2月にジャマイカのブルーマンウンテンの頂上で買ってきたコーヒー豆
。今まで飲んでいたコーヒーが底をついたので、ついにこの豆を挽きに行くことに。
買ってきた豆はジャマイカの農家の人たちが収穫して炒ったのを、何の変哲もないビニール袋にドン!と入れただけのもの。それでもそんな素朴さがうれしくて、喜んで買ってきた
。
それ以外にも、親戚や友達へのお土産用にはちゃんと「ブルーマウンテン」の表示がある袋に入ったものを買っていったが、現地で買ってきた豆の香ばしさは群を抜いており、ビニール袋を三重にしてもまだスーツケースをコーヒーの香りでいっぱいにしていた。
オタワで私が気に入って買い物に行く、「ファーム・ボーイ」という陽気な名前のスーパーがある。ローカルでオーガニックな食材が豊富に売っているのと、サービスがとてもいいので、ほかのスーパーに行くのと比べモノにならないほど、ファーム・ボーイで買い物をするのは楽しい。
先日ふとしたことから、今まで目にしていなかったコーヒー豆のセクションに気がついた。はっきりいって、今まではスーパーで一番安くお得な豆を買っていたのだが、コーヒー豆を収穫する世界中の農場の状況を知る機会があり、できる限りShade Grownの豆を買うようにしようと決意したばかりだったので、ファーム・ボーイのコーヒー豆のセクションがShade Grown, Organic & Fair Tradeをうたっているのを見て、次はここで買おうと決めた。ここには豆のグラインダーも置いてあったので、ブルーマウンテンの豆を持ってきて挽くことにした。
そして日曜日。いつものファームボーイに買い物に。ブルーマウンテンで買ってきたビニール袋入りのコーヒー豆も忘れずに持ってきた。カートいっぱいに買い物をした後、最後に先日見ておいたコーヒーセクションへ向かう。(勘のいい人なら私がこれからどういうジレンマに陥るかお分かりだと思います…。)
グラインダーの使用方法を確認し、おいてある茶色の袋をセットし、まず半分ほど豆を入れる。スイッチを押すとグイーングイーンとかなりの騒音。でもブルーマウンテンマメは確実に粉になって、袋の中に落ちている。
ふと、ほかにどんな豆を売っているのかなーと思って、ホールで売っている豆を見てみる。備え付けの大きなスプーンで好きな豆を選んで粉にした後、レジで重さをはかって買うシステムのようだ。
ここで私は自分がものすごい間違いを起こしていることに気付いた。
私は豆を持参してきたにもかかわらず、器械だけ使って、ファームボーイの袋にそれを入れている。ということは、レジのお姉さんはこの袋を見たら、当然私がお金を払うものと思うだろう。
しまった・・・!
私はグラインダーに豆を入れる前、別に誰に断ることもしなかった。今となっては初めに状況を説明して許可をもらってからするべきだったか!
私はパニックに陥りそうになりつつ、ふと天井に防犯カメラがないか目配せをした。そしてカメラはしっかり私の真上にあった。別に悪いことはしてないのだがら、防犯カメラのチェックなんかしなくてもいいのに、なぜかチェックしてしまった小心者の私。
ふとお店の人が通りかかったので、急いで捕まえて、あたふた状況を説明する。こんなときに憎らしかったのがあのビニール袋だ。せめて「ブルーマウンテンコーヒー」とでも表示がしてあればまだよかったであろう。私が握っているのは、今や空っぽになって所々茶色の染みが付いているだけの何の変哲もないビニール袋。
優しいお姉さんは、「大丈夫ですよ。レジでそうおっしゃってください。」といって笑顔で去って行ったが、思わず「レジまで一緒に来てください。」と言いそうになった。
そしてレジ。お店の袋に粉となっては鎮座するブルーマウンテンコーヒーを手にして、先ほどと同じ説明をする。恥ずかしながら、あの空のビニール袋を手に・・・。このレジのお姉さんは、さっきのお姉さんと比べて一瞬私を疑うような眼をしたが(当然であろう)、「そうですか。」といってスルーさせてくれた。
まったくもってドジな私。もう二度とこういう経験はしたくない。
(このグラインダー(右)を使いたかったばっかりに…!)