ＄40.00
フカヒレを使用しているからか、他の安価メニューとは明らかに値段が違う一品
存在感が限りなく薄いフカヒレはまだ許せるとしても、パっサパサでごわつく食感の卵の味気ないさが致命的です
包んで食べる用のレタスはシャキシャキっとみずみずしく、鮮度の良さを感じられる品質だっただけに残念
Chicken in Paper Bag（鶏の紙包揚げ）10pcs ＄20.00
名物の”ペーパーチキン”は、下味をしっかりつけた唐揚げ用の鶏肉を、衣を付けずに蒸し焼きしたかのような料理
これは5ピース、10ピース、15ピース、20ピースの4サイズからオーダーすることができます
紙に包んで揚げることで肉汁と旨味を中に閉じ込める調理法はスゴいアイデアだと思いますし、味付けも悪くありません
ただ、肝心の鶏肉が美味しくないんです
必要以上にプリンとした肉質はジューシーではあるものの、明らかに旨味が欠如しています
これは完全に期待ハズレでした
Happy Beancurd（ハッピー豆腐） ＄14.00
トウモロコシのような甘みを感じる豆腐に、こってり濃いめの挽肉ソース
不味くはないのですが、なんだか訳の分からない味で、箸が進みません
Chillies Kang Kong（空芯菜の唐辛子ソース炒め） ＄9.00
今まで食べたことのない非常にクセのある奇妙な味付けに、箸を付けたか付けてないか分からないぐらい、大量に残すハメに。。。
また、客の殆どが日本人観光客という、地元率が限りなくゼロに近いことを考えると、日本人観光客で持っている典型的な痛いお店なのかもと、ちょっと思ってしまいました
嘉臨門大飯店
住 所：135 Kitchener Road Singapore 208518
電 話：6221-5073
営業時間：Lunch 11:30～14:30
Dinner 17:30～22:30
H P：http://hillmanrestaurant.com/
備 考：日本語メニュー○、日本語✕
