L'EPI DUPIN
住 所 :11 Rue Dupin 75006 Paris
電 話 :01-42-22-64-56
営業時間:Lunch 12:00~15:00
Dinner 19:00~23:00
定 休 日 :土曜日、日曜日、月曜日のランチ
備 考:日本語可
ボンマルシェから徒歩2~3分という好立地に、1955年から店を構える『レピ・デュパン』
日本のガイドブックなどにも数多く取り上げられている、予約必須の大人気ビストロです
外観
実は、こちらには日本語を話せるフランス人スタッフが2名ほどいるのですが、そのうちの1人は、以前、フランス料理の修行に来ていた日本人から日本語を習得されたらしいです
2年前に改装し、スタイリッシュでモダンな空間へと生まれ変わった店内は、客を今の半分の入りにすれば、食事をゆっくり楽しめる、とても雰囲気の良いビストロだと思うのですが、如何せん、隣のテーブルとの間隔が10cm弱と、日本では考えられないほど狭いのです
「これがパりのビストロ」と言ってしまえばそれまでですし、これはこれでアリだとも思うのですが、もう少しだけ全体的にゆったりとしててもいいのではと、ついつい思ってしまいます
ちなみに、数年前の改装により、これでもテーブル間隔が広くなったというのですから、パリのビストロやカフェのスペースに対する感覚は、どうなっているのやら
アペリティフ
グラスに並々と注がれたアペリティフのシャンパン
神泉の『バカール』とまではいきませんが
、かなりの太っ腹具合
メニュー
ディナーのメニューは、アントレ+プラ+デザートを数種類からセレクトする、プリフィクスタイプの「Menu Carte 35€」と、「Menu Decouverte 49€」の、2種類のムニュ(コース)のみ
手書きの読みにくいフランス語のメニューにも関わらず、使っている食材やお勧め料理を日本語で教えてもらえるため、メニュー選びはかなりスムーズ
冷たいかぼちゃのピュレが浮かんだカリフラワーのスープ
このスープを一口食べただけで、こちらのお店を選んで大成功だったと確信した美味しさ
Terrine de Lievre au Foie Gras, Toast de Pain D'epices
厚みのある野ウサギとフォアグラのテリーヌには、生地のベースに蜂蜜が使ってある、ほんのりスパイシーなパン・デピスのトーストと、みずみずしい香草が添えてあります
Effilochee de Queue de Boeuf, Grace Moutarde
柔らかく煮込んだ牛テールのほぐし身を、冷たいマスタードソースで食べさせる料理
肉とソースの絶妙な温度差から生まれる味の融合に、堪らず「美味しい」を連発
三ヶ月経った今でも、その味を鮮明に思い出せるほど、私の舌にしっかりと刻み込まれた一品です
パン
可愛いバスケットに入った小麦型のパン
艶やかないい色に焼きあげられています
旦那さまのプラは、黒板には書いていなかったシェフ一押しのラパン(ウサギ)
豚や牛、鶏とは違い、幼い頃から食べ慣れていない、しかも姿を連想してしまと可哀相に思えてしまうような動物(鳩とか鶉とか)が苦手な私は、ラパンと聞いただけで「無理」と決め付けてしまったのですが、旦那さまの勧めで一口味見させてもらうと、これが最高に美味
むっちりとそしてしっとりとした肉身は、淡泊ながらも味わい深く、「今後、ウサギは食べようかな」と、思ってしまったぐらい、本当に美味しかったです
Cuisse de Canette Fondante, Beignets D'aubergine
小鴨の腿肉に添えられているのは、ふわっもちっとした生姜風味の茄子のフリット
これも十分美味しかったですが、旦那さまのプラが予想以上に美味しすぎたので、ちょっと見劣りしてしまいました
Poire Rotie a la Verveine, Sorbet Framboise et sa Madeleine
洋ナシのロティとフランボワーズのソルベ、マドレーヌ
Creme Chaude au Chocolat, Glace Thym-Citron
焼き立てのチョコレートクレームショーの上には、シトロンとタイムが香るアイスクリーム
濃厚なチョコレートにコクと爽やかさをプラスするアイスクリームソースと、最後のデセールまで完璧です
料理はどれも抜群に美味しいのに、これに白ワインを1本開けてもお会計は133€と、とってもリーズナブル
しかも、今回は隣に座っていたインド人とフランス人のサラリーマンの二人組みと、ご主人がフランスに単身赴任されているアメリカ人の夫婦と、まるで6人で食事をしているかのように楽しく会話をしながら食事ができたので、本場パリのビストロを心行くまで満喫できました
しかも、帰りがけには、お店オリジナルのサドルカバーまで貰ってしまい、幸せいっぱいでお店を後にしたのであります
パリに来たらまた絶対訪問したい、魅力いっぱいの素敵なビストロです