まき村
住 所 :東京都品川区南大井3-11-5
MAKIMURA BLD 1F
電 話 :03-3768-6388
営業時間:Lunch 12:00~14:00
Dinner 17:30~22:00
定 休 日 :日曜日
備 考:昼は前日迄の予約のみ
大森にある隠れた日本料理の名店『まき村』
当初の予定ではパリから帰国した後、日本食が恋しくなっているだろう頃に訪問しようと考えていたのですが、お店の営業が25日(土)までと伺ったため、パリへ出発する前にお邪魔しました
前回の訪問時と同じ一番左端、厨房に一番近いカウンター席に案内され、約3ヶ月ぶりとなる素晴らしい宴の始まり
今回いただいたお料理も、特別料理が一皿付き、お造りの内容がUpする¥13,000(税、サ別)のコースです
汲み上げ湯葉の上に、濃くも薄くもなくまさに絶妙な塩梅の出汁で作ったジュレをのせ、甘みの強い雲丹と菜の花、山葵のムースを添えた一品
大好きな食材の組み合わせに、供された瞬間から目が輝いてしまいましたが、食べるとさらに幸せ感が増し、終始顔がにやけっぱなしでした
柿の種を細かく砕いた衣を纏った帆立のフライ
食感と程よい塩分を楽しむ程度に付けられた薄い衣が、半生に揚げられた繊維質と弾力のある帆立を引き立てます
玉子豆腐、子持ち柳鰈、鶯葉(小松菜の赤ちゃん)、風味付けの柚子の皮
お出汁の美味しさもさることながら、卵黄と卵白の比率(卵黄が多すぎると出汁と合わないし、卵白が多いと綺麗な色に仕上がらない)と調理温度が非常に難しいと、ご主人が仰られていた玉子豆腐が素晴らしい
こんなにふわっふわで舌触りのなめらかな玉子豆腐は今まで食べたことがないぐらい、感動ものの美味しさでした
豊後水道の天然とらふぐの刺身
口コミ等を拝見し、「もしかしたら、今シーズン初の河豚が食べられるかも」と密かに期待はしていたのですが、天然物ならではの厚みのある旨みと甘みを持つ、ふぐ刺しを存分に堪能
薄造りの部分だけでなく、歯ざわりと旨みが強い皮と身の間の肉厚な部分も最高に美味しかったです
赤身、中トロと、鮪の一番美味しい部位を味わえる大間の鮪に添えられているのは、摩り下ろしたものとは、またちょっと食感が異なる包丁で細かく刻んだ大和芋と、御殿場の山葵職人が作っている本山葵、磯の香り豊かな海苔
「最近まで、鮪の赤身が嫌いって言っていたのは誰だっけ?」と、旦那様に突っ込まれつつも、「美味しい、美味しい」と言わずにはいられない、そんな素晴らしい鮪のお造りでした
美味しさだけでなく、自分で焼くという楽しさも味わえる魚介類の石焼き
生のままでも食せるアオリイカ、鮑、車海老をカツオの酒盗に漬けたものを、
熱々に熱された石の上で、自分好みに調理
とは言っても、生でも食すことの出来る鮮度抜群の素材たちなので、焼きすぎは禁物です
食べずとも香りだけで日本酒が飲めてしまうぐらい罪深く、酒飲みの私には堪らないお料理でした