26歳くらいのときに久しぶりに歯医者に行った。
歯医者は小学校の低学年くらいのとき以来なのでかれこれ二十年近く行っていなかったことになる。
行かなかったのは、虫歯になったり歯に関するトラブルがなかったからだった。
だから自分は歯が丈夫なのだ、と思い込んでいた。
ところが無性に右下の親知らずが痛み、止む無く歯医者に行ったのだった。
結果は親知らずと隣の歯との間に汚れが溜まり炎症を起こしていたからだった。
穴をあけてもらい詰め物をして対処したが、治療に当たっては歯ブラシの使い方やフロスや歯間ブラシを使うと良いということも含め歯のケア全般についてのレクチャーを受けた。
それによって自分の歯について本当は不完全な状態で今まで来てしまったのだということを初めて分かった。
歯と歯の間に汚れが溜まっていたということは恐らく口臭もしていたのだと思う。それもこの時歯医者に行って初めて意識したことだった。
確かに虫歯になったり歯並びが悪かったり、目立った歯のトラブルはなかったかもしれないが、なまじそういう人ほど自分の歯なり口腔環境にはあまり過信をしない方がよいのではないだろうか。
私は今では歯磨きのほかに3日に一回フロスを歯間に入れるように習慣化した。
歯磨きの仕方もレクチャーを受けたことを意識しながら磨くようにしている。
あの時行っておいてよかったと思う。
あなたももし「俺は歯医者になんか行ったことがない。歯には自信がある!」ということであれば、一度歯医者に行って診断してもらうとよいと思う。
本当は口の臭い人だった、というのは、早めに気づいた方がいい。誰も教えてくれないからな…。